主人公B&Cステータスを見る
遅れてすみません!
「では顔合わせも済んだことですし座学に移りましょう」
俺がイケメンに敵対心を向けているとメイドさんが話を進めていた。
「はい。よろしくお願いします」
そういうところですぐに笑顔を向けるからこそリア充になれるのか?是非俺に伝授してもらいたいな。
「ではまずはステータス測定から始めましょう」
そう言ってメイドさんが部屋の隅に置いてあった箱の中から水晶玉を持ってきた。
「これを使うとステータスをチェックできます。では見ていきましょうか」
「「「「はい」」」」
「では始めに勇者様からですね」
「うん、分かった」
そう言いながら勇者が水晶玉にふれる。すると光を放ち水晶玉に文字の羅列が浮かび上がる。あれがステータスのようだ。
藤堂光輝 [人族]
LV1
Rank:C
Weapon:聖剣エクスカリバー Unique
Protector:布の服
Skill:勇者
加護:光の精霊王の加護
「一番上は分かりますね?名前と種族です。二番目はレベルで、限界は1000だそうです。現在確認されている人間の中での最高レベルが912です。
「何で1000LVが限界だって分かるんだ?」
疑問に思ったことはばしばし聞いておく。
「それはノリキ様の部下の最高レベルが1000で止まってるからです」
「ならその人が最高レベルの人なんじゃ…」
「ノリキ様の部下に人間はいませんよ。全部魔物です」
まじか!!
「レベルの次がランク。今の強さです。ランクはH-~A+、S-~SSS+まであります。S-から上は一人で勝つことはほぼ不可能です」
「強いんですか?」
イケメン君が質問をする。
「国が軍を出さなければ勝てませんね、普通は」
「?どういうことです?」
「普通じゃない奴がいるのか?」
「ええ、人類最強の人はSSランクですし、ノリキ様はこの世界でたった一人のZランクです」
な、なんじゃそりゃ!
「Zランク…ですか?」
「はい。この世界最強である証です」
その人世界最強なのかよ!!
「まあ世界が違うと思っていただければいいかと…それにノリキ様は人間やめてますし」
なるほど。見てる世界が違うわけね。
「ジョブの次は装備品です。現在光輝様は国宝である『聖剣エクスカリバー』を装備していますので、それが表示されています」
いつのまに!?!?
「昨日です」
「また心読まれた!!」
「武器防具の次はスキルです。スキルにはアクティブスキルとパッシブスキルの二つがあります」
なるほど任意発動型と常時発動型があるのか…
「文字の横の数字はそのスキルの熟練度を表します。Ⅰ~Ⅹまであり、数字が上がるごとに効果が増します。この数字はそのスキルを活用すればするほど上がっていきます」
なるほど言葉通り熟練度なわけか。
「そしてスキルにも差があります。ノーマル・ハイ・レア・ユニーク・エクストラの順に有用なスキルだそうです。ちなみに光輝様の勇者はユニークスキルです」
い、いきなりユニークかよ。
「最後が加護です。光の精霊王の加護持ち…すごいですね」
「ありがとうございます!」
けっ!チートめ。
「最後に。武器にもランクがあります。1~10、伝説級、神器級です。伝説級はほとんどがユニークです。神器級に至ってはノリキ様の装備品以外では確認されていません。よって『聖剣エクスカリバー』の場合は…
聖剣エクスカリバー
伝説級 Unique
両手剣型
…となります。それでは他の三人のステータスも見てみましょう」
海藤浩人 [人族]
LV1
Rank:H
Weapon:
Protector:布の服
Skill:体術Ⅰ・剣術Ⅰ・考察Ⅲ・六面鏡Ⅰ
加護:大地女神の加護
柚木加奈 [人族]
LV1
Rank:D-
Weapon:調教鞭
Protector:布の服
Skill:体術Ⅰ・風魔法Ⅱ・魔物使役師Ⅰ
加護:光の精霊王の加護
藤井弥美 [人族]
LV1
Rank:D
Weapon:紅薙刀 Unique
Protector:布の服
Skill:巫女Ⅱ
加護:東洋の神の加護
「なかなかの粒ぞろいですね…では次はこの世界のことを説明しましょう」
勇者Ⅰ→勇者 に直しました。