主人公A&B&方針を決める
今回はすごく短いです。すいません。
≪主人公A視点≫
「ま、隠したい過去は誰にでもあるだろうから知りたいなら本人から聞けよ?」
衝撃の事実だったのか、固まる四人に紀樹が声をかけた。声を掛けられてやっと精神が戻ってきたのか四人の中で一番イケメンな藤堂が質問してくる。
「紀樹様はあの二人のこと知ってたんですか!?」
はっきり言って彼らの過去については記憶をのぞいただけなので知ってたわけじゃないんだが。ごまかしとくか?・・・めんどくさいしいいか。
「少し記憶を除いただけだ。それよりもお前らはここで修行した後どうするつもりなんだ?藤堂と柚木と藤井は王国に戻るのか?そっちの、え~と海藤だっけ?はどうするんだ?それを先に決めておきたいんだが」
とりあえず気になっていたことをそれぞれに聞く。
「ぼくたち勇者召喚された三人は修業が終わり次第王国に戻るように言われています。そのあと国民にお披露目をした後魔王討伐の旅に出ることになるかと」
「とうど・・・もうめんどくさいから名前でいいか。光輝たちはそれでいいとして浩人はどうするんだ?」
光輝達の今後の予定は思っていた通りだった。しかし俺と同じようにこちらに巻き込まれた浩人はどうするのか、それが少し気になった。
「修業して外でもやっていける強さになれたら自由都市で冒険者に、だめそうならこの国で働かせていただきたいです」
ふーん、外か。
「ならお前が冒険者になるときに俺も別の場所で冒険者始めようかな~」
「え!?」
最近暇だしそういうのもいいかもな。
「俺金ランクの冒険者だしな」
「金ランク?」
「冒険者のランクだよ。まあそれについても座学で教えてやる」
うん、冒険者!久しぶりだな!!
「よし!俺は北方連合で冒険者やろう!そうと決まれば明日から修業しよう!半年でそれなりのものにしてやる。というわけで明日から頑張ろうな」
「「「「はい」」」」
「それにしても明日からってダメ人間みたいじゃね?」
「ひきニートのセリフだよね・・・」
「聞こえてんぞ!そこの二人!」
~第一回目座学講座~
十二神会議
様々な世界を統治している神々の中で特に強く神技を使える12の神たちの集まり。上級神とも言う。
近藤紀樹
今代の神龍。その力は今までの神龍の中でも1,2を争うほどで、創造神に最も近い存在。上級神の中で最も苦労性で努力家であり、いい意味で日本人。実はここ以外の世界でも色々しており、今は1834歳である。
魔国
魔国は亜人および一定以上の知識を持った魔物、そして神龍教の信者だけが民として認められる。戦力は上級神一人、魔国騎士37人、亜人で構成された黄色軍隊28753人、虫人で構成された緑色軍隊14548人、魚人で構成された青色軍隊17654人、残りのものたち小さな班で構成されている灰色軍隊7436人の総数68429人。
貨幣
貨幣はすべての国で同じものが使われている。貨幣には銅貨、銀貨、金貨、白金貨、王貨の五種類があり、それぞれ百枚で上の貨幣と同じ値段になる。(つまり銅貨10000枚=銀貨100枚=金貨1枚)
銅貨1枚で100円ほどの価値がある。
国
この世界の陸地は巨大な日本列島の形をしている。九州地方=暗黒大陸、中国地方=自由都市、四国地方=魔国、近畿地方=聖国、中部地方=王国、関東地方=帝国、東北地方=北方連合国、北海道地方=亜人たちの村多数、国は存在しない。
奴隷制度
この世界には奴隷制度が色濃く残っている。奴隷には犯罪奴隷と借金奴隷の二種類があり、前者は罪を犯した者がなり、後者は借金のかたに身を売ったものである。借金奴隷は借金を返し終えれば解放される。そのあとたいていはその主人のもとで働き、収入を得られるのでそこまで悪いものではない。しかし聖国では亜人を奴隷にしてむちゃくちゃな扱いをしても全くとがめられることはないので扱いがひどい。
冒険者ランク
赤、橙、黄色、緑、青、黒、銀、金の順にランクが上がる。ランクは冒険者ギルドへの貢献度で上がる。
次回は一気に半年すっ飛ばして魔国を出発します。