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中林さんの天球儀(旧作)  作者: すたりむ
第1章:結婚詐欺編
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2。奴隷と本と天体観測(前)

 夜。

 俺は、与えられた――というか、自分で選んだ客室のベッドで、なんとなく寝付けずにいた。

 ベッドの寝心地は悪くない。前日までちゃんと整備されていたのだから、ちょっと寝具を用意してくるだけで快適な状態になった。

 だから寝付けないのは、純粋に俺のほうの理由。


 夜空を見る。この世界は夜の灯りというのがそれほどないので、星はよく見える。

 異世界らしく、魔術で灯りをともすこともできるみたいなのだが、あまり普及していない。

 だから、日本だとすごい山奥でないと見えないような星空が見放題なのだが……その星空の一角が、ぽっかりと切り取られたみたいに暗黒になっている。

 べつに星がない空間ってわけじゃない。これは、この世界の月だ。

 神話の時代には、月は普通に我々の世界と同じく、明るく夜の世界を照らしていたらしい。

 しかしあるとき、邪悪な魔法使いが月を真っ黒に染めてしまったため、夜の世界の生物である魔物があふれ出して地上を覆った。

 それが、魔物と呼ばれるものの発祥。

 以後、人間は昼の世界を生き、夜の世界は魔物の跋扈する恐るべき世界になった。

 というのが、定説……らしい。

 俺が複数のエリアム人から聞いた話なので、たぶんこれがこの世界の常識なんだろう。

 暗黒の球体空間を見ると俺なんかはブラックホールとかを意識してしまうのだが、この世界の人間にブラックホールなんて概念はない。

 でも邪悪な魔法使いが月を暗黒にするってのも、なんかピンと来ない。そんなことしてなんの得があるんだろ、とか、思ってしまう。

 けれど。


(こういうのを見るたびに、異世界なんだなあって思うんだよな)


 ずきん。と、胸が痛んだ。

 はあ、と吐息して、俺はリシラの言葉を思い出していた。

 天体望遠鏡。

 星を見るのが好きだった彼女の、忘れ形見。


 ――空を見るっていうのはね、宗谷くん。


(やめろ)


 頭から、その言葉を無理やり追い払う。

 まだ、俺には彼女の思い出は、荷が重い。

 時間が忘れさせてくれる、と誰かが言っていたけれど、そんなこともない。気持ちは強く、苦しくなるばかりだ。

 いつか。

 俺はまた、無心に空を見上げられる時が、来るのだろうか――?



--------------------



「とりあえず、人を増やさないといけないと思うんだ」


 翌日の朝食時。俺はそう切り出した。

 昨日はこの世界で覚えたよくわからない野菜炒めを食べ、朝はパンがメイン。

 いちおう、この世界の定番の食事を作ってみたのだが、なんとかキリィには好評である。

 まあ、あるいは自称するように好き嫌いがないから、味の違いが気にならないのかもしれないけど。


「人?」


 そのキリィは、こくん、と首をかしげた。


「使用人を雇うって話?」

「いやいや。そっちじゃなくて」


 首を横に振る。

 というか、使用人が全員見限って出て行った直後である現在、新たな使用人を募集してもろくな人材は集まらないだろう。


「奴隷、買おうぜって話だよ」

「奴隷……なるほど」


 こくん、とキリィはうなずいた。


「でも、買えるの? 奴隷って高いんでしょ?」

「いや、売ったことあるんだろ。相場くらいわかってるんじゃねえの?」

「それは使用人にやらせてたから、よくわかんない」

「……まあ、そりゃそうか」


 俺も買ったことはないから、そのへんはよくわからなかったりする。

 ちなみにシグからもらった財布には、金貨が20枚も入っていた。ブルジョワめ。

 この地域での金銀交換比率はだいたい1:15なので、そうとうな大金である。食っていくだけなら、節約すれば数ヶ月くらいはどうとでもなるだろう。

 けれど、それじゃダメなのだ。

 俺がシグに頼まれた――というか、押しつけられた仕事は、このバルチミ家の再興である。そのためには、節約して税収を待って細々とやっていく、なんていうやり方ではおぼつかない。

 そこで俺は、まず奴隷を買うということを思いついたのだった。

 現状、キリィは仕事の役に立たない。いまの状況だと、家の仕事も金策も再興のための活動も、全部俺がやらないといけない。それはさすがに無茶にも程があるので、どうしても人を増やす必要があるのだ。


「そういうわけで、今日は奴隷市場に行くぞ」

「え? わたしも?」

「べつにひとりで行ってもいいが、それでおまえの気に入らない相手が買われてきても知らないぞ」

「あ、うん。わかった、行く」


 素直にキリィはうなずいた。

 この貴族っぽくない素直さは、こいつの美徳ではあるんだけど……でもたぶん、そのせいでだまされたんだろうなー。

 と思っていたら、目が合った。


「ねえ、ソーヤ」

「ん、なんだ?」

「あなたは、わたしをだまさないよね?」

「……たぶんな」


 苦笑して、言う。

 こう、頼られるとついつい力を尽くしてしまう自分の性格も、困ったものだ。



--------------------



 さて、ここでちょっと、このエリアムにおける奴隷制度という奴を紹介しておかなければならない。


 奴隷というのは、基本的には物として扱われる人間を指す。

 この世界において、「基本的人権」という概念はない。なので、奴隷というのは生存権すら本質的に保証されない。主人が死ねと言えば死ななければいけない。それが奴隷だ。

 高校で世界史の授業はわりと真剣に受けていた俺の実感としては、エリアムの奴隷制というのは、これは帝政初期のローマの奴隷制と似ている、と思う。たぶん。

 違いはおおまかに言って二点。まず、奴隷の所有に際して、その所有する市民は、国家への所持登録が要求される。売買は国家に認められた専門の業者を通して行い、それ以外の個人的転売は許可されていない。譲渡は神殿の許可を得て行わなければならず、譲渡時点で登録し直しを要求される。

 次の違いがわりと重要なのだが……さっき言ったように、主人が死ねと言えば死ぬのが奴隷なのだが、実際には奴隷を粗末に扱うことは「不道徳な行い」とされる。

 べつに不道徳だからと言って法律で禁止されてはいないのだが、「不道徳な行い」をしすぎると、神殿から恐ろしい処罰が下される、かもしれない。要するに、たしかに主人は奴隷の生殺与奪権を握ってはいるのだが、それをあんまり不用意に使うと主人のほうがやばいのだ。

 だから、実は奴隷というのは、字面ほどひどい目にあっているわけではない。それでも生活水準は低いし、自分の生活を自分で改善する権利もないんだけど。


 さて。それで、その奴隷は一定の割合で解放される。多くはよく働いた表彰みたいな感じで、老人になった頃に主人が市民権を買い与えるという形である。

 そうなると奴隷は減るわけで、じゃあどこかから供給しないと奴隷は減る一方になるわけだが、奴隷需要はこの世の中にはわりと多いので、供給先の確保は必須になる。

 その供給先はというと、最も多いのは実は、外国人を奴隷にすることだ。

 市民を奴隷にするのにはけっこう手間がいる。本人の同意書がないと認められず、さらにかなりしつこく確認させられるらしい。だからあんまり行われていない。

 一方で外国人は審査がザルなので簡単に奴隷にできる。だから、外国から貿易で買う・戦争で捕虜になった奴を奴隷にする・旅行中の外国人を襲って無理やり奴隷に、の3パターンがメインの奴隷の供給源である。

 ……まあ、俺も昔、その手合いに襲われたことがあるんだけど。

 あの頃は魔術とか覚えてなかったから、ひどく怖かった。一歩間違えれば捕まって、どっかに売り飛ばされていたと思う。

 俺が市民権を求める理由というのも、そのへんの実体験に起因しているのだった。



--------------------



 そんなわけで、さっそく奴隷商人のところに出かけたのだが。


「その金じゃ安物しか融通できないねえ」


 ぷかあ、とパイプから煙を吐き出しながら、奴隷商人は言った。

 こちらからは金貨15枚という、かなり大きな金額を提示したのだが、


「五体満足で健康的な大人の奴隷なら、30枚が相場だよ。

 15枚となると、ちょいと問題アリな奴隷しかいないねぇ」


 ということだった。


「むう……そっか」


 けっこう高いんだなあ、奴隷。まあ、人ひとり買うんだから当然なのかもしれないけど。

 そうすると、予算の範囲内でなんとか満足できる奴隷を捜すしかないのだが……


「どんな奴隷がいい?」

「そうだな……どんなのがある?」

「いろいろあるさ。力仕事はできるが言葉がしゃべれない奴。気が利いて弁も立つが両手がない奴。あとは子供とか。わけあり物件となるとそういうのだ」

「うーん。なるほど……」

「ああ、そうだ。ところで性別はどっちがいい?」

「え、そりゃもちろんおと、」

「女の子!」


 キリィが即答した。


「……え。男のほうが力が強くて役に立つんじゃね?」


 言ったのだが、キリィは首を横に振る。


「男の奴隷は怖いから、やだ」

「怖いって……」


 ……ああ、まあそうか。

 たしかに、屋敷があれだけがらんどうの状態で男の奴隷を入れるっていうのは、女の子にとっては怖いかもしれない。使用人がたくさんいるならともかく。


「それに女の子のほうが、ソーヤだって楽しめるでしょ?」

「……いや。いやいや。それはないない」

「? なんで? わたしのお父様とか、よく娼館は流行り病をもらう可能性が高いからって言って、女奴隷で楽しんでたけど」

「…………」


 これだ。日本と価値観がすごい違う点。

 エリアム、奴隷買ってエロいことする的行為が、社会倫理的に特に悪いことだと思われていないのである。むしろ、当たり前だと思われてるっぽい。


「というか、俺はおまえの使用人なんだぞ。この奴隷はおまえの家が所有する物なんだから、そういうのを俺に許すのはおかしいだろ」

「え? なんで?」

「なんでって……」

「そのお金をシグからもらったのはソーヤでしょ。だからそれで買う奴隷はソーヤのだよ」

「う……そ、そう、なのか?」

「うん。そだよ」


 こくん、とうなずくキリィ。

 妙なところできっちりしてるなぁ、この子。


「まあ、でもどっちにしろそういうのはなしだ。後味が悪い」

「ソーヤ……男のほうが好きなの?」

「違う! そうじゃなくて、俺の故郷ではそういうのはすっごいいけないことなの!」

「そうなんだー。ふうん」


 よくわからなそうに、キリィ。

 その様子を興味深そうに見ていた奴隷商人は、ぷはあとたばこの煙を吹き出して、


「なるほど。あんた、あれかい。例の、太陽の国ってのの住人か」

「あ、うん。そうですけど」

「そんなら、アレだ。同郷の女がひとり、入ってるんだけどな。訳あり物件で」

「お、マジで?」


 不運にも奴隷にされてしまった日本人、か。

 日本語が通じるというのは、かなりありがたい。エリアム語にはかなり慣れたが、やはりまだ日本語のほうが使いやすいし。


「でも訳ありって、なに?」

「あー……そのな、こいつぁちょいと言いにくいんだが」

「?」

「一言で言うと、性格に難ありって奴だ。反抗的で、いつも本ばっか読んでる薄気味悪い奴でな。取り上げようとしたらものすごい暴れて、うちの若いモンが何人か怪我した」


 ……そりゃすごい。

 奴隷身分の人間には生存権すら認められていない。それでそこまで強気に振る舞えるというのは、ものすごい度胸だと言わざるを得ない。

 というか、


「奴隷だってわかってないんじゃないのか、そいつ?」

「エリアム語はしゃべれるんだよ、そいつ。それもすげえ流暢。だから身分がわかってないとかはないと思うぜ」

「それでそのクソ度胸かあ……すごいなあ」

「顔が中途半端にいいんで、こっちとしてもあんまり傷つけたくなくてな。

 それで甘くしてたらひどい有様でさ。買い手なんざ付きやしない。いまや立派な不良在庫だ」


 渋い顔で、奴隷商人。


「まあそんなわけで、金貨15枚ならそのまま売ってやるけど、どうする?」

「んー……とりあえず、現物見てからでいいっすか?」

「おう。ただし、部屋の中には入るなよ。廊下から格子ごしに話しな。でないと噛みつかれる」


 奴隷商人はそう言って笑った。……なるほど。たしかにこれは、ものすごい大暴れをしたっぽい。


「あ、それでそいつ、なんて名前で?」

「ん? ああっと、なんて名前だっけかなあ。ちょっと待てよ」


 言って商人は、帳簿みたいなのをぱらぱらめくって、


「ん。これだこれだ。ナカバヤシ……ヤドリ? そんな名前だってさ」


 と言った。



--------------------



 問題のナカバヤシとやらは、ベッドの縁に腰掛けて、噂通り本を読んでいた。

 着ている物を見て驚いた。ボロボロにすすけてはいるが、女物のスーツである。明らかにエリアム製ではなく、つまりこいつは服を交換することも拒絶しているということなんだろう。

 年齢はたぶん20代前半ってところか。メガネでもかけて女弁護士でもやってれば超似合いそうだったが、残念ながらかけてはいなかった。明かり取りの窓から差し込む光に本をかざし、一心不乱に読んでいる。


「よお」


 鉄格子ごしに声をかけると、彼女はちら、とこちらに目を走らせたが、すぐ読書に戻ってしまう。

 本はけっこう大きめのサイズで、時刻表みたいな見かけだった。と言っても、彼女がいま読んでいる以上、表紙のほうは見ることができない。

 なので、


「なんの本だ、それ?」


 と日本語で聞いてみる。

 彼女はふたたびちらり、とこちらを見て、


「理科年表よ」

「…………」


 うん。わかった。こいつは変人だ。


「なによ。なんでうろたえたように一歩後退するの?」

「いや。賭けてもいいが、ほとんどのひとは同じ反応するぞ。間違いない」

「検証可能性に乏しい賭けには意味がないと思うけど。

 ――日本人が来るのは珍しいわね。ひとり?」

「いや」


 言って、キリィを指さす。

 中林はちらりとそちらを見て、


「エリアム人ね」

「ああ。俺はいま使用人の立場でな。こいつの家で、」

「帰って」


 にべもなく。

 一切の交渉を許さない調子で、彼女は言った。


「……またえらく端的に言うもんだな。理由は?」

「別に」


 一言。

 完全な拒絶状態だった。

 ……あー。面倒な奴だなあ。

 もう面倒なので買わない、という選択肢もないわけではないが、格安であるだけにもうちょっと粘りたい。

 しかしこの手の難物は、ちょっと会話パターンを間違えるとそれだけで拒絶のランクを上げてくるんだよな……

 とすると、話題の選択が極めて重要になるわけだが、さて。


「ところで理科年表のなにを見てるんだ?」


 無難なところから攻めてみる。

 中林はふう、と吐息して、


「天文のところよ」

「天文、か」

「でも無駄かしらね。天体の様子が地球とここじゃまるで違う」


 はあ、とため息。

 俺は――ここが勝負だ!――と思って、


「天体望遠鏡ならあるぞ。知り合いの職人に作ってもらった」

「なんですって……!?」


 くわっ、とにらみつけて来た。……怖いよ。

 しかし手応えあり。俺はたたみかけることを決意し


「わかったわ。いますぐ私を買いなさい」

「早っ!?」


 なにこの思い切りの早さ。


「い、言っておくが地球の望遠鏡じゃねえぞ。性能とかも俺が確かめたわけじゃないから、よくわからないし」

「ないよりはマシよ。あなた名前は?」

「宗谷俊平だけど」

「そう。では宗谷、さっさと私を買って天体望遠鏡をよこしなさい。逆らうと呪い殺すわよ」

「呪いって……」

「末代まで祟るわ」

「主人を脅す奴隷なんて初めて見た……」

「わかった。じゃあエロいことさせてあげるから天体望遠鏡をよこしなさい」

「いらないよ!?」

「むう……案外誘惑に強いわね……」

「いや案外て。俺をなんだと思ってるおまえ」

「がつがつ盛りの男子高校生っぽく見えるけど」

「たしかに俺は元男子高校生だが、相手が誰でもいいってほどがつがつはしてねえ」

「失敬ね。それじゃまるで私が、相手が誰でもいい痴女みたいじゃない」


 顔をしかめて言う彼女。……いや。まあ、ノーコメントで。


「ちなみに手違いのないよう言っておくけど、私の名前はなかばやし宿やどよ。漢字は、宿屋の宿に李白の李ね」

「ちょっと珍しい名前だな」

「そうね。

 まあ、私は珍しい人間だから、珍しい名前は嫌いではないわ」

「珍しい人間なのは自覚してるんだな」

「え? なんで私が珍しい人間だってことを宗谷が知っているの?」

「…………」


 その発想自体が珍しいよ、と思ったが、言わなかった。


「まとまったの、ソーヤ?」


 キリィが言う。……そういえば、ぜんぶ日本語でしゃべってたから伝わってないな、状況。


「ああ。実は、」

「お嬢さんの名前は?」


 と、中林がエリアム語で言った。


「えと、キリアニム・フェ・バルチミです。キリィって呼んで」

「そう。私は中林宿李よ。

 ……名前からすると貴族ね。育ちがよく見えるわけだわ」

「え? なんでわかるの?」


 聞くと、


「フェってのは、ジナイ古王国の貴族の名前由来よ。そっちはフェムって発音するみたいだけど。

 それでジナイ古王国から南エリアムに入植した貴族が祖先であるひとは、フェって未だに名乗っているの。由緒正しい家柄の印ってわけ」

「へえ。そうなんだ」


 感心したように言うキリィ。……待て。なんでおまえが知らない?


「じゃ、そういうわけで宗谷。さっさと行って買ってきなさい」

「俺は使いっ走り……?」

「ついでに焼きそばパンもお願い」

「嫌だよ! ていうかエリアムに焼きそばパンはねえよ!」

「なかったら作ればいいじゃない」

「おまえひどい奴だな!」

「じゃあエロいことさせてあげるから焼きそばパン買ってきなさい」

「するかー!」


 とまあ、こんな感じで。

 変人中林が、俺たちの仲間に加わることになった。

 ……大丈夫なのかこれ。



 余談。


「すげえ気むずかしそうなんで、やっぱもうちょっとまからない?」


 と値切り交渉したところ、奴隷商人は苦笑しつつ金貨12枚にまけてくれた。

 後で中林にその話をしたら、


「私の値段は10枚くらいまで落ちてたと思うから、それでも損失ね」


 と言った。……それはもっと早く言ってくれ。

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