姫様の欲しいもの
とある書庫、数多の本が乱雑に置かれ部屋の中央に一冊の本を置き何かを企むものが1人。
「これで、これでアレを召喚できる……これで……」
「復讐ができる……」
資材が豊富な国[アースガルド]
この国は高山から手に入る石炭や宝石、海から手に入るサンゴ等いくつもの資材に恵まれた国である。そんな資材が豊富なためかそれを欲する国との戦争も絶えない。そんな国の1人のお姫様のお話。
フレイシア「皆様本日は長旅からの帰還お疲れ様でした」
フレイシア・リ・アースガルド
アースガルドの姫であり薔薇の騎士団の隊長を務める
ガリウス「姫様為ですゆえ、この程度なんともありません」
ガリウス アースガルドの騎士団長を務める巨漢
ガリウスはフレイシアに小箱を渡す。この小箱はフレイシアがガリウスに探しに行かせた物が入っている。
ガリウス「姫様、恐らくそれが姫様の探していたものかと思われます」
フレイシアは箱の中身を見ると少し微笑み箱をしまう。
フレイシア「ありがとうございますガリウス貴方のおかげで手に入りました貴方には後で私から褒美の品を送りましょう」
ガリウス「ありがたき幸せ」
ガリウスはフレイシアに礼をし部屋を退出する。部屋には薔薇の騎士団補佐を務めるグレイ中将が居る。
グレイ中将「姫様、そちらの物で何をするおつもりで?」
グレイ・エレンシア 薔薇の騎士団補佐を務める軍人 常に顔にマスクを付けているため顔を見たものはいないという
フレイシア「グレイ中将前にも言ったでしょう?これは私の召喚獣を呼ぶのに必要なものなの」
グレイ中将「姫様だからこそ気になるのですよ。それは召喚獣を、呼ぶには大袈裟すぎる代物です鎧を砕くならダイヤ等を銃のように破壊力が欲しいなら火薬を魔法のような事をしたいなら魔石を使えばいいのです」
グレイ中将「姫様のそれはどれにも当てはまらない私には召喚獣というより悪魔をいや何か冒涜的なモノを呼ぶかのようです」
フレイシア「ふふふ、貴方は色んなことを知っているのね流石だわ」
フレイシアは笑い話をはぐらかしたグレイ中将はその様子にため息をつく