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キヴォトス  作者: ととこなつ
第五部 ~ラグ・ヴァダの神話篇~
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183話 新しい生活 K27区ハッピータウン・ガーデンハイツ・ブランカ Ⅱ 3


 ルナたちが帰ってきたのは、午後四時すぎだ。そのころにはキッチンのクローゼットに米の袋が詰め込まれ、食材も冷蔵庫にあふれかえっていた。あふれかえり過ぎて、一部はミシェルの部屋の冷蔵庫にいれたくらいだ。


「お米って配達してもらえるんだよね……気づかなかったよ」

「食材もその気になれば配達してもらえるわけだからね……でも気づかなかった」


 クラウドとセルゲイがしきりにぼやいている。


「さすがお坊ちゃまだぜ。買い物も命令だけの坊ちゃんが気付きそうなことだ」

「そうだな。ドーソン一族のお坊ちゃまは銃より重いモノ、持ったことねえってウワサだからな」


 そろそろ、ふたりのケンカもコツがつかめてきたようだ。閻魔大王のペナルティーをくらわない範囲内での、嫌みの応酬。


「ところであれは――どういうことだ」


 アズラエルのまえで、ルナが小さくなって顔を覆っている。アズラエルの視線の先にはピエトがいた。


 キッチン隣のリビングで、ゼラチンジャーの変身セットを身に着け、ジュリとわいわい、遊んでいるピエトの姿。


「ごめん……あたしが買っちゃいました……」

 ルナのウサ耳はぺたりとしおれていた。


 K12区に着いてから、ルナとミシェルは別行動になった。ミシェルは画材売場へ――油絵具のセットや、キャンバスを購入しに。


 ルナとピエトは、一階から十階まで、まるまるひとつ雑貨で埋め尽くされているビルに入った。


 ルナはそこでみんなのお弁当箱を物色し、洒落(しゃれ)たデザインのホワイトボードも購入した。


 その帰り道である。

 おもちゃ売り場のまえを通り過ぎたのがよくなかった。


 ゼラチンジャーの変身セットが、売り場の真正面ともいえる場所にででんと置いてあった。腰のベルトのボタンを押すと、あっというまにゼラチンジャーの姿になれる変身セット。ゼラチンジャーの宣伝用映像とともに。


 男の子のあいだでは、アコガレのおもちゃである。


 それを証明するように、宣伝用テレビのまえは子どものひとだかりができている。ピエトはまっしぐらにそこにかけていき、映像を見て動かなくなった。

 ピエトだけではない、親と一緒に来たであろう子どもが、物欲しげに一度はそちらを見ていく。


 ルナは値段を見てびっくりした。けっこう高い。


 それもそのはずだ。このセットは「本当に」ゼラチンジャーになれるキットだった。腰のベルトのコンピューターが子どもの身長や体型のデータを認識すると、子どもの体型に合わせたゼラチンジャーの装いを作り出す。ホログラムの衣装が身体を取り巻くのだ。見かけはすっかり、ゼラチンジャーになれるわけだ。おまけに付属の剣からは、ビームが出る。


 これは、子どもは欲しがるだろうなあとルナは頬をヒクつかせたが、おそらく、L7系の子どもの親は、一瞬は躊躇(ちゅうちょ)する、けっこうな値段だった。


 今のルナは、すこし無理をすれば、買ってあげられる。


(だけども)


 誕生日でもないのに、こんな高いものを……。


 ルナは悩んだ。

 ピエトは、十歳くらいの子にしては、奇跡的にわがままを言わない子だ。物欲がひどく薄い。それはピエトの育ってきた生活環境がそうさせているのだが、日々の買い物でスーパーにいっても、お菓子ひとつねだらない。


(アズに、怒られるかな……甘やかしすぎだとか)


 一度は親にねだってみるものの、子どもでも買ってもらうのは無理だと分かる値段。


 子どもたちがふて腐れた嘆息をこぼしながら、キットのまえを離れていくなか、ピエトだけはいつまでも、じーっと、瞬きもせずキットをながめていたが、値段を見て、やはり自分が買えるものだとは思わなかったようだ。何も言わずにガラスから離れて、ちょっと残念そうにルナの手を握った。


(ごめん、アズ)

 ルナは、買ってしまった。


「誕生日のプレゼントはなしだからね」とピエトに言い聞かせて。ピエトは、「俺、自分の誕生日なんて知らねえもん」と言ったので、ルナは「やっぱりリボンもつけて、プレゼント用にしてください!」とレジで叫んだのだった。


 周りの子どもがうらやましそうに眺めていくなか、ピエトに生まれて初めての誕生日プレゼントが与えられた。


 ルナから「誕生日おめでとう」といわれて、おもちゃの箱を受け取ったときのピエトの目の輝きは、ルナは一生忘れないだろう。


 いままでプレゼントをあげてきた中で、最大級の喜ばれようだった。


「ルナ! ルナ、ありがとう!!」


 ピエトはミシェルと待ち合わせ場所で合流するまで――いや、家に帰るまで、帰ってもずっと飛び跳ねて喜んでいた。


 ついでに、プレゼントを丁寧に包装してくれたお姉さんがずいぶんたくましく、なんとなく、ゴリラに似ているようだったが、それをいうと失礼に当たる気がしたので、ルナはもちろん言わなかった。


 でもものすごく美人だったのだ。十人中、七人くらいはうなずくぐらいの。

 いくら美人であっても「ゴリラに似ていますね」とは到底言ってはならない語句だが。

 ルナは「徳の高いゴリラ」という言葉を連想したのだが、だれが言ったのだったか、思い出せなかった。


 果たして。

 ルナはアズラエルに怒られることを覚悟していたが、ピエトの輝くような笑顔は、ルナの憂鬱を吹き飛ばした。


 ――結局、画材に夢中になったミシェルと、ゼラチンジャーの変身キットに夢中になったピエトと、夕食の段取りのことで頭がいっぱいになったルナの三人は、マ・アース・ジャ・ハーナの神話のことなど、すっかり忘れたわけなのだが。


「ルゥ……」


 ルナは反射的に頭を覆ったが、上からはアズラエルのため息が降ってきただけだった。


「おい待てコラ。俺がおまえを殴ったこと、あったかよ」


 アズラエルは、ルナの反応が気に入らないだけのようだった。


「あ、あず……怒ってない?」

「だれが怒るって言った。俺は、どういうことだと聞いただけだろうが」

「あんたの聞き方が恐ろしいだけじゃないの」

「顔はもとから凶悪だしな」


 カレンとグレンのツッコミに、アズラエルは舌打ちした。


「ピ、ピエトが買ってくれってゆったんじゃないの。あたしがね、その、勝手に、」

「ああ、分かってるよ。ピエトは言わねえだろうよ、あいつはな」

「……た、誕生日プレゼントはなしだよって、ゆって、」

「ルゥ。おまえがウサギだってことは今さらだが、俺は最近、ウサギを一匹飼ってるってことで、自分を納得させている」


 ミシェルがぷーっと吹き出した。


「おまえはどんなにアホだろうが、人語を解するウサギだと思っていたんだがな――その長い耳はお飾りか? 俺のいってることが、おまえに通じてるとはどうも思えねえ」

「?」

「俺はな、ピエトが遊んでるあのおもちゃのことじゃなくて、ボードのことを言ったんだ、ボード」


 ルナは恐る恐るうしろを見た。アズラエルの視線はたしかにピエトのほうを向いていたが、その方向にはルナが買ってきたボードもある。


「ボード?」

「ああ。あれは何のために買ってきたんだ」


 アズラエルの言葉に、ルナはぺぺぺっとホワイトボードに駆け寄り、胸を張って言った。


「みんなの予定を書いてもらうためです!」

「みんなの予定?」

「そう! いままではアズとクラウドとミシェルとピエトだけだったけど、ひとが増えたから! 朝ごはんを食べる人は何人かとか、あたしが把握できるように、みんなに予定を――アズ?」


 アズラエルが顔を右手で覆い、項垂(うなだ)れているのを見て、ルナは首を傾げた。周りの皆は、笑いをこらえるような顔をしている。


「アズ?」

「……」


 アズラエルを見かねて、セルゲイが笑いながら言った。


「ルナちゃん、ほんとうに私たちの分も朝ごはんを作ってくれるの? 迷惑じゃない?」


 ルナはそれを聞いて、ぱちくりとまばたきをした。


「――え? みんな、朝ごはんいっしょに食べるんじゃないの?」


 それを聞いてアズラエルは完全に肩を落とし、カレンが大笑いした。無論、歓喜が九割の爆笑だ。グレンもクラウドもこらえきれずに吹き出し、「ルナちゃんがその気なんだ、あきらめなよアズ」とクラウドは苦笑し、セルゲイは、「まあ、ルナちゃんの負担にならない程度にお邪魔させてもらうから、よろしく」とアズラエルの肩をポンとたたいた。





「――え? バリバリ鳥?」


 その会話は、夕食時にはじまった。


「うん、この肉バリバリ鳥に似てる。でもちがうってルナが言ってた」


 ピエトのバリバリ鳥という言葉に反応したのは、セルゲイだった。


 今日の夕飯はカレーライスだ。K12区のデパートの食料品売り場で、牛肉が安かったので、ルナは塊で購入してきた。ちこたんが作ったのは、野菜がたくさん入ったマカロニ・サラダとコンソメスープ。そしてアズラエルがつくった、正体不明の鳥の卵と野菜の蒸し物。このあいだ、カザマに教わったばかりのレシピ。


 ちこたんとキックは、並んで充電器――こちらもお食事だ。ルナの懸命な説得によって、和解したとは言い難いが、ちこたんはキックが部屋に入ることを許した。だが、キックがちゃんとちこたんの命令を聞くという条件付きでだ。

 この部屋で、ちこたんの許可なしに、勝手は許されないらしい。


「バリバリ鳥ってなに?」


 ピエトとなんだかすごく仲良くなったジュリは、昼と同じく、ピエトの隣に座っていた。


「バリバリ鳥、知らねえのか。ジュリのいた星にはねえの?」

「あたし知らないなあ。あたしのいた遊郭では魚ばっかりだったもん」

「L85にしかいない鳥なんじゃねえのか」


 グレンが口を挟み、ピエトが「そうかもしんねえ」と言った。


「クラスのヤツ、だれもバリバリ鳥のこと知らなかった」


 ピエトはスプーンでカレーをすくい、大口をあけて食べた。


「ちょっと辛くて、うめえ!」


 ピエトの故郷は、寒い地方であるせいなのか、香辛料のきいた食べ物が多い。ピエトは辛くても平気だというからルナは甘口でなく、辛口のルーをつかったが、辛口カレーが、ピエトは大変お気に召したようだ。


「私は食べたことがあるよ」

 意外なことを言ったのはセルゲイだった。

「バリバリ鳥だろ? たしかに牛肉に似てるかも」


「ええ? あたしバリバリ鳥なんて聞いたことない。L5系のレストランとかで出してるの」


 カレンが聞いたが、セルゲイは否定した。


「いや。お義父さんがつくってくれたんだ、昔」


「エルドリウスさんがか」

 グレンも驚きを隠さない声で言った。


「うん。お義父さんが家にいるときは、よく振る舞ってくれたものだよ、バリバリ鳥のシチュー。ビーフシチューに似ていてね、バリバリ鳥の肉のほかに、たまねぎと、じゃがいもとセロリ、きのこも入っていたかな――たしか、血も入れて煮込むんだよね」

「ち!!」


 そういえば、ピエトが初めてこの家でごはんを食べたとき、そんな話をしていた気がする。ルナだけが飛び上がったが、ピエトは椅子から立ち上がって、スプーンを振り上げた。


「そう! 俺たちの集落のいちばんのごちそうなんだ! 血はすごいいい匂いがするよ。甘いお酒みたいなにおい!」

「そう――そうだ。L19のスーパーでたまに売っているんだけど、スーパーだと肉と血はわけて売られていて、血の方は瓶に入って売られてるんだ。見た目は赤ワインみたいなんだよ」


 セルゲイが懐かしいなあ、と言って目を細めた。


「ピエト、座って食え」

 パパがピエトの背中をひょいと持ち上げて、椅子に座らせた。


「俺ントコじゃ、祭りのときにおっきい鍋でつくられて、みんなで食うんだ。でも、イモとかきのこは入ってたけど、せろり? ほかのは入ってなかった」


「バリバリ鳥って、宇宙船の中で売ってるのかな?」

 ミシェルの素朴な疑問に、ルナが、

「K27区のスーパーでも見たことないし、K37区の市場にいけば、あったりするのかな? 今日、K12区のおっきな食材売り場のぞいてきたけど、バリバリ鳥っていうのはなかったよね」


 ミシェルもピエトも大きくうなずいた。


「K33区とか、どうだろう」

 クラウドが五分でたいらげたカレーのおかわりをよそいに、席を立ちながら言った。

「K33は、L系惑星群の原住民が暮らす居住区だ。ちかくの商店街に行けば、あるかも」


「……ありそうだな」

 アズラエルもおかわりに立った。


「俺のほかにも、ラグ・ヴァダ人がこの宇宙船に乗ってるの!?」


 ピエトは食べるのをやめて叫んだ。思いもしなかったという顔だ。


「そりゃ、ラグ・ヴァダ人はL85だけじゃないから」

 クラウドは言った。

「L4系にも散らばってるし、L03にも多いだろ。タケルの話じゃ、今回L85から乗ったのはピエトたちだけだったとしても、ほかの星から乗ってるってこともある」


 ルナは「おいしかったよ!」といって、謎の卵と野菜の蒸し物を、ピエトとグレンの皿にとりわけてあげた。ピエトは違和感なく食べたが、グレンは皿を見たとたん固まった。


「K33区は、L系の原住民まとめて押し込んでるんだろ。部族関係なく」

「そのようだね」


 グレンが、あざやかに蛍光ブルーの卵と、ピンクと緑と黒の野菜の蒸し物を、恐々と、フォークでつつきながら言った。カレンもクラウドも、その皿には手を付けていない。


「部族間の抗争とか、ねえのかな。過激派同士がぶち当たったら、ヤバいだろ」

「そこは、だいじょうぶなんじゃねえか」


 アズラエルが「気味が悪いなら食うな」とグレンから皿を取り上げた。


「船内の規則ってヤツはK33区にも平等だろうし、静かなとこだったぜ」

「あんた、行ったことあんの」

 カレンの質問にはイエスの答え。。 

「ああ。宇宙船に乗ったばかりのころ、ヒマ持て余して、あちこち周ってたんだ。で、K33区でひと晩泊まってきたこともある」


 グレンがむせた。カレーではなくビールに。カレーを吹きこぼしてテーブルクロスにシミを作らなかったことだけでも勲章ものだ。


「傭兵が、よく原住民の巣に入り込んだよ……」

「いや、意外と気のいいやつばかりでな。俺も最初は用心してたんだが、部族間の争いもまったくないみたいだし。『ここはペリドット様がいるから、平和なんだ』って、皆、口をそろえて言ってたな」

「ペリドット?」

「K33区の区長なんだと。なんでも、放浪癖のあるやつらしくて、滅多にもどってこねえんだが、やつの祈りが、区の平和を維持しているらしい。K33区じゃ、ラグ・ヴァダもアノールもケトゥインも、ありとあらゆる部族が争うことはないって」


「……そんなこと、あんのかよ」

 ピエトがスプーンを持ったまま、ぼうぜんと言った。

「ケトゥインと、ラグ・ヴァダが仲良くするだなんて、信じられねえよ……」


「俺は、アノールの野郎とラグバダのじいさんと、ケトゥインのおっさんと仲良く酒は呑んできたけどな」

「女っ気がないとこであんたが酒を呑んできたってことのほうが、あたしは驚きだわ……」

「うるせえよ、女もいたよ。マレの女に俺はモテモテだった」


 ロビンと一緒にするなとアズラエルは吐き捨て、

「明日、行ってみるか、K33区」

 ルナとピエトに向かって言った。


「え?」

「ついでに、ハンシックも久しぶりに行くか」


 ルシヤの顔もしばらく見ていない――ルナは大賛成だった。


「お、おれ、行きてえ!」

 ルナがいつもどおりワンテンポ遅れている間に、ピエトが返事をしていた。

 

「あたしも行きたい!」


 ジュリが叫んだが、「あんたは明日、学校でしょ」とカレンに言われて、すごすごと引き下がった。ジュリは明日、校外学習で、K29区の科学センターを見に行くのだ。ジュリは科学センターを見に行くのもたのしみにしていたので、今日はゴネなかった。


「あたしも行きたいけど……明日から、おじいちゃんと絵を描くから」


 ミシェルもうらやましそうに言ったが、真砂名神社のふもとで絵を描くことをたのしみにしていたのもたしかだ。せっかく今日、画材を買いそろえて来たのだ。


「私は行こうかな、ヒマだし」

「俺も」

「あたしも行く」

「てめえら、仕事入れろよ」


 今、この場で言った時点で、この三人がついてくることは明白だったのだが、アズラエルはひとこと、嫌みを言わずにはいられないのである。


「シュナイクルたちにもしばらく会ってないしね」

「あたしも行ってみたいよハンシック」


 カレンはまだ行ったことがないのだ。口をとがらせてそういった。


「うきゃあ!」


 ルナの悲鳴。とつぜん、腹に響くようなごう音が鳴って、またピカリと窓の外が光った。ルナがウサ耳を跳ね上げたまま、カチコチにかたまっている。


「すごい雷! びっくりしたあ」


 ジュリも胸を押さえるしぐさをした。

 雨がぽつぽつというリズムから、シャワーの水量を最大にしたような降りになってきて、あっというまにスコールになった。


「昼間から、天気は悪かったからね」


 セルゲイが、すごい雷だ、どこかに落ちたのかな、と他人事のようにつぶやいた。


「あした、だいじょうぶかな……」


 川原で絵を描くのに、雨天決行はありえない。ミシェルは心配そうに窓の外を眺めた。


「今夜中には晴れるって言ってたよ、ニュースではね」

 カレンがミシェルをはげますように笑った。

「明日雨降ってたら、あたしたちと一緒に行こうよ」

「うん……」


 雨は一晩中降っていた。雷も明け方まで止むことはなく、その夜、ルナとピエトとアズラエルは、一番大きなベッドで、川の字で寝た。


 ピエトは寝ているあいだもおもちゃを離さなかった。

 梅雨の終わりを告げるかのような、盛大なひと晩だった。




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