ハジメヨウ、テンランカイ
気がついた時…少女は、一人だった。
少女の名前は、イヴ。
赤目に茶髪の、静かな女の子。
彼女は、両親と三人でこの“ゲルテナ展覧会”に来ていた。
…そんな彼女は何故一人でそこにいるのか?
それは彼女自身が話すであろう。
Ib side
私は、お父さんとお母さん…三人で、ここに来たの。
お父さん達は受付がまだだったから、私は先に見るって言って…館内をうろついた。
『悪意なき……??』読めない…。
その下の所には『精神の???』があって…近くには『せきをする男』があった。
あっちこっち周った。
途中の『逆さづりの男の人の絵』の所では、ボロボロのコートの人がたたずんでた。
途中にあった『???の世界』って言う絵を見た時…一瞬だけ停電が起こった。
元々静かだった館内が、更に静かになった気がする。
それもそうだよね……だって、何処にも人がいないんだもん。
受付に行ったら、電気が消えて薄暗くなって……。
NO side
薄暗い館内を…イヴは一人で歩んでいた。
絵が動く。
知らない影が横切る。
咳をする。
鳴き声が聞こえる。
絵なのに…ただの絵なのに。
あの大きな絵の前に行くと…
“お い で よ イ ヴ”
赤い字で、床にそう浮かび上がった。
流れていた青い絵の具は文字へと姿を変えていた。
“したに おいでよ イヴ
ひみつのばしょ おしえてあげる”
イヴは、下へと階段を降りていった…。
下にあった…バリケードで囲われていたあのポスターの絵。
一部が開いてて…足跡が付いていた。
イヴは――――そこへと、飛び込んだ。
飛びこんだ先は、何処かの地下だった。
一度だけ左を確かめた時――階段は消えていた。
右側へと続く通路は“お い で”と言う文字で埋め尽くされていた。
つきあたりに…真っ赤なバラが一輪だけさしてあった。
イヴはそれを抜いた。
部屋に入ると、笑顔の女性の絵が飾ってあった。
…下のカギを取って絵を見た瞬間……表情が変わっていた。
イヴは急いで廊下に出た。
廊下は、真っ赤な文字で“か え せ”と埋め尽くされていた。
慌てて入った部屋…そこの張り紙は“はし に ちゅうい”と書かれていた。
近くのアリさんは…絵が見たいらしい。
…イヴは張り紙の意味が良く分からず、端っこを通った。
…黒い手に引っかかれてダメージを受けた。
イヴは今度は真ん中を通って…アリの絵を手に入れた。
イヴは穴があいていて通れない廊下に戻って来た。
イヴ「…アリさん…御免ね。」
小さく呟きながら、アリの絵を穴に置き、上を通った。
…絵が潰れた様になった。
その先は行き止まりだった。
…緑色の鍵の前に、紅いワンピースの“無個性”がいた。
鍵を取った瞬間…“無個性”は追いかけてきた!!
イヴは再びアリの絵を通った。
…アリの絵は壊れてしまった。
だがそのお陰で“無個性”から逃げる事が出来た。
??? side
??「…ここは―――?」
一人の青年が、首をかしげていた。
彼の背後にはキャンバス全体が真っ赤に染まった絵がある。
……彼は…?
★:上記彼のいらない情報
たまにクローバーをプレゼントします。
因みに花言葉は“復讐”です。