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2-2

 


 それにしてもいつからいた?

 小さくなっているのバレた?


 ここ、エリス様の執務室だよ。なんでいるの?!

「コレット?」


 落ち着け、落ち着くのよコレット。

 まずどこまで知っているか聞き出すのよ、コレット。きっと何も見てないはず。もし不利益なことを知っていたら全力でごまかし、睡眠魔法をかけて白昼夢を見たことしにしよう。


 自然に、自然に…。笑顔笑顔。世間話をしながらききだそう。

「ジルベールサマ、ゴヨウケンハナンデスカ?」


 ぎゃっ! 初手を間違えた!あきらかにカタコト!しかもとりあえず自分の本心に忠実になってしまった。追い出そうとする気満々である。



落ち着け、平常心、平常心。

まだ取り返せる…



「ジルベール様、エリス様に何かご用ですか?あいにく今は出ておりかわりにご用件は聞きますよ。伝言をどうぞ」


 うん、しょうがない。世間話など私にはハードルがたかい。

 聞き出すのは諦めよう。

 問答無用で睡眠魔法をかけよう。

 このまま自然に伝言魔方陣と見せかけて睡眠魔方陣を描いてと…

 ぎゃっ! 近づかれた。


「コレット、それ精神に作用する魔方陣だよね?他の人にしたら犯罪だよ」

ジルベールはソファーから立ち上がり描きかけの魔方陣をあっさりと壊す。

「動揺するのはわかる。僕も驚いている。食堂からパンの大量盗難。盗難場所にいけば小さいコレットがすごい勢いで食べてる。小さい割には自分の身長と同じくらいのサンドイッチ食べ終わるが、許容量と摂取量が合っていない」


ぜ、全部知られてた。しかも細かいところまでしっかり気づいてる。許容量と摂取量の関係なんてどうでもいいわ。

盗難?食堂のごはんはブッフェ式で給料から天引きかと思ってたけど違ったんだ。

それは申し訳ない

でも

「な、なんのことでしょう。盗難、まあエリス様ったらひどいです。ジークベルト様にわたしが精神に作用?!ジークベルト様の顔色が悪いから睡眠魔法をかけようとしただけですわ」

私の処世術、秘技、ごまかし発動ですわ!

罪は人(エリス様)に押し付け善意でジークベルトに睡眠魔法をかけたことする


コレットが両手を顔に当て驚いた様子を見せ、その後頭に手をおき目を瞑りジークベルトに傷ついたという演技をした。

「いや、ごまかされないから。そうですよね、エリス様」


すわわわわぁぁぁ。え、エリス様もいる。ジークベルトの横に。い、いつの間に!!!!



「本当にコレットは言いつけを守らない悪い子ね。もう、わ・る・い・こ」


 エリスはそういうと手をコレットの頭に乗せてアイアンクローをした。


いたたたたたたっっっ?!かなり怒ってる。食堂に行ったことがばれてそうだ。


「痛い痛い、なんでエリスさまが知ってるんですか?!」


「ジークから事細かに食堂の盗難の話は至急で報告ありましたからねー」


「い、いたい?!」


「痛くしてるもの。報告受けてから急いで執務室の偵察動画見たらあなた、同僚に精神魔法かけようとしてごまかしているじゃない。ウソもついてたし」


 す、全て本当にばれている。この場合は


「ごめんなさい。反省してます」

とりあえず誠心謝意謝った。

 

コレットは正座させエリスは仁王立ちになり、しばらエリスからしこたま説教された。

チャチャはコレットの右隣にはげますようにぴっとりと座ってくれた。

右隣の膝が少し暖かった。



ごめんなさい。

一応反省はしはしてます。

チャチャだけは味方になって励ましてくれる。

チャチャ、こころの友だわ。

あっ。涙がでてきそう…


穏やかでない背景かくけど、基本ほのぼの目指します。

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