星を待つ夜
雲の上は今日
流星群が通る頃
ペルセウス座が走り出す夜
この町にはいつも雨がやってくる
一人で見上げる空は
雲ばかりで明るくはない
窓を見上げて星を待つ
いつもと変わらないこの季節は
真っ暗で閉じ込められた気分になる
雨は降っていないから
雲さえいなくなれば
星を追えるだろうか
空気に尋ねても答えはない
思い出したのは数年前
偶然にも晴れた夏の夜
あの赤い線が落ちる星だとは
思いもしなかったあの頃を
少し懐かしく感じて
真っ暗な空にまた顔を向けた
さっきと同じ曇り空は
ため息で揺らぐことはない
風が止んだ夜に願う
あの日と同じ星たちを
子供の頃から待っていると
星が降るのはいつだろうか