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キヴォトス  作者: ととこなつ
第八部 ~セパイロー篇~
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311話 マ・アース・ジャ・ハーナの神話「創世記」


 まず初めに、神は、混沌の中から一粒、キラキラ輝く砂粒をつまみあげられた。

 それは星となった。

 神は星に降りられた。

 星の世界は果てなく、ひたひたと、「(パルべ)」に浸されていた。


 一日目、

 神はそのあふれんばかりの水を「(ゲム)」と名付けられた。

 水のないところは、「(カザカンド)」と名付けられた。

 次に神は海の底の底から、ひとつかみの「(オル・フェーケリヤ)」をつかみ出し、放られた。

 それが「(エルト)」となった。

 次に神は「(ベルパ)」をおこし、暖をとった。その火が燃えたあとに草木の芽が生えだし、やがて大きな「樹木(ネシウス)」となって山を覆った。


 最初の七つの子が、マ・アース・ジャ・ハーナの愛し子である神である。


 パルベ(水)、ゲム(海)、ガザカンド(天空)、オル・フェーケリヤ(土)、エルト(山)、ベルパ(火)、ネシウス(樹木)、である。


 二日目、

 神はその御足で大地を踏まれたのち、降りたところを「大地(エラドラシース)」と名付けられた。

 そこまでつくったら眠くなったので、「(アカラー)」をつくってお眠りになった。


 三日目、

 ひと眠りして起きると、「(ラスカニャ)」をつくられて、世界を飽くことなく眺められた。


 それから、はたと思いついて、ラスカニャには「太陽(ヴァイロ)」を。アカラーには「(ローズス)」をつくられた。

 そして、「(エプト)」で空を覆われた。

 できた世界を神は眺められ、ひとまず満足のため息を吐かれた。

 それが「(ウケ)」となった。


 四日目、

 神はまた海の底の底から土をつかみ出し、今度はセパイローをつくられた。


 五日目、

 セパイローはマ・アース・ジャ・ハーナの夫となり妻となって、世界を旅してまわった。


 六日目、

 マ・アース・ジャ・ハーナとセパイローは、ともにたくさんの神をお産みになった。


 七日目、

 バンヴィが生まれた。


 セパイローの真似をして、勝手気ままに別の星をつくろうとし、シカの姿に変えられ、追放された神である。


 マ・アース・ジャ・ハーナの神話「創世記」




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