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僕は誰も愛せない  作者: 関係詞
9/40

柊視点 はじめての人(表)

私は恋を知った


つり橋効果?

助けられたから?

優しくされたから?


違う私はそんな一時の感情に流されるほどバカではない。


なら、なぜ恋を知ったのか


それは彼、白木隆二くんが私の運命の人だと分かったから。


私は入学式の朝、満員電車での気持ち悪さと新入生代表挨拶への緊張で駅のホームで動けなくなってしまいました。


その時彼が現れました。


「あの~、具合が悪いようですが大丈夫ですか?」


見た目は平均的男子

一つ違うとしたら目が死んでるように見えるところ


下心で近づいてきたと思い、男の子に対して失礼な態度で対応してしまいました。

彼の顔を見たとき純粋に心配してるのが分かったのに

ごまかすように私はその場を離れました。


罪悪感に苛まれ学校に着き、そのまま自分の教室に行くと男子から歓喜の声が上がりました。


「ねえねえ、君なんて名前なの?俺はねー」

「俺と付き合わない?」

「いい匂いするね。」


醜い


醜い


醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い


私は男というものが嫌いです。

幼い頃から私は性的に見られることが多く、

同級生、先輩、学校の先生というものに嫌というほど異性の違いを見せつけられてきました。


そのとき、ふと思いました朝の男に対してはなぜか嫌悪感を感じませんでした。

もしかしたら、体調が悪くて気がつかなかったのかも


そう考えているうちに私の席は男に囲まれていました。

やんわりといなすように対応していましたが隣の人の席に座ったりして好き勝手に話しかけてくる彼に苛立ちを持ちはじめ


「柊ちゃん!連絡先交換しない??」


隣の席で話しかけできた男がしつこくなってきたと思っていたら


「ごめん、その席僕の席だからどいてもらってもいい?」


その一言でしつこかった男はさすがに気まずくなったのか自分の席に帰って行った。


隣の席を見ると朝心配してくれたあの男の子がいた。


その後、氷川先生が来て入学式に向かった

私の代表挨拶は問題なく終えることができた。


そして、クラス内自己紹介が行われた。


「白木隆二です。

ゲーセンに遊びにしょっちゅう行ってるんでな興味のある人は気軽に誘ってください。」


彼の名前は白木くんっていうのか。

白木くんは下心なく二回も助けてくれた恩人


二回は偶然なのかな?

もしかして、私のことが純粋に…


私の自己紹介よりも山田先生の自己紹介を優しい目で見てたことに少しいらっとしたが無事に自己紹介が終わり帰宅の準備に入る。


するとまた、


「打ち上げやろうぜ!柊さんも来るよね。」

「予定なんていいじゃん。せっかく同じクラスになれたのに!」


めんどくさい、めんどくさい

囲まれて帰ることもできない

大人しく着いていくしかないのかな?

などと心にもないことを考えていると


ダン!

と少し強めに席を戻す音に私への注目が少し薄れたので


「すみません、今日は用事があるので失礼します。」

と一言残し足早に教室を出ることが出来ました。


音を鳴らして気をそらしてくれたのは勿論白木くん


三回も私を助けてくれた白木くん

これは偶然?


運命!!


白木くんは運命の人!!


そして


  


  白木くんははじめて私が恋をした人










私は上機嫌に歩きながら駅の方に向かう。

勿論運命の人である白木隆二くんと一緒に帰るため。


こんなに人生が充実することなどいままであっただろうか?

恋をすると幸せに慣れると友達や姉は言っていた。

その話を聞いて私は一切信用できなかった。


しかし、今はどうだろう?


白木くんのことを考えるだけで胸のドキドキは止まらなくなり、幸せな気持ちに包まれる。




なのにどうしてでしょう?


貴方は他の女の子と一緒にいるんのでしょうか?


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