表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キヴォトス  作者: ととこなつ
第八部 ~セパイロー篇~
784/938

319話 バンビと九庵、アストロスへ


 途方に暮れたバンヴィを見て、母であるセパイローは言った。

「おまえは何に乗って旅立ちますか? 鳥ですか、馬ですか。それともくじらにしましょうか」

 バンヴィは、どうにもこうにも、鳥にも馬にも宝物は乗りきらぬと感じたので、くじらがいいですと母に言った。

 すると母は、鍛冶の神イエトキアを生み出した。

 イエトキアは、くじらのように巨大な船をつくることにした。


(マ・アース・ジャ・ハーナの神話/イエトキヤの船)





 ルナはまた、不思議な夢を見ていた気がした。


 そう、またもやレペティール(繰り返し)。


 (ディア・)区画(セクト)のスペース・グライダーで、シカがぐるぐる回っている夢だ。時刻はやっぱり夜。そして、お祭りみたいな曲がかかっている。


 最初、昼区画だし、シカなので、カザマのことを連想していたルナだったが、そういえば、バンビもシカだったことを思い出したのだった。


「スペース・グライダーの象意は、宇宙、科学、神秘、などなど。科学者や、宇宙にかかわる研究や仕事に携わる一生を送る者の遊具よ」


 なるほど、バンビのことかな?


「だって、“この宇宙船”、バンビがつくったんだもの」


 ――だれが? なにを?


「うさこ!!」


 起きたらいたピンクのウサギに、ルナは絶叫した。ルナの腹の上に寝そべり、頬杖をついて説明していた。

 しかも、「おはよう」も言わず、ルナの鼻っ柱にもふっともふもふの手を当てて、こう言った。


『ルーナ・ジェーナ(満月)』


「ルナ! 朝めしだぜ!」

「ルナ姉ちゃん、朝めし!!」


 朝から元気なピエトとネイシャが、ルナを呼びに来た。


「おはようございます!!」


 うさこはもういなかった。ルナは大声で朝のあいさつをした。

 それから、携帯電話を手に取って、なんだかやたら冴えた頭で、長文メールをすごい勢いで打ち、バンビに送ったのだった。





 地球行き宇宙船の日付では、6月20日。

 バンビは、アストロス主要都市、ケンタウル・シティに到着していた。


 スペース・ステーションは大混雑。それも、ほかの星に移住するアストロス人であふれかえっていた。


 季節は、冬に差しかかったあたりか。もともとケンタウル・シティは緯度が高いので、気温は低かった。 

 宇宙船の中で、コートを出して着込んだバンビは正解だった。


 じつはバンビ――初めてのアストロスだった。

 前回の航路では、宇宙船がアストロスに着いたあたりに、ひどく体調を崩して、アストロスに降りられなかった。あれは人生初の長期入院だった。およそ一ヶ月。ハンシックの手伝いをしながらの研究と金策で、体を壊した。


「あ、ああ~……………」


 バンビは、アストロスに降り立ったとたんに、号泣しそうになってこらえた。

 念願のアストロス。

 バンヴィの伝説を知るまえから、降り立ってみたかった星。

 刑務所に入っていたこともあるくせに、あの一ヶ月の入院は耐え難かった。自分の運命を呪った。アストロスに降りられないことが、あれほど悔しかったことはない。


「これは、もう……」


 なんだろう、この気持ちは。

 自分がこの星出身でなかったことを、不思議に思うくらいの懐かしさと温かさだった。


「うう……アストロス……」


 自分が双子だったら、片割れにでも会ったような恋しさで、バンビは号泣せずとも真っ赤になった目をぬぐい、ティッシュで鼻をかんだ。


 呻き、不審者さながらに、よろよろと移動用宇宙船を降りて空港内に入った。


 宇宙港の店舗は営業しているようだが、ちらほら休業も目に付く。それに、あちこちに軍人の姿が見える。厳戒態勢とまではいかないが――。

 いきなり現実に引き戻された。


「メルーヴァのせいかしら……」

「今年一月に一度姿を見せて、その後、だれも見ていないそうですけどね」


 バンビのつぶやきに、九庵が答えた。

 九庵。

 先だって、扉を開くカギになり、あれこれシリアスに取り沙汰されていた九庵である。


「だれ!?」

「それはこっちのセリフですけどね」


 まさしく九庵その人を捜している真っ最中だったバンビは、ふと構内を眺めてそうつぶやいたのだが、いきなり話しかけられて腰を抜かすかと思った。

 ビックリついでに、見覚えのない、その姿にもだ。

 バンビが「だれ!?」といったのも無理はなかった。そして、九庵のセリフも、さもありなんというやつだった。

 なにせ、「ふたり」とも、「髪」があったのである。


「――え!? いや、九庵さん? ホントに九庵!?」

「そちらさんこそ、バンビさんですよね? わし、間違ってないですよね?」


 声は間違いない。九庵にバンビだ。でも、姿恰好がいつものものとまったく違う。

 お互いに、しつこく確認する羽目になった。そう――ふたりの姿は、いつものふたりの姿とは、まったく違っていた。ほぼ別人と言っていい。しかしそれはわざとではない。

 九庵は仕方なく――バンビのほうだって、それなりに理由あってのことだった。


 なにしろ九庵には、髪があった。金色のふわふわの、鳥の羽みたいな髪が頭頂部を覆っていた。襟足は刈り上げ。別に彼は、好きでこの髪型にしたわけではない――これは、九庵が「パウル」だったときの髪型だ。


 真砂名神社の拝殿まで上がることができた翌日から、九庵の頭には、ふさふさと毛が生えるようになってしまった。朝起きたらこうである。


 いままでだって、毎朝それなりに毛が生えてきてしまうので、剃刀を当てて丸坊主にしているのだが、いくら剃っても、顔を洗っている数秒の間にもとにもどってしまう。ふさふさしてしまうのだった。


 延々と伸び続けるわけでなく、この髪型になれば止まるのだから、剃り続けなければならないわけではないが。


 ナキジンのガッカリ顔と言ったらなかった。「せっかくハゲチャビンズがトリオになったのに」と泣き顔だったし、カンタロウには「そこまで不死鳥にならんでもええんとちゃうか」と突っ込まれた。


 九庵は、もともと六十代には見えない若さだし、童顔だしで、大きなTシャツにハーフパンツ、スポーツサンダルに斜めがけバッグひとつという格好も相まって、今までの面影が皆無になってしまった。


「なんとなく、“パウル”が許されたのかな、と思っています」


 九庵は微笑んだ。笑みを見せると、面影がよみがえる気がする。

 バンビは、階段を上がれたということに「おめでとう」という方が先か、ハゲチャビンズについて言及する方が先か迷った。

 しかし、バンビがなにか言う前に、九庵が口を尖らせた。


「わしよりバンビさんのほうが分かりにくいですよ。意外と――うん――なんだか、すっきりしましたね」


「悪かったわねモブ顔で!!」

 バンビは叫んだ。


 今朝、身支度を整えて、階下に降りて行ったときも、全員に「だれだ!?」と警戒されたのだった。まさかのジェイクにもだ。叫びたくもなる。


 奇しくも――バンビもまた、「アレクサンドル」の容姿にもどったというほうが、分かりやすい。


 バンビのほうは急に生えてきたわけではないので、ウィッグだ。研究室にいたころと同じ、プラチナブロンドの長い髪を、赤いリボンで結わえている。このリボンは、デイジーがプレゼントしてくれたものだった。


 顔のタトゥは電子なので、すぐつけ外しができる。右目の周りの星型も、子ジカのタトゥも消した。穴は開いたままだが、ピアスもぜんぶ外したし、個性的な彩りをなくせば、ずいぶん淡白になった。


「わしのは生えてきてしまうんでどうしようもないですけど、バンビさんのほうはどうしたんです? なにか心境の変化でも?」

「いや……べつに」


 濁しながら、バンビは困った顔をした。


「あたしは、なんとなく。なんとなくよ。うん。なんとなく」

「なんとなく」


 九庵は復唱した。


「まぁ……うん……。なんとなく、この旅は、素のままで行こうかなって……」

「素のまま、ですか」

「うん。……タトゥとかも、好きでしてたのよ。これはホント。ま、けっこう威嚇の意味もあったんだけどね。最近は、なんとなく、それをしなくてもよくなってきたというか……なんというか」


 バンビも、説明しがたく思っているようだった。歯切れが悪い。


「そうですね。前の格好よりは、悪目立ちしなくていいと思いますよ」

「――いや、前の格好は、あれはあれで好きなんだけどね」


 九庵の正直なセリフに、バンビは苦笑いするのみだった。


「でもあなた、ホントによかったの?」

「なにがです?」


 のほほんと聞く九庵に、深刻の度合いはゼロだ。


「階段はその――上がれたのよね。おめでとう――であってるのかな」

「ありがとうございます」

「その、L05に帰らなきゃいけないっていうのは?」

「ああ」


 バンビが、九庵の降船を――しかも、L05でラグ・ヴァダの武神と戦うために降りるということを知ったのは、つい先日のことだ。

 アストロスに向かうときの供をお願いしていたのは、もっと前からだった。


 なにしろ、ラグ・ヴァダの武神との対戦で重要な役どころは、地球行き宇宙船を離れられない――みんな、それなりに忙しいし。いくらソルテ(※旧名リュピーシア)というpi=poが役に立っているとしても、ハンシックは忙しいので、ジェイクまで連れだせない。


 クラウドもなにかと用があるし、ルナなんかもっとダメだし、なにせバンビは、人見知りが過ぎるのだった。この神経質で引きこもりの人見知りが、ストレスなく一緒に長旅ができる人間など限られていて。


 もう、いろいろ消去法で、九庵くらいしかいなかった。

 その九庵にも断られることを覚悟で提案してみたら、意外にも、さらりと返事が返ってきてしまったのだった。


「いいっすよ」と。


 しかし、一昨日の今日で、約束通りアストロスにいたのだからこれはもう驚いた。

 容姿もタイミングもなにもかも――まぁいろいろと驚いた。一年分くらい驚いた。

 腰は抜かすくらい驚いた。気絶はしなかったが。

 最近は驚きすぎなので、この四年のうちに一生分驚いているんじゃないかとバンビは思う。


「今から帰って、その――戦いに間に合うの?」

「なんとか間に合わせますよ。一番早い便で二ヶ月くらいですかね。地球行き宇宙船がアストロスに着くのも、十月あたりでしょう。まだまだ余裕はありますよ」


 九庵は呑気に答えた。

 バンビとしては、途中でひとり、砂漠においてけぼりにされないなら、なんでもいい。


「そ、それなら、いいんだけど……」

 せわしなく航空券を確認しながら、バンビはぼやいた。

 

 寒い地から暑い地まで、縦長に移動しなくてはならないので、バンビの荷物といったらたいそうなものだった。リュックサックを背負って、一番大きいサイズのキャリーケースに、寝袋。首からは羅針盤と地球行き宇宙船の役員パスカードを下げている。パスカードがあると、いろいろ割引があって便利だからだ。

 バンビは一応、船内役員になっている――ハンシックの従業員扱い。

 さらにpi=poのデイジーが、ふよふよ、後ろをついてくるというのに。


「それで、どうしてあんたは荷物がそれだけなんでしょうね」


 バンビは、同行者である九庵を見て平たい目をした。

 九庵は、斜めがけバッグがひとつきりだ。


「こんなもんですよ。わしの出張は、いつも」


 しかも、寒くないのか。コートも着ずに。気温5度ですけど。

 よく考えたら、夏休みの旅行に行く大学生みたいな九庵を見て、バンビはちょっと意識が遠くなった。


 しかし、ふだんはダボダボの衣服――袈裟で隠れている二の腕や足は、今日、表にさらされている。かなりガチムチだ。九庵は百六十三センチと、バンビより十センチも背が低いが、グレンやアズラエル並みの筋肉なので、彼の過去の経歴は、話を盛っているわけではないのだろうな、とバンビは思った。


 今の九庵だからバンビは軽口も叩けるが、昔の彼では近づくのも無理である。


「ところで、まずはどこへ行くんでしたっけ」


 九庵は、紙のチケットを眺めて聞いた。バンビはチケットを受け取り、考え込む顔をした。


「あたしは、まずセパイロー島っていうとこに行くつもりだったんだけどね……」


 バンビの乗る移動用宇宙船がアストロスに近づいた段階で、羅針盤は、光を灯しはじめた。アストロスに降りると、針はぐるぐる回り――空港のカフェで紙の地図を広げ、その上に乗せると、ぴたりと止まった。


 真南に近い南東――サザンクロス・シティの近くにある小島、チラン島を指した。


「まずは南からみたい」


 バンビが最初に向かおうとしていたセパイロー島は、ジュエルス海の中。すなわち、ケンタウルから北にあたる。この様子だと、南から北上し、最後にセパイロー島、ということになりそうだ。


 pi=poのデイジーが、旅行およびアウトドア特化型というのは実に助かった。アンジェリカのpi=poと同様、行きたい場所を示せば、最安値の行路を表示し、購入まで済ませてくれる。


 紙のチケットは、サザンクロスの南端の町から、島に移動するフェリーのチケットである。これだけは、電子チケットにならなかった。


「じゃあ――出発しますか。みなさんも待ってることだと思いますし」

「うん……!」


 九庵の言葉にバンビはうなずき、荷物を持ち直した。

 ケンタウルから、南のサザンクロスまで飛行機でひとっ飛びだ。


 ふたりが封印を解かねば、ルナたちが待つ扉は開かないかもしれない――先ほど、ペリドットのアイコンが、「扉に変化はない」というひとことと一緒に、グループメールに流れて来たばかりだった。


 それから、ルナから個人的な長文メールが一通。


『行ってらっしゃい。気を付けて。悩んだら、昼間に決断して。太陽が出ている間に。夜には決断しないで。ゆっくりでいいので、ぜったい悩んだら昼間に、太陽が出ている間に決めてください。

 セパイローとマ・アース・ジャ・ハーナは陰陽。セパイローは万能で優しくって何でもできる神様だけど、どっちかいうと普遍的。アストロスに平和が長く続いているのはセパイローの神様のおかげだけど、今は進化が必要なの。マ・アース・ジャ・ハーナの神様の。

 バンヴィは真昼の月。バンヴィが出ている昼に決断し、動いてください』


 バンビはルナからのメッセージを何度も読み返した。


 いつもどちらかといえばカオスなのに、肝心な時には大切なことを教えてくれるのがルナだ。メールの内容は、あまりよくわからなかったが、気を付けた方がいい部分なのだろう。


 それから、ちこたんからデイジーのpi=po経由で送られてきたルナのポーチには、真砂名神社のお祭りでもらえる、玉守りが入っていた。


 数えたら、なぜか9個――真砂名の神の玉だけ、2個入っていた。


『持って行ってください。必要になると思います』


 バンビは、ポーチをぎゅっと握って、願った。


(どうか、守ってください)


 そして、搭乗手続きを済ませるために、保安検査場に向かった。


 



 さて、こちらは地球行き宇宙船。6月18日にさかのぼる。


「不死鳥の扉」が開いた翌日だ。


 バンビにメールを送り、それから朝ごはんを食べていたルナだったが、最中に、アズラエルやルナ、ミシェルらの携帯電話が一斉に鳴った。

 グループメールに、連絡が入ったのだった。


「行ってきます! 今、地球行き宇宙船を出たところよ」


 バンビのひとことに、「いってらっしゃい!」の文字やスタンプが並ぶ。

 ルナたちが寝こけていた間に、バンビは出発していた。ルナもだいぶ遅ればせながら、「いってらっしゃい!」スタンプを送っておいた。


 それからまもなくして、ペリドットが、「扉は、昨夜と変化なし」のメールを送ってきた。


 寝ぼけ眼をこすりながら、もそもそパンを食んでいると、「ペリドット様以外に、こっち来てるひといる?」

 今度はアンジェリカのアイコン。


「今、ビジェーテ使わずに行ける方法を模索してるから、昨日のルートで来ないでね。リンゴの建物で待機してて!」と流れてきた。


 そのあとにすぐ、「変化なし」のひとこと。ペリドットだ。


 ルナとミシェルは顔を見合わせた。

 今日は、行かなくてもよさそうだ。


 ルナとミシェルは、ちこたんが盗んだ(?)白イアラのストラップを、あらためて買いに行った。新品を返してもらったネイシャだったが、複雑な顔をしていた。


「pi=poに物を盗まれたのなんて初めてだよ……」


 その日は結局、一時間ごとにペリドットが「変化なし」の連絡を入れてきて、終了した。

 

 6月19日、早朝。


「やり遂げた!! 寝る!!!!!!!!」


 アンジェリカの絶叫という名のメール。そばにサルーディーバがいたのか、彼女のアイコンから、一枚の写真が送られてくる。


 それは、新しい、「鏡の部屋」までの地図だった。おそらくアンジェリカの手書きだ。前回帰ってきた道ではないが、やはり五分程度であの部屋まで行ける。今度はビジェーテなしで。


 どんな裏技を使ったのか――さすがZOOの支配者だ。アンジェリカはひと晩がんばったに違いなかった。


 アンジェリカの健闘をたたえる言葉が羅列され――最後に、サルーディーバのアイコンから、「ありがとうございます」の可愛いヒツジさんスタンプがピコンと出てきたので、ルナは和んだ。


 サルーディーバも、最近やっと、スタンプくらいなら扱えるようになってきた。


 6月20日。


 バンビが、アストロスに着いたというメールのあとに、九庵とバンビのピースサイン姿――もちろん、別人になった写真が送られてきたので、皆はそろって「だれだ!?」と叫んだ。 


 アズラエルがグレンに向かってコーヒーを吹き飛ばしてしまったので、怪我人が出るところだったのだ。


 そして、グループメールは「だれだ」の文字で埋まった。


 どうしてアストロスに九庵がいるんだろうという疑問は、皆が持ったに違いないが、こっちは、だれもグループメールで理由を聞こうとはしなかった。

 なんだかシリアスに考察したのがバカみたいに思えるくらい、九庵はいつも通りだった。

 アズラエルなんかも、それなりに心配していたのである。


 バンビは、どうやら九庵と行動を共にしているらしい――ふたりで羅針盤が示した方向、南のサザンクロス・シティのチラン島に向かうとのこと。


 九庵が階段を上まで上がれたことについては、「おめでとう」の文字とスタンプで埋まった。


 それだけだ。

 その日も変化はまったくなく、一日が過ぎた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ