主人公C勇者に会う
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ちなみにノリキというのが主人公A、勇者が主人公Bです。
「ノリキ様ですか?」
「うん。知っておきたいんだ」
「そうですね……」
メイドさんはしばらく考え込んでいた。
「あの人はこちらに間違えて召喚され、すぐに捨てられたらしいです」
「捨てられた?」
「はい。あの人は最初本当に何も力がなかったらしいですよ。それでどうやったかは知りませんがだんだん強くなり、自分を捨てた国を消し、勇者を消し、魔王を消したそうです。そして人間以外の種族だけで国を作った。そのあとは邪神を殺して創造神と知り合いその身を龍神にしてもらった。まあ簡単に言うとこんな感じでしょうか。難しいことは明日から教えます」
一気に言い切りやがった。でもその人すげえな。なにも力がないって捨てられたのに、今はこの世界を制圧してるって言っても過言じゃないもんな。てか龍神!?神かよ!
「ノリキ様は世界を一瞬で滅ぼすことができる人外です。しかもその下にも一国ぐらいなら滅ぼせる部下が十二人もいます。通称 十二騎士」
め、めちゃくちゃじゃないか……
「しかしノリキ様は世界征服などには興味がないお方なのでこちらがちょっかいを出さなければ何もしてきません。あの人の国は別の大陸にありますし」
時限爆弾みたいな人だな…
「今日はもうお風呂に入りお休みください。明日は勇者様と会っていただきますので」
「あ…うん。了解」
もう気づいたら空が暗くなっていた。とにかく明日に備えて早く寝ておこう。
「お…てく…さ…い、ひ……さま」
誰かが呼ぶ声が聞こえる。
「浩人様」
「………………ん?………!?誰!?」
こいつ誰だ!?………ああ、メイドさんか。誰かと思った
「ごめん混乱してた」
「いえ、気にしてません。朝食をお持ちしました」
「あ、ありがとう」
いい匂いがする朝食が運ばれてきた。
「今日の予定は、朝食の後勇者様と会っていただき、昼食後座学およびステータス確認、夕食後武術、お風呂に入るとなっております」
「もぐもぐもぐ…了解」
「では浩人様そろそろまいりましょうか」
「……?」
「ですからこの後勇者様と…」
「ああ!勇者に会うのね分かった」
「はい。思い出していただけたようでよかったです。ではこちらです」
メイドさんに先導されて城の中を進む。すると昨日の謁見室のほどではないが立派な扉が見えてきた。
「こちらです」
そう言ってメイドさんが扉を開けると中には…
「光輝は私の国の勇者ですよ!」
「光輝は私の幼馴染だもん!」
「光輝君こっちに来て話さないか?」
リア充どもがいた。
「みんなちょっと落ち着いて!あ…迷い人の人が来たみたいだよちゃんとあいさつしないと」
イケメンは滅べ。
「あら始めまして、王国第二王女シアン・レ・ぺトラブルと申します」
「あ、柚木加奈ですよろしく」
「藤井弥美だ。よろしくな」
「僕は藤堂光輝ですよろしく」
「俺は海藤浩人だ」
感想
リア充は滅べ!
頑張れ主人公C負けるなイケメンに!