表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/13

ルースの告白

「リーナさん、俺、言わなくちゃいけないことがあるんだ」


 リーナとルースが付き合い始めて一年が過ぎたある日。

 ルースが緊張した面持ちでリーナに言った。


「怒らないで聞いてほしいんだけど……」


 そう言って、続きをなかなか言い出さない。

 リーナは嫌な予感がした。


「……浮気したの?」

「違う! そんなことはしてない!」

「じゃあ、別れ話?」

「それも違う!」

「じゃあ、何したの?」


 リーナがそう言うと、ルースはしばらくの間もじもじしていたが、意を決したかのように口を開いた。


「俺、ランスなんだ」

「は?」

「だから、俺はランスなんだ」

「……ホントはランスって名前なの?」

「……本当の名前はランクルースっていうんだ」

「じゃあランスは愛称?」

「うん」

「……別に、ルースでもいいじゃない」


 リーナが呆れたように言うと、ルースは「違うんだ」と言った。


「名前のことじゃなくて、ランスは俺なんだ!」

「……ランスって呼んでほしいの?」

「そうじゃなくて……」


 そう言うと、ルースは次の瞬間、竜のランスに変身した。


「は!?」


 リーナはポカンとして、目の前の小型竜を見つめた。


 竜になったルースは、ウルウルした目でリーナを見つめていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ