表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

ランスとルース

 リーナとルースの交際は順調に進んだ。


 ルースは毎朝彼女を家まで迎えに来て、帰りも店に来て家まで送って行った。

 店が休みの日にはデートをした。

 その時、ルースに尻尾があることが分かって彼が竜族だと分かったが、種族の違いはさほど重要視されないのでリーナも特に気にしなかった。


 ルースがいつも引きずるような長いローブを着ていたのは、尻尾を隠すためだった。


「竜族だと知られたくなかったの?」

「半人前だと知られたくなかったから」

「半人前?」

「完全な人型になれないやつは、半人前だと言われる」

「……私は別に、半人前でも構わないけど」

「ホントに!?」

「うん」


 ルースの尻尾は嬉しそうにブンブン振られていた。

 それを見てリーナは、ランスみたいだな、と思った。


(色も黒だし、ランスの尻尾を大きくしたみたい)


 そういえば、とリーナは思った。


(ランスとルースって、なんとなく雰囲気が似てるっていうか……どっちも竜だからかな)


 そう思って納得した。

 リーナはルース以外の竜族に会ったことがなかったので、竜族についてはほとんど何も知らなかったのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ