詩 ここで見守る事しかできないけれど
まだ白い
色がつかない
純粋なままの心
そのままでいてほしい
何にも穢れないままで 穢されないままで
はるか先 生まれ堕ちた場所で どんな悪にさらされるのだろう
心配で この手をはなしたくないけれど 時を読んで
そっと 地上へ降ろす 親心を無視して
まだ 白い魂に 色がついていく
その様をみつめながら
苦難乗り越えて
白に戻れば
「ストーリー」
私は見守る事しかできない。
だからいっそ、苦難の世界に我が子を産み落とさない選択もできた。
でも、信じよう。
この子の中にある強さを。
たとえ運命の荒波にのみこまれてしまっても、その強さがあるのだと母である私だけは。