突然、パーティ解散!?
「もう君とは関わりたくない!」
とつぜん、セレーネーから絶縁を告げられた。
頭の中は真っ白・・・・。
え?「【牧夫メロスの王宮突入イベント】の発生を阻止するクエスト」はどうするかって?
すいません、いま世界の運命を考える余裕はないのです。
自分のことで精一杯・・・・。
これから、まず、次ぎに、何からとりかかるべきか・・。
セレーネー・カリエイスは憤然と告げた。
「もう君とは関わりたくない。口もききたくない。あっち行け!死んでしまえ!」
頭が真っ白になった。そのままセレーネーは、後ろ姿に怒りをみなぎらせながら歩みさっていく。
「冒険者」たちが必死になって発生をくい止めようとしている謎のイベント
【1牧夫の王宮突入】
を目前にして、突然、パーティのパートナーから絶縁をいいわたされてしまった。
クエストに失敗して命からがらシラクスの町にたどり着いて、抜け殻になっていた私。
「学院」で出会った若い学院生セレーネーにパーティに誘われて、やっと生きる気力が蘇りつつあった矢先だった。
何が?
どうして?
これからどうしよう?
首にかけるガウー(神符入れ)の中にいれたケラソスの花の絵。
つい先日、セレーネー・カリエイスがドラクム銅貨ほどの小さな紙にまごころこめて書いてくれたもの。
そのガウーを握りしめ、月を見上げながら呆然とすわりこんだ・・・・
前書きを整理しました。