主人公B&C座学する
「これがこの世界の大まかな地図です」
ステータスの確認が終わり、今度はメイドさんが大きな地図を持ち出してきた。
「この世界は四つの大国と26の小国で構成されていて…」
ここから長かったので要点だけまとめると
・この世界の陸地は巨大な日本列島の形をしている。
・国は王国、魔国、帝国、聖国の四つの大国と26の小国で構成されている。
・26の小国は団結し北方連合国と名のっている。
・九州地方=暗黒大陸、中国地方=自由都市、四国地方=魔国、近畿地方=聖国、中部地方=王国、関東=帝国、東北地方=北方連合国、北海道=亜人たちの村多数、国はなし。となっている。
・魔国はノリキ様の国らしい。
・三日後に魔国に修業しに行く。
・魔国は貴族の子供などの修練の場でもある。
・聖国と魔国は仲悪い。
「三日後に魔国に行くのか?」
「はい、王女と王子に、私やギルバー様などのおつきなど、合計50名ほどで行きます」
なるほど…ね。
「では他に質問が内容でしたら次にまいりますが?」
「いいよ次に行って」
イケメン君が勝手に話を進めてった。まあ別に聞きたいことないけど…
「では次に………」
ここからも長かったので割愛する。まあ簡単にまとめると…
・お金には銅貨、銀貨、金貨、白金貨、王貨の五種類があり、それぞれ百枚で上の貨幣と同じ値段になる。(つまり銅貨10000枚=銀貨100枚=金貨1枚)
・銅貨1枚で100円ほどの価値がある。
・魔物は魔素があれば生きていけるが、そのためには魔力を含んだものを食べなければならない。
・魔物には人語を解する者もいるがかなりの高ランクだけ。
などのお金や魔物について学んだ。
「では今日の座学はここまでにいたしますが、武術の授業までまだ時間があるので聞きたいことがございましたらどうぞご自由にお聞きください」
「十二騎士ってどんな奴がいるんだ?」
これも聞いておきたかったことの一つだ。
「そうですね……。ロイヤルナイツは別名『全にして個』と言われている方々のことで、それぞれが国を滅ぼせる力を持っています。ノリキ様の部下は普通種族名とは別に名前を持っているのですが、彼らは名前そのものが自分の種族名となっています。それは自分しかその種族が存在しない『全にして個』だからです。特にその中でも一番強いのが≪破壊神シヴァ≫という黒髪の女性です。彼女は昔ノリキ様の悪口を言った公爵家の子供を惨殺し、その家の私兵をすべて皆殺しにしたのです。この家が滅ぶのにかかった時間は3,5秒だと言われています」
もうやめたげテー。
「まあノリキ様よりもあっさりと行動に移す彼らに気をつけたほうがいいと思います」
「そ、そうだね」
「ああ、そうしよう」
絶対にそいつらとは敵対しない。俺とイケメン君の心が重なったように思えた瞬間だった。
武術や座学をして2日間を過ごした俺たちはついに明日魔国に向かうようだ。魔国では学校に入学する。一週間の内、月曜日が全員で勉強、火・水・木・金曜日はそれぞれ気に入られた先生に教わり、土曜日と日曜日が休みである。
「学校かよ…」
異世界に来てまで学校に通うとは思わなかった。
「でも、やるしかないもんな……。よっしゃ!」
気合を入れ直す。
「やるぞ!」
こうして俺の王国での最後の夜は終わりを告げた。