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主人公C絡まれる

「ちゃっちゃと売っちまおう」


 修業中にみんなで苦労して倒した魔物の素材を売ってさっさと奴隷・・を買おう。この街では普通に奴隷を売ってもオーケーだし、買ってもいい。俺は前衛としては大したことないからさっさと前衛に使える奴隷を買えって先輩に言われたんだ。とりあえず俺の持ってる素材で一番いい奴を除いて後は売っちまおう。


「すいませーん。買い取りお願いします」

「はい。ではこちらに置いてください」

「はい」


 言われた通りにカウンターに今まで倒した魔物の素材を並べていく。ゴブリン。ゴボルト、オーク、リザードマン、オーガ、スケイルリザード等々。


「す、すごいですね」


 あ、受付さんが引いてる!やっちまったか?


「え~と、全部で白金貨1枚と金貨30枚、銀貨40枚になります」

「・・・履くキン化?」

「白金貨です」

「・・・」


 おいおいおいおいおいおい!!!!まじか!?冒険者生活初日で白金貨ですよ奥さん!いや、調子にのっちゃだめだ。ここはクールに行くぞ!


「ではこちらになります」


 うわ~大金だ~やった~~~。・・・虚しい。一億四千万か・・・、やばいな。


「お勧めの宿とかあります?」

「それでしたらギルドを出て南にまっすぐ行ったところに仙風亭という宿がございます」

「ありがとうございます、それでは」


 お金を受け取りそのままギルドを出・・・れなかった。


「おい貴族の坊っちゃん。ここはお前みたいなガキが来るところじゃねえぞ?」


 か・ら・ま・れ・た!!でも怖いのでスルー。


「無視してんじゃねえぞごら」

「こっち向けや」


 うーんここは喧嘩を買うべきか?ていうかこの人たち酒臭くて汚れててがたいがよくて武器持ってるとか山賊にしか見えねえな。ん?なんか青筋立ててる?酒の飲みすぎか?


「誰が山賊だ!ガキ!!」

「あ!やべ!口に出てた!?」


 どうやらばっちり聞こえていたようだ。


「いいぜ、その喧嘩買ってやるよ!」

「外でろおらぁ!!」

「えー、めんどい・・・」



 というわけでギルド前に移動。ははは!もう野次馬が集まってるぜ。


「全員でかかってきてください、時間の無駄ですので」


 こいつらからは強い感じがしない。先輩のところにいた人たちの足元にも及ばないというか、次元が違う。おそらくレベルは平均200ぐらいか?まあこいつら六人程度どうにでもなる。


「ふざけんなガキ!!」

「殺すぞ!」

「あ?殺されるの間違いだろ?ザコが」


 俺がさらに挑発すると長剣を持った男が突っ込んできた。


「死ね!」

「どうでもいいけどボキャブラリーが少ないなお前ら」


 キィィン! ゴッ!


 昆で受け流してそのまま勢いを殺さずに相手の腹に先端をぶち込む。


「黙れ、『麻痺電撃スタン』」

「がっ」


 麻痺電撃スタンは風の派生属性である雷の魔術だ。敵を殺すのではなく気絶させるのに便利な魔術である。


「ソドラ!?てめえなにしやがった!」

「さーてなんでしょうね?」


 リーダーらしき男が問うてくるが答えるわけがない。自分の情報を売るのはバカがやることだ。とにかくこれで一人減ったからあと杖持ちが一人と盗賊風の男が一人、弓が一人、大剣が一人、槍が一人か。


「てめえらいくぞ!こいつを殺す!!」


 あほか?こいつら。


「貫け、『風槍ウインドランス』」


 後ろで詠唱中の魔法使いの胴体を心なしか軽めに吹っ飛ばす。それでもその男は5メートルほど吹っ飛んで行った。


「詠唱短縮!?」

「気づくのが遅えよ!防げ、『風盾ウインドオール』」


 今度は不可視の風の壁を作りだす。ちょうどこちらに飛んできた矢と長剣の一撃を防ぐ。


「どけっ!『気刃斬』」


 しかしそのあとリーダー格の男がその壁を打ち破った。刃に気力を乗せて切れ味を高めたのか。意外と脳筋ってわけでもないのか?でもこの程度の速さじゃ俺の高速思考には勝てんな。高速思考は俺の通常能力ノーマルスキル《考察》が修業の中で進化した上位能力ハイスキルだ。今の俺だとだいたい普通の人の三倍で物事を考えることができる。


「死ねえええ!!」

「お前がな。凍れ、『氷結拘束アイスバインド』」

「なっ がっ」


 長剣が一人で一気に突っ込んできたから両手足を凍らした後に顔面をけっ飛ばしておいた。


「バカが!」

「本当にね。吹っ飛べ、『双風球ダブルウインドボール』」


 大剣使いの後ろで俺を狙ってるバカを吹き飛ばす。


「これであと二人。おっと」


 そこで初めてこちらを注意深くうかがっていた盗賊の男が動きを見せた。短剣をかなりのスピードで投擲してきたので弾き飛ばす。


「邪魔だよ。穿て、『風弾丸ウインドバレッド』」

「ぐふっ」


 この技は風球ウインドボールの改良魔法で、体積を小さくすることで貫通力を高めている。


「あと一人~」

「くそがっ!」

「さっきからそれしか言ってないよ?不潔なおっさん」


 きつい挑発をしてやると堪忍袋の緒が切れる音がした。


「死ねやあああ!!!ガキいいい!!!」

「だから同じことしか言ってないって。斬り裂け『風斬撃ウインドカッター』」

「おおおおおりゃあああ!!!!」

「・・・穿ち貫け、『風之杭打機パイルバンカー』」

「ごばっ」


 ウインドカッターであっさりと勝負が決まると思ったがぎりぎり防がれてしまったので、かなり軽~く上位の魔術を腹に打ち込んだ。


「・・・終わりかな」


 


~第四回座学講座~

A「というわけで今日はCが戦った男達のステータスを見てみよう」


B&C「「はい」」


 

大剣 [人族ヒューマン]

LV287

Rank:C+

Skill:剣士Ⅳ・戦士Ⅳ

加護:なし


ソドラ [人族ヒューマン]

LV213

Rank:C-

Skill:剣士Ⅳ

加護:なし


長剣 [人族ヒューマン]

LV219

Rank:C-

Skill:剣士Ⅳ

加護:なし


杖 [人族ヒューマン]

LV187

Rank:C-

Skill:火の魔術Ⅴ

加護:なし


盗賊 [人族ヒューマン]

LV234

Rank:C-

Skill:盗賊Ⅴ

加護:なし


弓 [人族ヒューマン]

LV187

Rank:C-

Skill:狩人Ⅳ

加護:なし


A「まあこの程度に苦戦しちゃだめだしな。これからもがんばれ」


B&C「「はい!」」
















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