3。実践編1:エパミノンダスの斜線陣
レイングラハから北へと向かう、マモン街道。
そこを、俺たちの軍は通過していた。レイングラハからは半日ほど。
「にしても、正直なにが起こってるのかよくわからないのだ」
馬の上でぴょこぴょこねこしっぽを揺らしながら、ナイエリはつぶやいた。
「ナカバヤシが死んだというから来てみたらマリイ師が殺されかかって、かと思ったらそのマリイ師はナカバヤシで、本物のマリイ師がことを収めたと思ったら戦争が始まって……ついて行けないのだ!」
「まあ、激動だよなあ」
「のんびり言っても説得力がないのだ! というかソーヤ、なんでおまえはそんなに泰然とこの状況を受け入れられるのだ?」
「ねこしっぽに癒やされてるからじゃね?」
「またそんなことを……どうしてこのしっぽにそこまでこだわるのか……」
ナイエリはぶちぶちとなにかをつぶやいている。
……まあ、俺だって、平静だったわけじゃない。
ただ、中林の死を伝えられたときの落ち込みの反動で、それがフェイクだとわかってから、異常に頭が冴えてるのだ。
暗殺騒動があった日には、もうこの展開まで想定が済んでいたレベルで。だから、一足先に覚悟が決まっていたのだろう。
俺はあたりを見回す。
俺、ナイエリ、それからミッタがいるこのあたりは、司令部であると同時に、「魔術兵」という兵科の人間が集まる区画である。
打って出ることを進言した手前、俺自身が出陣側の司令官を任されたのだが、
(この規模の軍隊の指揮は、さすがに初めてなんだよなぁ……)
エリアムの兵隊の兵科を簡単に述べると、まず戦闘を行くのは歩兵の槍隊。これは弓隊の前に置いて防御陣を敷くためのものだ。
次に、その槍隊の後ろにいるのが、弓隊。および魔術兵。こちらは遠距離攻撃を担当する。投石器などの大型兵装もここにある。
両脇を固めているのは騎兵隊。重装備で、槍や剣を使った突撃に使う。
そして、最後尾にいるのが輜重隊。つまり物資を輸送する部隊だ。工兵や医療班等もここに属する。
歩兵の槍衾は騎兵を押しとどめるが、それがなければ騎兵は歩兵を蹂躙する。
だからこの時代の戦いは、槍衾を弓で崩し、そこへ騎兵が突撃して蹂躙するというのが一般的スタイル。
だが――
「敵が見えたぞ!」
「来たか!」
俺は笑みを浮かべて、相手の姿を見た。
なるほど、7000。たしかに兵は多い。だが、その実――
「強行軍で足並みは乱れ、さらに不意を打って現れた我々に、あわてふためいているな」
「突撃しますか?」
「ダメだダメだ。会議で決めた作戦を守れ」
進言を、俺はあっさりはね除けた。
「いいか。相手は必ず焦ってる。魔術兵の数はこちらが有利、そして魔術に依らない弓については――強行軍のツケだ。俺たちと違って、十分な数の矢を確保できていない」
ここの地形は、左手側、つまり西側に山肌。右手側、つまり東側に森が広がり、迂回が難しい。だから方陣を引く必要すらない。正面衝突しかないわけだが、それで勝つためにはまず、弓で槍衾を崩さねばならない。
消耗品である矢が限られている以上、相手は長く戦えない。だから、必ず焦る。
「槍兵の乱れが完全でなくとも、相手は突撃せざるを得なくなる。
いいか、序盤はセオリー通り。後は手はず通りだ」
「はっ」
返事をして、彼は引き下がった。
…………
(いまの奴、なんて言ったっけ)
バルドの部下なのは間違いないのだが、さすがに昨日の今日で全員の名前を覚えるのは無理だった。
まあいいや。役に立ってくれれば。
「敵、射撃開始しました!」
「ようし、こちらも射撃開始! ただし、矢筒の矢を切らすな! 完全になくなる前に交代で補給を受けろ!」
俺の言葉に従い、弓兵が矢を撃ち始める。
――これらの兵科の中で、職人芸が絡む余地がないのは、槍兵だけだ。
槍兵も訓練しないとすぐ崩れるが、それでも専門性は最も低い。弓を撃つのはかなりの訓練が必要だし、騎馬兵には当然、熟練した馬術が求められる。
魔術兵に至っては、換えが利かないほど稀少だ。神殿の支援がない以上、当然ながら、相手にはいない、はずだ。
……フリユが、余計なことをしてなければ、だが。
案の定、槍兵の一角に強力な攻撃魔術が突き刺さり、そこが崩れ始める。
「やはりいたか――フリユの魔法兵!」
「うわー、本当なのですっ。どうするです、手はずどおりで本当にあの無敵のフリユ兵を倒せるですかっ!?」
「相手だって超人じゃない。マリイの言葉を信じろ」
ミッタに言い返している間に、敵陣に反応があった。
着弾し、乱れた槍衾をめがけて、敵の騎兵が突撃をしようとしている。
「き、来ますっ! 敵、突撃開始!」
「早いな! やはり焦っている。だがこっちはそれをお見通しなんでね。
例の仕掛けを出す! 槍兵、一段後退!」
俺の指示に従って、槍兵が一段後退する。
そしてその前には――輜重隊が持ってきた荷車を横転させた、簡易バリケードがあった。
「ポワティエの戦訓だ。騎兵を無力化する最も有益な手は足を止めること。足を止めるのに槍衾は必須じゃない。ただ単にバリケードがあるだけで、突撃は止まる」
俺の言葉通り。相手騎兵は突撃を敢行しようとしたが、突如現れたバリケードの前で立ち往生し、動きを止めてしまった。
「いまだ、弓兵、射撃開始! 足を止めた至近距離の騎馬なんか敵じゃねえ!
騎兵隊は回り込もうとする敵騎兵を迎え撃て! 突撃の勢いはもはやなく、数でもこちらが優勢だ!
そして魔術兵! 敵、弓兵部隊に射撃して牽制! 余計な行動を抑制しろ!」
俺の指示に従ってそれぞれが攻撃を開始する。
あっという間に敵騎兵部隊が解体されていくのを眺めて、俺は額に浮かぶ汗をぬぐった。
「まず第一段階は成功だな」
「これで勝利確定ではないのですか?」
「悪いが敵は目の前の奴だけじゃない。
この後、13000を相手にする必要があるんだ。可能な限り被害を減らして勝つ必要がある」
「なるほど」
うなずく、誰だかわからない奴。……なんか罪悪感湧いてきた。後でこっそりバルドに名前、聞き直そう。
「右騎兵隊、潰走する敵騎兵を追撃! 左騎兵隊は進撃して槍隊への突入準備!
それと魔術隊、上の連中に合図! 魔術騎兵は俺と共に突入準備!」
ぽーん、と魔術の花火が上がり、それと同時に山の上から盛大な音が鳴り響き、次いで弓の雨が敵陣に降り注いだ。
「は! アーネスト、いい仕事するじゃん!」
実際には数十名が弓を打ち込んだだけなのだが――想定外の方面からの攻撃と、盛大な音(たぶん鍋かなにかを一斉にたたく音)にあわてて、陣列を整えようとしていた敵槍隊が崩れた。
そこに、左騎兵隊が突入する。
セオリー通り、槍衾を貫通した騎兵隊は、大暴れして敵陣を蹂躙していく。
同時に、
「騎よ空へ駆けよ!」
俺たち、魔術騎兵部隊が、バリケードを魔術で飛び込えて、一斉に飛び出した。
「騎兵隊に攻撃をかけようとするフリユの魔術師を討つ! 全員、『ツァンティヴァルの魔術方陣』の光を見ろ! 視認でき次第そこに向けて射撃開始、飽和攻撃でぶち破る!」
案の定――騎兵隊の攻撃に対して、妙に抵抗が強い箇所があった。そこには青白く光り輝く魔法の光が円形に展開して、そこから攻撃魔術が騎兵へと放たれているのだった。
ツァンティヴァルの魔術方陣。
高度な自動防御能力を誇る強大な防御結界と、その端末から繰り出される多種多様な攻撃魔術のミックスで、相手を圧倒する。コロンゾム島出身の武人、ヴァシム・ツァンティヴァルがフリユに持ち込んだ、当代最強の複合戦闘魔術だ。
だが、その解析を済ませていたマリイは、この魔術を鼻で笑った。
『不意打ちに強いだけだ。魔力切れを起こすほどの飽和攻撃をかけてやれば、あっさり落ちる。
ま、私ほどの魔力を持っていれば話は別だがね。常人ならば、10人程度で一斉攻撃すれば、すぐ終わるだろう』
魔術が使えて、馬に乗れる相手は、レイングラハをかき集めても20名はいなかったが。
それだけでも十分――この勝負の決め手にはなる!
「全員、構えろ! この距離だとまだ信頼性に欠ける。もう少し近づいて撃つぞ!
まだだ! まだ、まだ、まだだ! まだ――ようし、一斉射撃、開始!」
『疾風の矢弾!』
俺たちの放った魔術が一斉に相手に突き刺さり――
三射ほどで魔術方陣が崩れ、相手は魔術をまともに食らって地面に倒れ伏した。
それで、決着だった。
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「逃げた敵に構うな! バリケードを戻し、輜重隊を組み直せ! 作業を終えた隊から休んでよし!」
俺は号令をかけ、それから傍らのミッタとナイエリを見た。
ナイエリはともかく、ミッタまで馬に乗れたのは意外である。こいつ、アウトドア的なことできたのか、と思ったが。
「ふえーん、さっきの行動で泥が跳ねたですっミッタの自慢のおしゃれ神官衣が台無しなのですーっ」
「……うん。まあ、おまえはそういう奴だよ」
魔術騎兵はこの三名がリーダー格だ。
他にも何名かいるが、そいつらはだいたいの場合「騎兵がたまたま、魔術も習得していた」というパターン。俺たちみたいに魔術メインで、馬にも乗れるというのは本当に珍しい。
んー、しかし、この兵科が作れるとなると、もっといい戦術も組めるのかもしれないな……
「閣下」
「堅苦しい呼び名はよせ。ソーヤ殿とでも呼べ」
「ではソーヤ殿。こちらの損害、軽微です。死者、負傷者を加えても200に満たないかと」
「上出来だ。だが兵は疲れているし、次の移動は森の間道。街道より移動が困難だろう。気合いを入れ直せ」
「はっ!」
言って、誰だかわからない彼は去って行った。
……どうやら、戦勝によって信頼を得ることには、成功したらしい。
なにしろ、こちらは防衛のための作戦会議に乱入して、彼らの作戦をぜんぶ放り投げた身だ。バルドやマリイはともかく、彼らにはあまりいい感情は抱かれていないだろうな、とは思っていたが。
(それでも、一戦ならば付き合ってくれる。一戦で信頼を勝ち取れれば、その後も戦ってくれる)
そのための大事な一戦だったのだが……なんとか、勝った。
だが、ここからが問題だ。
(俺がもし、相手方の統括司令官ならば)
と、考える。
ここから、5000の兵が動くタリア街道、8000の兵が進むベロッソ街道までは、かなりの距離がある。
このマモン街道を加えて3街道。それらすべてがレイングラハの城壁前で合流することになる、のだが。
(合戦の音が聞こえているかはわからんが、7000の方が伝令を飛ばさなかったとも限らない。伝わったとして、まずそれに対応して5000と8000を合流させる。
次に、森の間道を抜けてくることは予想できる。だから各間道に偵察兵を出す。こちらは間道を通るなら細長い隊列を組まざるを得ない。そこで、間道の出口となるポイントを探し、そのポイント付近の森に待機し、こちらがタリア街道に出てきて、隊列を組み直している最中を襲う)
これをやられたら、どうなるか。
(どうにもならん。負けだ)
だからここは、予測に頼るしかない。
5000と8000を統括する司令官などおらず、彼らがライバル関係で、一刻も早くレイングラハ城門に着こうとしていることを。願うしかない。
(自分にできることが敵にできないと思うな、とは、よく言われたものだが……)
「なにをごちゃごちゃ考えてるのだ?」
「うわっ、ナイエリ! いたの?」
「いたの、じゃない! おまえの目は節穴か!」
「ああ、うん、ごめん」
「気弱になるな。敵がなにをするか予測できてるなら、なんかできるはずだ」
ナイエリの言葉に、きょとん、とする。
それから俺は、ふっ、と笑った。
「ああ、そうだな――」
(不意さえ打たれなければ、負けは確定しない。
森の様子に常に気をつけ、ゆっくり進む。敵の対応を察知したら、森に誘い込んで乱戦に持ち込み、伏兵を背後に忍ばせる。やれることは、いくらでもある。
それにそもそも俺たちは、全軍では進撃しない)
どうも俺は、緊張していたらしい。
無理もない。俺自身、よく考えればこの規模の戦闘は初めて。ストレスを感じないほうがおかしい。
重要なのは、それを自覚すること。
俺自身が、疲れを取ること。異常事態に備え、正常な判断ができるようにすることだ。
「よし、手はず通り整えたら、騎兵隊は隊を縦列に組み直せ! ここから先は、おまえらが主役だ!」
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間道を超えるのに一昼夜、かかった。
その間、森を探らせてみたが異常なし。
レイングラハと通信機で話せればよかったのだが、残念ながら魔術通信機はひとつしか持ってきていない。新たに組むのもこのタイムスパンでは無理だということで、いまレイングラハがどうなっているかはわからない。
ただ、まあ。
(城塞にはまだ、1000名の兵士がいる。すぐにどうにかできるとは思わないが)
だからこそ、俺は兵を十分に休ませ、体力を温存させた。その結果、戦える体力を残した騎兵を1000名以上も、南のタリア街道まで、無傷で運ぶことができた。
「ソーヤ殿。敵の襲撃の気配、なしです」
「ああ」
俺はうなずいた。
「いまごろ、5000と8000の兵が、合流してレイングラハを取り囲んでいるはずです。単純勢力としては13000の脅威ですが――」
「後ろを向かれる前に速攻する必要がある。手はずどおり、行くぞ」
「はい」
うなずいて、彼――名前のわからない男が、声を上げた。
「手はずどおりだ! 騎兵部隊、これより街道を駆け戻り強襲をかける! 輜重隊は後からゆっくりついてこい!」
おおおおおおおー! と、騎兵がときの声を上げる。
部隊の行軍速度は、部隊内で最も遅い兵科で決まる。だから騎兵だけなら、驚くほどの速度が出る。
俺が歩兵たちを置いて騎兵だけで行軍したのは、この戦術のためだったのだ。
「行くぞ、ナイエリ。たぶん残りの軍にもフリユの魔法兵がいる。奴らを潰すのは、俺たちしかいない」
「がってんなのだ!」
ナイエリは言って、にかっと笑った。
そして――突撃が始まった。
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一時間もしないうちに、レイングラハが見えてきた。
「予想通りだ! やつら、無策に半包囲しているだけで、まだ攻撃を始めていない! そして俺たちは背後を取ってる!」
「よっし! じゃあ景気づけに新必殺技、行ってやるのだ!」
「魔術騎兵、構え!」
俺は号令を下し、
「撃てえええええーっ!」
『疾風の矢弾!』
「疾風神の矢弾!」
放った。
エリアムの魔術師たちが放った攻撃魔術は、敵後方の輜重部隊を襲って大きく痛めつけ。
そしてそれ以上に、ナイエリの放った魔術は、大砲が着弾したかのような巨大なクレーターを、敵後方に作った。
「敵、動揺しています!」
「よし、突撃! 突撃だ! 陣を整える時間を与えるな!」
俺は号令を下し、ひた走る。
すぐに敵後方に至ると、味方の騎兵たちは敵後方の歩兵部隊を蹂躙し始めた。
(このまま行けるか――いいや、そうでもない!)
「ソーヤ殿! 敵の動きが妙です!」
「わかってる! こちらの動きに即応ではないが、とにかく一部を隔離して再編成しようとしてるのがいるな。敵将にも、そこそこ機転が利くのがいる!」
「いかがします!?」
「南側を集中攻撃しろ。北側はミッタに任せる」
「はっ!」
言葉通り、俺は南進し、元は8000の方の兵だったであろう連中をさんざんに蹂躙した。
途中、司令官らしい奴をはね飛ばしたり、例の魔術方陣を使ってきた魔術師を一斉射撃で葬ったりしていたが、
「北部の敵、陣形を組み直しました! 方陣で守る様子です!」
「予想通りだな……」
槍衾の方陣を組まれた場合、弓隊がいないこちらにはなす術がない。
だから俺は、にやりと笑った。
ここまでうまく行くとは、思っていなかった――そういう笑みを。
「花火を上げろ! 中林に合図だ、派手にやれってな!」
「了解!」
ぽん、と大きな花火がひとつ、魔術によって打ち上げられ――
次の瞬間、観測粒子砲の直撃が、敵方陣の北方面、つまり俺たちから見て遠い方の一角をぶっ飛ばした。
そして、次の瞬間、森から上がるときの声。
「ミッタ、ちゃんと指揮取れてるかな……」
「あの、いまさらですが……」
「ん、なにか?」
「いえ。まあ、結果として勝ちだったからよいのですが――
別働隊の指揮くらい、神官殿ではなく、我々に任せていただいてもよかったんじゃありませんか? そのくらいは、できます」
「…………」
そういえば。
なにも考えずに、「とりあえずおまえ、残った歩兵連れてレイングラハ付近の森に伏せといて。中林が射撃したら突撃な」って感じでミッタに放り投げてしまったが……なにもミッタにやらせなくても、そのへんの将官にやらせればよかったような気がする。
「次からは考えるよ」
「はあ……どうも」
顔を前に向けると、ミッタたちに残しておいた少数の騎兵と多数の弓兵の攻撃で、ぐずぐずに崩れきった敵の陣容があった。
「よし、最後の締めだ! 俺たちも突撃、開始!」
俺は号令をかけ、馬を走らせた。
こうして。
レイングラハの周辺に展開した2万からなる敵は、俺たちにほとんど被害を出さないまま、潰走した。
大勝利。
しかしそれは、これから始まる長い内戦の、最初の一勝に過ぎないのであった。
【エパミノンダスの斜線陣】
最近では、回り込んで勝ったというのは正しくないというのが定説のようです。
ギリシアの定番戦術であるファランクスはその構造上、盾で身を隠せない右端が最も危ないので、そこに最強の兵を置くのが定石です。しかしエパミノンダスは、あえて左端に強兵をまとめて置き、それ以外の弱兵はなるべく後からついてこさせて、敵の強兵とこちらの強兵を最初から真っ向ぶつけさせて、それ以外が戦う前に勝負を決してしまったようです。
この際、敵の最右翼以外は右翼が突破された時点で戦意を喪失して潰走しているので、回り込んで勝ったというのは伝説に過ぎない、というわけです。
とはいえ、敵が潰走しなければエパミノンダスは普通に側面攻撃をかけていたと思いますから、そう間違ってはいないと思うんですが、どうなんですかね。よくわかりません。
魔術解説:
1)『騎よ空に駆けろ』
習得難易度:C- 魔術系統:エリアム式
体重を一時的に軽くする魔術を、乗騎にまで適用したもの。
身体操作は本来難易度が低いが、自分の身体だけでないので、難易度が高めになっている。
一回大ジャンプする程度にしか使えない魔術だが、魔術騎兵というのを兵科として見た場合、ただの騎兵よりはるかに優れた機動性を発揮するために使える。侮れない魔術。
2)『疾風神の矢弾』
習得難易度:A 魔術系統:エリアム式
実は1。の最後の方でマリイが使っている魔術。
エリアムにおける最上位クラスの攻撃魔術であり、汎用性、応用性、攻撃性能においてどれも申し分のない性能を持つ。
基本は三段に分かれており、魔術障壁を徹甲する第一弾、刺突衝撃を与える第二弾、刺さった箇所から爆発する第三弾となっている。貫き、刺さり、爆発する。
本来ならナイエリ程度の魔術師に使えるような魔術ではないのだが、「第三弾だけめっちゃ強い」アレンジバージョンを伝授され、それに限定して使えるようになった。このアレンジに限定すれば習得難易度はBまで下がる。
【追記】
友人のうっきぃ氏が、今回の戦いにおける各軍の行動を図にしてくださいました。
状況の把握にご活用ください。




