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ハジメノバショ
……静かな美術館に来た。
絵がたくさんある。
…石膏(?)も沢山あった。
何処か個性的な…“無個性”。
それに…“赤い服の女”。
“青い服の女”とか“黄色い服の女”とかありそう。
一人の少女が消えた。
親とはぐれて……一人で絵の世界へと。
一人の青年が消えた。
何も知らないまま……絵の世界へと。
本来ならここから始まる物語。
だけど…もう一人いる。
消える青年が。
彼は小さな友人と一緒に絵を見ていた。
だが…突然……絵が……
女性「危ない!!!!!」
その声に反応して見上げた時にはもう…
絵は避けられなかった。