非日常は突然に3
遅くなりました。しかも短い。乙女ゲームってなんなんだろう?
「皆集まったので出発ー!」
「おー!」
今日は待ちに待った勉強会の日なのです!意外にノリのいいクラスで予定のある人以外参加だ。教える人は教えることが勉強になると、教わる人は分かりやすいと好評で他のクラスより成績がよく担任に誉められたこともある。すぐに他の担任からどんなことをしたんだと聞かれ続けるんだからなと笑いながら怒られたが。
「さぁ今日はどのチームわけにします?」
「俺!今回は瑠花ちゃんに数学教えてもらいたいんだ!」
「はい、いいですよ。では数学は私ですね」
「ここね…れい君が勉強してるの」
「はい、ここまででわからないところはありますか?」
「いやぁバッチリ!瑠花ちゃんやっぱり教えるの上手いよ!」
「あったり前よ!だって私の瑠花だもの!」
「なんだと!相沢のくせに」
火之浦君と私の友達、相沢七椿ちゃんだ。
「この公式を使って……はい、そうです。完璧ですよ」
「瑠花ちゃんの教え方が上手いよね。あいつはわからないということがわかってないみたいだからな」
火之浦君はいわゆる馬鹿といわれる子だけれどもそれは理解できてないからで、理解してしまえば頭がいい部類に入る。ここ一ヶ月みんなで勉強会をしてわかったことだ。
「瑠花!柚木君達資料班が他のクラスの子に捕まったらしいんだけど一緒に来てもらっていい?」
七椿ちゃんは小声で話ながら声を張り上げた。
「でもなんでわかったんだろうね?」
「たまたまじゃない?」
「ひ、雛菊さん…僕、みんなで勉強してるんだけど……」
「私も勉強しに来たんだ。なんなら私も混ざろうかな?(あれ?れい君群れるの嫌いじゃなかった?)」
「柚木君、資料見つかった?」
声をかけると振り向いた光はホッとしたようすで、真白にはキッと睨まれた。
本当に私何をした!?




