対価と能力と不毛な口論
連投ナリ
これで許してくれナリ
兎も角本文ドゾー
そして魔女はこう言った。
「・・・あまりお金は無いの。対価に魔法を教えるわ。だからあるだけ全部・・・いや、薬葉巻?のレシピを教えて頂戴。お願い。」
「ある程度、俺が魔法を教わったら此方もレシピを教える。そうだな、それまでの間の対価だ。御堂、今あるだけ全て渡せ。」
「へい、了解でさぁ。」
御堂がパチュリーに煙草を渡している間に、モーニが政亜に声を掛ける。
「あ、そうだ。九条君。いや、政亜君の方が良いかな?」
「呼び方など、分かればそれで良い。」
「じゃ、政亜君。仲間に招き入れたからには僕達の能力も教えておくよ。メイド長、十六夜 咲夜が、『時間を操る程度の能力』。」
「成る程。瞬間移動のタネはそれか。さっき御堂が言っていたアレも・・・。」
何か、納得した様子の政亜。
それに構わず、モーニは説明を続ける。
「僕、モーニ・ブラッドは『液体化させる程度の能力』。もう知ってるだろうけどここの主人、レミリア・スカーレットが『運命を操る程度の能力』。」
「液体化、か。空気中の窒素を液体化させる事が可能ならば・・・ふむ。」
今度は何か、思案を巡らしている。
「ああ、もう会ったと思うけど、門番の・・・名前、中国じゃなくて・・・ああ、そうだ、紅 美鈴が『気を使う程度の能力』。あとそこにいるパチュリー・ノーレッジが『火水木金土日月を操る程度の能力』だね。」
「ほう。概ね予想通りだ。で、小悪魔の能力は何だ?絶と何か関係があるらしいが。」
「小悪魔は・・・教えてくれないんだよねえ。あと・・・ここの地下にいるレミリアの妹が『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』だね。これで全員かな?ま、妖精メイドの内一人ぐらいは能力持ってるかもしれないけど。」
と、政亜がある点に気づく。
「地下?」
「あー、気になるかい?」
「そりゃ、な。異変とやらを起こす計画に支障が出ないならば話さなくて良いが?」
「うーん・・・一応、簡単に話しておくよ。彼女は、狂気に侵されているんだ。だから、僕らが地下に閉じ込めた。・・・誰も傷つけさせない様に。また、誰かを傷つける苦しみを、味わう事が無い様に。」
「成る程。狂気、おおいに結構だ。」
「・・・君は何を言っているのかな?」
突然、的外れな言動を始めた政亜を、気分を害した、とばかりに睨むモーニ。
だが政亜は涼しい顔で受け流し、こう言う。
「いや、今は気にしなくて良い。」
「仲間にも言えない事かい?」
「仲間と言っても暫定だろう?」
暫しの気まずい沈黙。
まあ、政亜は涼しい顔だが。
「・・・そうかい。君がなるべく早く僕らを仲間だと思ってくれる事を祈ってるよ。」
「ハ、悪魔が『祈る』とは何の皮肉だ?」
「・・・別に深い意味は無いよ。」
悪魔たるモーニが『祈る』と言った事に反応する政亜。
しかしそれに意味は無い様だ。
「そうか。俺には人だろうと悪魔だろうと言葉を使う奴は疑う癖がある。悪く思うな。」
「そうかい。それじゃ、安心だ。」
本人達の思考が言葉通りかどうかは、神のみぞ知る。




