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1-3

いくつもの魔法陣をわたりやっと見えた中央階段を上がっていき、代表の部屋の扉の前に立った。

扉の前に立つと魔法陣が浮き上がってきた。

認証の魔法陣だ。

[コレット・クリニークとチャチャです。入室を許可されますか?]

機械的な声で応答を呼びかけた。

「許可する。」

中から代表の声がして扉が開いた。

「にゃにゃにゃ、にゃにゃーーん(失礼します、おはようございまーす)」

チャチャが元気にあいさつをした。デスクに座っていた女性も顔を上げた。

「相変わらずお前の使い魔は愛想がいいな。挨拶してくれたのか」

そう、このディスクに座っている銀髪でアイスブルーの瞳の女性こそが代表である。

見た目は30代で年齢不詳、時を止める魔法をかけているのではないかと噂されているダレンの総司令官で代表のエリス・ジャスミン様である。


 エリス様の年齢は謎である。知ったものまたは知ろうと探ったものは権力によって表舞台からいなくなるらしい。ジャスミン家は、古くからある貴族だ。貴族の中でも爵位は上に属する。知らせたくない情報は情報規制しているのかもしれない。

 きつめの印象を受けるのはアイスブルーの瞳のせいかもしれない。

 なんかこの人にはらしいや噂いくつもある。誰も本当のことは知らないし知ったら社会的に抹殺されると思っている。

 歳の話も私が社会的に抹殺されるという噂をしらず小さい頃育ててもらった際何気なく聞いてしまった。その際、小さい子にだよ、年の話はするな、老けると冷たい目で言われた。


 いや、老けてないです。老けてないから、エリス様は老化をとめるためお金を湯水のように使い小さい子の生き血をすするなんて噂流れるんですよ。もー、私怖くていつ吸われるかビクビクしてましたもん。

実際はエリス様がアンチエイジングで高級な赤ワインを飲みながら純金のゴールドマスクをしていたのが噂がおかしくなって流れたのだと思います。

夜中にその姿をみたとき泣き叫びました。

確かに、ゴールドマスクの後は肌ももちっとしてました。

あれ、昨日もしてきました?今日も肌艶いいですね。


「コレット、どこにいる?おかしいぞ、チャチャしか見当たらんぞ。」

「チャチャ、机の上に移動して!」

チャチにディスクにから飛び移るようお願いした。そしてチチャから飛び降りてエリスの視界に入るようにディスクの上に移動し手を上げた。

「ここです!ここです!」

「うん?声はするがどこに…う、うん?コレットその姿は一体?!また何か碌でもないことして失敗したのか?」

エリスは呆れた様子で驚いていた。

し、失礼な。

そりゃ最近失敗しましたよ。古代魔法のポーション作ったらなんか体が少し光ってたよ。

蛍光塗料が体にかかってたのよ。でもうっすら光っただけで悪目立ちしてないと信じたい。お風呂入ったら落ちてすぐ治ったし。

「違います、起きたら小さくなってたんです!」

「どれどれ、ふんふん、んーあーんー」

頭上に手をかざして分析魔法をかけてくれた。

 あー分析かー。私分析魔法得意でないんだよね。なんとなく大丈夫なきがするんだけどな…。

「どうでした?」


 エリス様は分析魔法が得意である。得意なものには得意なことはまかせよう。手を抜けるとこ抜け切るのが私の主義だ。


「コレット結構危なかったぞ。たしかに呪いだ。お前の存在自体を消そうとする呪い。安心しろ、これ以上は進行しない。さて何から話そう?」

そう言いながら、ため息を吐いた。

お手間とらせます。すいやせん。


「存在を消す呪いだったが、精霊の加護とお前の魔力で呪いがだいぶ打ち消されている。完全に打ち消されなかったので小さくなる呪いに変わったみたいだ。魔力の自動回復したら体は元の大きさに戻るだろう。ただ魔力が減り過ぎるとまた小さくなる」


ほほぅ、さすがエリス様。この短時間でそこまでわかるなんて。


エリスは顎に手をあて考え始めた。

「これは古代魔法をからめた呪いで呪いをかけたものに直接触れないと解けない。かけたものをあぶりださなくてわ…」

エリスはディスクをトントンと人差し指で軽く叩いた。エリスの考え事をしている時の癖だ。

「精霊の加護ってうけたおぼえないけど」

「僕の加護だにゃー使い魔の身体は精霊の依代でもあるにゃ。だから僕少し魔法が使えるにゃ。水の精霊に属するにゃ」

チャチャは誇らしげに胸を張って尻尾をバサバサと動かした。白の胸の毛がふわふわと上下し期待した目でこちらを見てくる。

「えらーい、チャチャえらーい、てんさーい」

期待に応えてチャチャを褒めたたえ気持ちの良さそうなチャチャの白の胸毛にダイブした。


ふわふわの毛並みで気持ちよかった。もうこのまま一生この姿でよくない?




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