表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の人間事情。  作者: 売れない作家
4/5

きっと、これは罰なのだ。

また、遊ぶがやってきた。

でも今回は二人ではなく、人数多めだ。

場所もボーリング場になった。

ボーリング自体得意ではなかったが、貴女と遊べることが幸せだった。

でも、あの日以来、僕は自分を信じられなくなっていた。

また、理性が飛ぶのではないか?

また、変なことをしてしまうのではないか?

そんなことばかり考えていた。


貴女が席を外すのが見えた。

友達に自分の分も投げてと頼んで席を外した。

貴女の目には涙が見えた気がした。

吸いつくように僕も後を追う。

僕も友達に自分の分も頼むことにして。


貴女の元に行くと、やはり泣いていた。

僕に気付いたのか逃げようとする。

咄嗟に手を掴んでしまった。

すると、貴女は抱き着いてきた。


震えてる貴女と、動揺する僕。

冷静になれる気はしなかったが、なる努力をしつつ、質問をしてみた。


どうしたの?


貴女は少し間を空けて答えてくれた。


生理がこない……


僕とはそうなる行為まではしていない。

だから、元彼の子供かもしれない。

僕は頭の中で様々の事を考えて見たが、結論は出なかった。

更に貴女は言葉を続けた。


このままじゃ居場所なくなる。

自殺……しようかな。


僕は貴女を殺してあげようと決めた。


……わかった。

じゃあ僕に殺させて?


苦笑いだったかもしれないけど、僕は笑顔で質問をしたのだ。

貴女は戸惑いながら答えた。


君には殺せないでしょ。


いいや。殺せるよ。


僕は壁際まで貴女を追い詰めた。

そして……



目…あけたまま死にたいのかな?

目……閉じて。


貴女の目を優しく、なぞるように手で隠す。


おもっきり、おもっきりするからね?


貴女はも心を決めたのか、小さく頷いた。





僕は貴女にキスをした。

自分から激しいキスなどしたことがない。

分からなかったけど、努力をしてみた。

長かったキスも終わりを迎えた。


恥ずかし混じりに笑う貴女と僕。

今度は貴女の方から


今度は私の番!


僕は目を閉じた。

それとほぼ同時に濃いキスをされた。

頭がくらくらする。

目眩がする。

嗚呼。恋って、好きって、

こんな感じなんだな。

って思ってしまった。


それからしばらくして友達が心配になりやってきた。

立ち位置的に僕は苦しい言い訳しか言えなかったが、

幸せな時間だった。


貴女も幸せなら嬉しいんだけどな……




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ