第五話
みなさんこんにちは、リリアナと申します。
わかりやすく言えばエルフと分類されます。
今私はすごい人を家に連れてきてしまったのかもしれません・・・。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
急に種族を聞かれると思ってなかったから動揺したなあ。
ばれたかも・・・
母からはあまりばらすなって言われてるし・・・
「どうなのでしょうか、あなたは火狐なのですか」
な、なんか怖いぞこの人。こんなに怖い人だったっけ・・・
とりあえずさりげな~く
「私が火狐だったらなんなんです?暗殺でもされちゃうんでしょうか」
「そんな言い方やめてください、あなたに暗殺なんてとおりませんよね。龍族と同等の戦力をもつといわれ頭脳は明晰な狐族のいいとこどりが火狐です。」
・・・え、なにこの評価
「あなたが火狐であれば私は依頼をしたいと思います」
「依頼ですか」
そうだな、まあ口封じ(殺すこと以外)はできるし言ってもいいか
「今から話すこと、すべて漏らさないようにしていただけますか」
「わかりました」
「では」
指を鳴らし周りにあった盗聴器を壊す。
「な、なにを・・・」
「盗聴器壊しただけです」
さてと自分が付け加えた後
「まず、私は確かに火狐です。しかしハーフですが。それと火狐がすごい誤解されているようですが、私たちだって刃物で刺されれば死にます。当然ですが随分過大解釈になっていたようなので付け加えときます。また」
「ちょ、ちょっとまってください!」
「はい」
「いきなりそんなに言われてもわからないです!」
あー情報量が多かったっていうかいらないこと言ったか
「じゃあ私が火狐だということだけ」
「わ、わかりました。では依頼をさせていただきます。・・・数日の間私を追手から守っていただけないでしょうか」
追手?何かに追われてるのか。高貴なところの出なのかはたまた人に言えないことをやったのかあるいは完全にしらないひとか。
「まあ、かまいませんよ。でも理由を教えてください」
「理由は・・・すみません言えません」
「言えないんですか?いくらなんでもなんで狙われるのかわかってないと嫌なんですが」
犯罪者を守ってました!なんてやだからね。
「申し訳ないです本当に「言えばいいじゃないか」」
そう会話の腰を折ったのはリリアナのおじいさんだった。
「で、でもおじいさん」
「いわないなら私が言おう。リリアナはエルフ国皇女だ」
あらまあ、ずいぶんと身分が高いこと。興味ないが
「まあそこまで言われればなんとなくわかったよ」
おじいさんが秘密を暴露してからリリアナはずっと黙ったままだった。
「この依頼うけよう。報酬も何も出来高でいい」
街に出ての依頼が追手の相手か・・・楽しみだが殺さないようにしないとな
「さて、依頼に関してのコース注文はあるかな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「この町に皇女様がいらっしゃるらしい」
「ああ、なんとしてもつれて帰らなければ・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「殺すな、という注文はありがたい。私も殺したくないからな。でそのほかはこっちが決めちゃっていいのか?」
「かまわん。君は火狐、戦闘面に関して何か言うのも野暮だろう」
こうして自分は初の依頼を受けました。
次回戦闘いけたらいけます。もちろん戦闘はほのぼのします()