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「ご主人様、魔法塔入り口はいつもと違う感じですが、何がおきても声を上げないでくださいニャー」

とチャチャが言い、入り口に駆け出した。


内部もこの魔法塔が作られた歴史を彫刻でほられており、高い天井や細い柱、尖頭アーチなどで厳かな雰囲気をだしている。

 入り口には受付の女の人が座っている。


 私この受付の女の人に私は嫌われているんですよ。

 特になにをしたわけではない。いつも受付を通る際挨拶をしてもあいさつかえってこない。ジッと無言で睨まれている。一挙一足監視されている。

 きっと私がダレンに入っているのは間違いで実力を疑っているのだろう。嫌われを克服する方法はいまだない。こちらは気にしませんよーと雰囲気をだしながらいつも受付をあとにする。


実際は気にしてます!!かなり気にしてます!

何か私しました??言ってください。

不満なら伝えて下さい。頑張ってなおします。

実力不足というなら魔法見せます。私ちゃんと実力あります!


 チャチャが受付を通ろうとすると声をかけられた。

「チャチャ様、コレット様は今日出勤遅れてますが、体調がお悪いのでしょうか?」

「にゃー(体調はわるくないよー)」

近づいてきてチャチャと目線をあわせた。

「あの神々しいコレット様が体調崩すなんてありませんよね。急な出張業務でしょうか?」


 神々しい?


「いつも一言一句聞き逃さないようにしていますが、神々しすぎて私はそのお姿を見つめるしかできません。なぜあれほど神々しく超越した存在なのでしょうか。」

 

ど、どういうことですか?


「にゃにゃにゃにゃー(ご主人様の前以外ではいつもこんな感じですよ)」


な、なんですと?!嫌われているわけではなかったのね。よかった…


「コレットさま!今日はどうされたのでしょう?コレットさまのいつも仕事をされており仕事量は多く慈愛と献身は素晴らしいのですが、体を壊されないかいつも心配です。コレットさまがいるとこはろきらきらと光に満ちています。奇跡の存在です。あぁ、いつ見ても尊い…」


ひぇぇぇ、そんなすごい存在じゃないです、私。実力不足を疑われているどころか過大評価です。

仕事は多くてもできるギリギリの量なので必死です。やっぱり多かったですね…


「にゃにゃーにゃ?(ここ通ってもいいですか?)」

「チチャ様もわかってくれますよね。さすが、コレットさまの使い魔様です。人に寄り添って気遣ってくださるなんて……ああ、神よ、私、ララは今後もコレット様を崇拝していきます」

発言と共にララは体を震わせ、祈るように手を合わせた。そして、その体勢のまま天を仰いだ。


な、なぬ。す、すうはい?!


「にゃにゃーん(じゃ、ここ通りますよー)」


 チャチャは何事もなかったかのように受付を後にした。


チャチャつよっ!!マイペースすぎる!


私なんて次回から受付、ララさんのとこ通るときどうしたらいいんだろうとか…

幻想の夢を壊さないようにしないととか…考えていたのに。チャチャ尊敬するわ。

だからチャチャ、どうしたらいいか二人で考えよう。チャチャの好きな鶏のささみ後であげるからさ。

聞いてください、チャチャさん。





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