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エピソード12:帝国の骨格

「よし……、ええっと……」

ぼくたちは家の屋上へと移動した。

マーベルが空気中の水分を巧みに操って、ぼくたちを屋上まで持ち上げてくれたんだ。

空はきれいだった。

木々が黒々と高くそびえ立ち、重なり合った枝はまるで埋められた巨大な獣の肋骨みたいにぼくたちの頭上を覆っている。空気は湿っていて、苔や濡れた土の匂い、そしてまだ漂っているぼくの血のわずかな鉄臭さが混じっていた。


ヴェン、マーベル、そしてぼくは中心に立った。

ぼくは二人の前に座り、スキルと想像力を駆使して機能的な「翼」を作り出そうとした。

これが、ちっとも簡単じゃない。


パッシブスキル:『ブラッド・ワイヤリング(血の配線)』

……これ、何だろう? たぶん、ワイヤーみたいに血を繋ぐためのものだと思う。

一時間、汗をかきながら修復と思考を繰り返すと、呼吸が荒くなってきた。

頭がくらくらする。


マーベルが素早く動き、雨の模様がついた小さなポーチからドーナツを取り出すと、ぼくに無理やり食べさせてきた。

ぼくは彼の役からそれをひったくったけれど、感謝はしていた。

さらに二時間、ドーナツを食べながら苦労して修復を続け、ようやくヴェンとマーベルのための血の翼をもう二組作り上げた。

その間、ぼくの翼はずっと横に浮いていた。

ぼくは自分の翼を装着し、ヴェンとマーベルにも同じようにしてあげた。

ぼくたちの血の翼は、血管みたいに脈動している。めちゃくちゃ格好よかった。


ぼくは静かに、落ち着いて二人の方を振り向いた。

「ぼくの後ろで、二人は何をしてたの?」


マーベルとヴェンは顔を見合わせ、それからぼくを見た。

最初に口を開いたのはマーベルだった。彼は間違いなく、一番に何かを教えてくれる。

「ぼくはただ、空気中の水分を操って水を作っていただけだよ。それ以上でも、それ以下でもない」


予想通りだ。勤勉だな。

ぼくが気づかないうちに、彼はドーナツをいくつか放り投げてきた。

ぼくは黙り込んだままのヴェンを真っ直ぐ見つめながら、それをムシャムシャと食べ始めた。


ヴェンは後ろにある数本の木の方を向いた。

「あの木が見えるか? 真ん中のやつだ」

「うん」

彼は何を見せようとしてるんだろう?

「俺も、ただ木の中にある土を操って、その形を変えていただけだ」


なるほど。道理で奇妙な形をしているわけだ。

ヴェンはふうっと息を吐き、少し肩の力を抜いた。

マーベルも手の力を緩めると、水の糸が空気の中へと消えていった。


森は再び静まり返った。

風もない。

鳥の鳴き声もしない。

ただ、歪められた木がミシミシと軋む音だけが聞こえる。


ぼくは前へ歩み出て、その樹皮に手のひらを押し当てた。

木はまだ温かかった。

まだ生きている。


「ヴェン」

「君は土を形作り、根を動かしたんだね」

「ああ」


「マーベル」

「空気中の水分を武器にすることを試すべきだよ。君は水の中や水の近くで一番強い。それを使い倒すべきだ」


マーベルは小さく頷いた。

「わかった」


ぼくはぼくたち三人を見回し、それから空を見上げた。

「これが最初の『建設』だ」ぼくは言った。「最初の訓練じゃない。最初の、本物の仕事だ」


ヴェンが瞬きをする。

「……建設?」

「そうだよ」ぼくは答えた。「これが帝国の骨組み(スケルトン)だ」


マーベルの目が鋭くなった。

「ホネ……グミ?」

「形を維持するものだよ」ぼくは言った。「次に何が来るかを世界に示すんだ。人々、構造物、都市、国家……そのすべてが、この形の上に築かれる。自然が決めたルールに従わない、この形の上にね」


ヴェンはねじ曲がった木を見つめた。

マーベルはぼくを見た。

「なら、これが最初のいしずえなんだな」マーベルが静かに言った。

「その通りだ」


その考えが、重みを持って空気の中に定着した。

ヴェンの背筋が伸びる。

マーベルの指が拳に握られた。

歪んだ木は、記念碑のようにその場所に立ち、ぼくたちの後ろにそびえている。


「もう訓練は終わりだ」ヴェンが言った。「これは現実だ」

「ようやく、だね」ぼくは言った。「準備はできたよ」

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