人形使いの家
「アイェェェェェ!!?」
「ちょっと、落ち着いて、ジーク。」
叫ぶジーク、宥めるアリス。
「落ち着いてられマスか!?飛んでるんデスよ!!skyを!!?」
「シャンハーイ」
「ちょっと、私がジークを連れて飛ぶのは初めてじゃないでしょう?」
「いや初めt「そろそろ飛ばすわよ。」アィェェェェェエエエ!!!??」
それが十分前。
現在ジークは。
「aaaaaaaaa........」
アリス宅の椅子でぐったりしていた。
「シャンハーイ」
「本当にごめんなさい。大丈夫?」
「エ、エエ、ダイジョ、ウッ」
ガクリ、ガッ、ゆらり。
危うく意識を手放しかけたジークは目の前の机を掴んで何とかゆっくりと顔を上げた。
・・・まるで幽鬼が如く。
まあ金髪碧眼に『幽鬼』と言う言葉は似合わないかも知れないが・・・。
「ア、レ?何か、忘れてイタ事を思い出した様な気がしマス・・・。でも何をかはわかりまセン・・・。」
「そう?でも兎に角休んだ方が良いわ、ジーク。ベッドは貸してあげるから。」
「いえ、女性にベッドを借りるなンッ!?」
椅子から転げ落ちるジーク。
上海人形が近くでオロオロしている。
「本当に寝なさい。倒れられる方が迷惑よ?」
「そう、デスね。すみまセン・・・。」
申し訳なさそうにしながら、ジークはアリスのベッドに寝かされた。
頭上を上海人形がくるくると飛び回る。
「(ウウ、女性のベッドなんて・・・緊張でさっきより死にそうデス・・・。)」
彼は赤を通り越して、紅くなった顔でそう思った。
「(記憶の混濁?いえ、記憶喪失?でも何か思い出した、って言ってたし・・・今は様子を見るしか無いわね。)」
アリスは紅茶を淹れながら、考え込んだ。




