黄金の眼
「金色の眼・・・こいつが本体か?」
「さっさと倒すわよ、刃。」
二人が弾幕を撃ち込もうとすると、金色の結界で桜全体が覆われる。
「・・・私のナイフも貴方達の霊力弾も効いていない様ですね。」
そう言って、ナイフを投げるのをやめる咲夜。
同時に、西行妖から妖力の弾幕が撒き散らされ始める。無論、この弾幕は結界に阻まれない。
「なるほど?自分だけ一方的に攻撃しようってェ腹づもりか。させるか、よ!」
急接近、結界を殴る刃。
いや、枝葉や根が無理矢理結界の外へ引っ張り出されている。
刃はそれを殴っている様だ。
「目玉は無理だが・・・結界から枝葉を『抜き出』しゃァ良いんだ、その内痛がって出てくるだろう、よォッ!」
西行妖も、それに対して何もしない訳ではない。
結界が解除され、刃に黒蝶が群がる。
「うおっ、ヤベェッ!」
後退した刃。再度結界が張られる。
しばらく同じ事を繰り返す。
「ッちィ、キリが無ェ・・・・・。」
「もう一度アレに結界を解除させて下さい。私が内部にナイフを送り込みます。」
「成る程?分かった、やってやらァ。」
咲夜の提案を受け再度結界へと強襲する刃。
霊夢は注目されていないのを良い事に、霊力をより高めている。
「うゥ、らァッ!!」
枝葉を破砕する刃に、西行妖が結界を解く。
そして、時が止まる。
咲夜はその世界の中、さっき結界があった場所より内側でナイフを投げ、すぐに退避、能力を解除する。
金の目が光り、再度結界が張られ・・・目にナイフが突き刺さる。
更に何故か置き去りにされていた例の星付きの球がナイフを追加で発射する。
刺さったナイフで黄金の目が針鼠の様になる。
悲鳴のような、衝撃波とでも言うべき音と同時に音源に近かった刃が吹き飛んだ。
霊夢は顔をしかめつつ、結界で刃を受け止める。
更に咲夜が牽制のナイフを放つ。
「ぐ、・・・?チッ、耳が逝ったな。」
呟く刃。音で鼓膜が破れたか、耳から血が流れ出している。
そうこうしている内に、桜の花々がボゥ、と青白い光を放ち出した。




