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キヴォトス  作者: ととこなつ
第四部 〜ZOO・コンペ篇〜
340/948

147話 鍵 Ⅰ 2


 ミラは、多少はこちらに心を開いてくれたのだろうか。おそらく、交渉は進展しているのだ。オトゥールは今日初めて、手ごたえを味わっていた。

 そして、ミラという女性に好感を持ち始めていた。それは一方的なものではなく、互いに、ということであったかもしれない。


「それに、思い出したらいい情報を流してやるよ。――そう、今日はね、それがある」

 ミラはマッケラン家の当主の顔にもどった。

「あんたの親父は、老舗(しにせ)の傭兵グループに出向いているそうじゃないか。――今回の計画とやらに関係あるのかね?」


 オトゥールは詰まった。温かくなった胸が一転して冷えた。


 まさか、マッケランがそんな情報をつかんでいるとは。ミラがまだ、確実に協力するとは言っていない手前、このことをあきらかにするのはまずい。しかしマッケランが知っているということは、ドーソンもすでにつかんでいるかもしれなかった。父が危ない――。


 ミラはオトゥールの迷いを即座に見抜き、「うん、まあ、どうでもいいよ」と言った。


「それが真実かどうかはどうでもいい。だけどね、あんた、軍人が傭兵を動かそうなんて――金の絡んだ取引じゃなくてさ――熱意で動かそうなんて、そんな甘い考えは止した方がいいと思うがね」


 傭兵は基本的に軍人が大嫌いだ。しかも、軍事惑星群創設の四名家は特に。

 オトゥールたちも、それを知らないわけではない。


「あんたの親父がそんな甘い人間じゃないことは分かってる。老舗のアジトに出入りできるだけでもたいしたもんさ。――だけど、まるで話は進展しない、そうじゃあないか? あたしとあんたのように」


「……そうです」


 オトゥールは思わずうなずいた。父のほうの説得も、なかなか功を為さない。昔から家族ぐるみで父と懇意(こんい)にしているアダムでさえ、父の言葉にうなずかないのだ。


 なにかある、父はやっと最近、そう感じている。

 彼らがうなずかない裏には、なにかある。


 それは決して、ロナウド家や父を信頼していないということではないのだ。計画が無理だと感じているのでもない。そうならば、最初から訪問は拒絶される。バラディアの訪問自体が拒絶されているわけではないのだ。ミラと同じだ。

 彼らは、奥に、なんらかの真意を隠しているのだ。


「まさか」

 オトゥールは腰を浮かせた。

「まさか、ドーソンがすでに手を回し……」


「それはないさ」

 ミラは高笑いした。

「傭兵に取っちゃ、ドーソンは天敵だろ。あんたらロナウドのほうが幾分かマシってだけだろうけど、まさか、ドーソンに売るはずはない」


 そうじゃなくて、とミラは前置きした。


「こりゃあね、あんたの親父の話が進展しないこととは関係ないかもしれない。でも、関係あるかもしれない。――単なる昔話なんだけどさ」

 

 ――それは、ミラとアリシアの話から始まった。


 傭兵グループ「ブラッディ・ベリー」のボス、アリシアは、ミラとはL20の軍事学校の同級生だった。 


 彼らは軍人と傭兵の間柄だったが、親友と言ってもいいほど仲が良かった。


 L20はL18ほど、軍人と傭兵の立て分けが厳しくはない。厳しくはない、というだけで、差別は厳然としてあった。L18ほど極端ではないというだけだ。


 学生時代、アリシアとミラの交流は、マッケラン家には大目に見られていた。子どもだからという理由だ。傭兵とマッケラン家の淑女(しゅくじょ)が仲良くすることを、よく思わない親族は多かったが。


 ミラがマッケラン家の当主になってからは、ミラ自身がマッケラン家で意志が通る立場になったために、一族に妨げられていた交流はふたたび活発になった。


 そのころには、アリシアのブラッディ・ベリーも名を上げ、組織的にも拡大化し、L20や軍事惑星内の軍部からの依頼は多くなり、大物傭兵グループの長として、マッケラン家との関わりも深くなった。


 そして、プライベートにおいても、アリシアとミラの交流は長く続いていた。


 アリシアはとにかく――人懐こい性格だった。人好きのする性格で、友人も多ければ、年長者にもよく可愛がられる。ブラッディ・ベリーがメフラー親父の手助けで開設したのは、そこそこ有名な話だが、彼女は白龍(パイロン)グループの総帥(そうすい)にも可愛がられていた。白龍グループには出入り自由だったし、行けば必ず総帥と茶を飲んで帰ってくる――まるで身内あつかいだった。


 そのアリシアが、ミラとたったふたりで、ミラの自室で呑んでいたときに、こぼした話がある。

椋鳥(むくどり)の伝説」の話だ。


「これさ、老舗グループだけに伝わってる話なんだって。しかも、代々総帥とか、ボスの一族だけに」

「……そんな話、あたしにしていいのかい」


 ミラはたしなめた。アリシアは口の軽い女ではない。酔った勢いとはいえ、話していい話とそうでない話の区別はつくはずだが。


「この話はだいじょうぶだよ。第一、みんな本気にしないさ」

 アリシアは酒を呷り、

「それにもしかしたら、いつかあんたも関わることになるかもしれないし」


 そう言って、躊躇(ちゅうちょ)なく話しはじめた。


「ほんとのところ、第二次バブロスカ革命のときに、傭兵の老舗グループ三社は――ええと、白龍とメフラー商社とヤマトね、……軍部をひっくり返すつもりだったんだって」


「そりゃ――本当かい」

 ミラは呆気にとられてアリシアを見つめた。


「第二次バブロスカ革命って、学生運動だったんだってね。ドーソン一族に反抗してた、アカラ第一軍事学校の教師たちが、バブロスカ監獄に投獄されて、それを生徒会長たちが助けに行ったんだって」

「はあ!? そんなこと、どこで知ったの!」


 第二次バブロスカ革命の概要はだれも知らない。そんな革命があったことは皆知っているが、内容はまるで空白なのだ。それは軍事惑星群全土の人間がそうだ。


「――は。そうか、あんた軍人だもんね。傭兵はさ、そのくらいは知ってるやつ、多いよ。老舗グループに長くいるやつとか、身内とかはたいていね……。大っぴらに話せることじゃないし、それ以上のことは知らないけどさ。まあでも軍人は知らなくて当然かも」


 ミラは、自分がそれを知らなかったことを少し恥じたが、アリシアは責めている節はなかった。


「無理じゃなかったんだってさ。状況から言っても。学生運動が首都中に飛び火して、首都の軍事学校の生徒ほとんどがドーソンをぶっつぶすってんで白熱して。地方でも旗が上がったって。それで、そこに老舗グループも参加すればたぶんぶっ倒せたって。人数的にも、一時は、軍部を圧倒したって」


「ほんとうに……」


 ミラは酒を呑むのも忘れてつぶやいた。

 ほんとうだったらすごいことだ。ドーソンが転覆(てんぷく)していたかもしれないなんて。


「でも、しなかったんだろ? それを……」


 そうだろう。ぶっつぶせていたなら。

 ほんとうにそれができていたら、今ドーソン一族はなかった。


「うん。しなかったんだってさ。……こっからが、信じられない話」


 アリシアは、ふたりしかいないのに、急に声を潜めた。


「サルーディーバが、やめろって言ったんだってさ」

「は?」


 サルーディーバって、あのL03のサルーディーバか。

 生き神と呼ばれている――。


「そのころのサルーディーバって、けっこうL03の外に出て、あちこち遊説(ゆうぜい)してる人だったんだって。今のサルーディーバって、一生L03から出ないような、マジ像とかじゃねえのってひとばっかじゃん。ほんとにいんのって話。でも、当時のサルーディーバってそうじゃなくて、よくL18にも来てたんだって。ドーソン一族も、よく星賓(せいひん)として招いてたって。で、白龍グループの総帥も、会ったんだな」


 ミラは息を呑んで、話の続きを待った。


「ちょうど、その第二次バブロスカ革命起きる直前だな。で、そのときのリー爺さんは、サルーディーバに聞いたわけ。革命起こすか起こさないか――成功の確率はどうとか――、で、サルーディーバはやめろと言った」


「……」


「この革命は失敗するから、やめろと言ったわけ。それに、今ドーソン一族をぶっつぶしても、L18が混乱に(おちい)るだけだから時期じゃないとサルーディーバは言ったんだな。そして、こう予言したんだ。必ず、ドーソン一族は滅びる日が来る」


「滅びる日が来るって?」


「ああ。そう言ったんだ。……百年以上? も経ったら、本物の椋鳥の紋章を持つものが、アジトを尋ねてくるだろう。そのときこそ、真に傭兵グループが動く時だと」


「本気かよ」

 ミラは思わず言った。「本気でそんなこと信じて、成功するかもしれない革命、取りやめたのか!?」


「あたしもおんなじこと、思わず口走っちまったよ。だけど、考えてみりゃ、サルーディーバのいうことはもっともだったんだって」


 アリシアも、嘆息した。


「第三次バブロスカ革命が終わって、やっと傭兵の認定制度ができたから、傭兵もまともに教育受けられるようになったろ? 第二次って、第三次の前だろ。……あのころは、まだまともに教育も受けてない、管理もされてない傭兵ばっかりだったわけだ。となると、ドーソンぶっつぶしたとしたら、L18の治安も崩壊するわけ。またろくでもない、悪党の傭兵たちが跋扈(ばっこ)し始めて、逆に白龍グループのひとたちが、今度はL20やL19に討伐(とうばつ)されるだろうってさ――第一次の二の舞ってーの? また傭兵が憎まれる時代になっちまうって、――そう考えると、やっぱり時期じゃなかったんだ」


「でも……」


「サルーディーバはこうも言った。ドーソン一族はたしかに悪だ。だけど、L系惑星群の治安の維持には不可欠なんだって。……たしかに、あれほど戦に強い一族はいねえよな。よく考えりゃァさ、ドーソン一族がいなかったら、軍事惑星群そのものが、バカな傭兵に乗っ取られて、L系惑星群の軍事制度じたいが崩壊してたってこともありうるわけだろ? 下手すりゃL系惑星群の原住民に、地球から来た人類が追い出されるか、皆殺しにされるかってとこまでくるわけだ。


 悪いけどさ、ロナウド家って政治的には頭はいいけど、戦争ヘタだもんなあ。マッケランも強い女はたくさんいるけど――その、やっぱ戦争強いとはいえねえし。怒るなよ? だって、ほんとのことじゃん。女は戦争向きじゃねえんだよ。で、アーズガルドはお人好しばっかで目立たねえし。


 でもドーソンは、自分らが汚えから、ひとの汚さも知ってる。人の欲をうまくコントロールするよ。卑怯なことも平気で出来る。人が足りねえときに、現地で金ばら撒いて兵隊雇って勝つわけだろ? 原住民に、仲間の原住民を殺させるんだ。卑怯だけど、戦争ってそんなとこあるだろ。戦争に関してはできるやつが多いんだ。バブロスカ革命でも、ぜんぶの要求を蹴ってるんじゃねえ。認定制度にしろ、傭兵グループの創設にしろ、時代にあった、旨いとこは認めてるわけだ。絶対に権力は手放せねえから、邪魔な革命の志士を処刑しては来てるけど、要求は、呑んでる。たまに度の外れた欲深のバカが出ては来るけど、――こないだバブロスカ裁判のやり直しさせた奴みたいにさ。……だけど今の軍事惑星群作ったのがドーソン一族って言っても、だれも否定できねえ。そうだよね?」


「それは――」

 ミラは、否定できなかった。しかし。

「あんた、傭兵のくせにドーソン擁護するわけ!?」


「いやー、四名家のマッケランの口からそれを聞くとは思わなかったわ」


 アリシアはすまし顔で酒を(あお)った。


「そうじゃなくてね、あたしだってドーソンは嫌いさ。だけど、これから先の世の中はそうじゃないって。もっと大きなとこから世の中見て行かなきゃならないんだって! そうじゃないやつは乗り遅れるよ! ドーソンがクソとか言ってる時代は過ぎたってンで――、」


 毎度のことながら脇道に逸れようとしたアリシアを、ミラはあわてて引きもどした。


「だ、だから、椋鳥の伝説って?」

「あ、ああ。忘れるとこだった」


 アリシアはえーと、と思い出すために天井を見上げ、


「だからさ、最初にもどるけど。老舗グループ三社は、その“本物の椋鳥の紋章”を持つヤツを待ってるんだよ。そいつがいなきゃ、動かない」





「――本物の、ムクドリの紋章を持つ者?」

 オトゥールは思わず復唱した。

「それはいったい、何者なんです」


「それはあたしも知らない。……あたしが知ってるほどのやつだったら、ここでこんな話はしないさ」


 ミラの言葉に、オトゥールは顎に手をやって深く考える姿勢をした。


「……その、“本物の椋鳥の紋章を持つ者”が現れなければ、傭兵グループは動かないと、そういうわけなんですね?」

「呑み込みの早いやつで嬉しいよ」 


 ミラは笑った。この若者は、理想主義者というだけでなく、理解およばぬ話を最初から蹴るような頭の固い男でもなく、要点は即座にわかる現実主義者らしい。


「父が何度出向いても、相手にされないわけがようやくわかりました」


 話は聞いてもらえる、だが、計画に乗るとは言ってもらえない。

 ヤマトが、白龍グループが動いたら動くと言ったわけも、やっと()に落ちた。ヤマトも、「白龍グループに」椋鳥の紋章の持ち主が現れると知っている。白龍グループが動いたら、それはその「持ち主」が現れた時。それが合図なのだ。


 そして、メフラー親父の言葉の理由も。


 メフラー親父は「まだ、時ではねえ」と言って、最初からバラディアの計画を聞かなかった。だから、アダムも動かない。けれど「まだ、時ではねえ」というのは、メフラー商社もその「椋鳥の紋章の持ち主」を待っているのだとすれば納得できる。


 軍事惑星群の四名家のように、はるか昔から、この古い傭兵グループ三社はつながりがある。おそらく、動くときも同時に――。


「ありがとうございます。ミラ大佐」


 オトゥールは右手を差し出した。ミラは力強い手で、その手を受け取ってくれた。


「父に代わって、お礼申し上げます。……これで、真っ暗だった道に光明が差しこんだ」

「この話はあたしも又聞きだからね。ほんとうかどうかは、知らないよ」

「いいんです。なにも手がかりがつかめないよりは、ずっといい。――それに、その紋章とやらに」


 オトゥールは、立ち上がった。


「少し、心当たりがあるんです」

「ほう?」


 ミラは面白そうににやりと笑った。


「まァいいさ。いずれ分かる話だ。――次回の訪問を、あたしは楽しみにしているよ」


 オトゥールはすこし驚いたように目を見開き、そして微笑んだ。


「はい。……ありがとうございます」


 L19への帰路を急ぐ宇宙船の中では、オトゥールの秘書が引っ切り無しに動き回っていた。予想外にミラとの会合が長引いたために、今後の予定合わせに難儀しているらしい。次回は余裕を持って、時間配分をせねばなるまい。


 この宇宙船はロナウド家の自家用で、周囲をL19の軍機が守っている。警備は、中も厳重。オトゥールの後部座席とまえに座っているのは強面の傭兵。ボディーガードだ。オトゥールは、茶褐色の髪でサングラスをかけた傭兵を見て、ふとアズラエルを思い出した。


 そういえば。

(地球行き宇宙船を守っている軍機は、今年はL20だったな……)


 無論、地球行き宇宙船も、常に軍機に守られながら航海している。年度ごとの交代で、今年はL20。だが、来年L18にその順番は回ってこないだろう。回ってきても、おそらく軍機は出せない。L19がその肩代わりをせねばならないだろう。


 L18が動けない弊害(へいがい)は、もうそんなところまで現れてきている。それに呼応するように、世論は、L11に投獄されている将校たちをL18にもどせと言う声が高まっている。


 焦ってはならない。

 オトゥールは、何度も自分にそう言い聞かせた。


 まさかドーソン一族は思ってもいないだろう。ロナウド家が、罷免(ひめん)されたドーソン一族の穴埋めに、傭兵を使おうとしているなどとは――。


 だが、真実はそうだ。


 バラディアは、アダムをはじめ、常々傭兵にしておくには惜しい人材だった彼らを将校にして、新しい軍事惑星群を作ろうとしている。


 そしてそれが、容易なことだとは思っていない。バラディアもオトゥールも、生涯をかけた使命になるだろうことは、重々承知していた。


(そう。――これは、グレンの理想でもあった)


 オトゥールは、地球行き宇宙船に乗っている友を思って、目を(つむ)った。

 最近の平均睡眠時間は三時間を切っている。今眠っておかないと、明日の朝日も眠らずに迎える羽目になる。


 今日は、地球行き宇宙船の話をたくさん聞いた。

 聞けば聞くほど、謎の多い宇宙船だ。だが奇跡と言っても、半分は誇張(こちょう)された作り話だろう。


 そんなことよりも。

 椋鳥の、紋章。

 それを聞いたとき、脳裏に(ひらめ)いたのは。


 オトゥールは眠りに落ちる寸前に、起きたらすることを復習した。


 L19に帰ったら、一番にすることは決まっている。ミランダと子どもたちにただいまのキスをすること。父に今日の成果を報告すること。


 そして――エーリヒと話すことだ。自分が仮眠を取っている間に、エーリヒに連絡を取っておけとすでに秘書に伝えてある。


(エーリヒ叔父、あなたが所持しているあのボタンは、もしかしたら、とんでもない爆弾かも知れませんよ)


 ――軍事惑星群盛衰(せいすい)の鍵を、あなたは握っているのだ。




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