第三話
みなさんこんにちは。ファウストです。
今自分は厄介ごとに首を突っ込んでしまい、後処理に追われています。
人の血とか傷を見るのは嫌なんだがなあ・・・
「割り込んどいてなんですが、やっぱりここは引いていただけませんか」
「なぜだ、臆病風か」
「それでいいんでお願いしますよ」
「くだらん・・・!?」
左腕を撃ったんだがお相手さんは何をされたかわかっていないらしいな。
武器庫から拳銃を取り出して撃っただけだがこの世界にはこういう射撃攻撃がないのかな
「お前・・・その魔法速度はなんだ」
あ、魔法になっとるのね。それでもいいか。
「ここらで引いていただけないでしょうか」
「断る!」
それと同時に動いたので両太ももを打ち抜いてやる。
ちなみに今使ってるのは一般的な自動拳銃です。
「ぬおおおおおおおお!」
痛みがこらえられなくなってきたらしい。
死ななかっただけ良しとしたい。前世で拳銃なんか撃ったことないからドンぐらいどこにうてばしんでしまうとかわからないんだよね。
「大丈夫ですか、フロイライン」
うわ・・・自分で言ってみたかったセリフではあるけどこっぱずかしいしなによりイタイ・・・・
「大丈夫ですけど・・・あなたは?」
「自分はファウストっていいます。田舎から出てきたばっかであまりこの国の仕組みがよくわからなくて・・・」
「そ、それなら一緒に町まで行きませんか。護衛もお願いしたいんですけど」
「かまいませんよ。よろしくお願いしますね」
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街につくまでの間、その女性からいろいろな話を聞けた
名前はリリアナ、170歳、種族はエルフになるらしい。
早速異世界要素ですねーいいですねー
なんでも依頼を受けて薬草を取りに来たがこんなことになってしまったという。
冒険者ギルドっていうのはないらしい。
また犯罪はどの程度の基準なのかというのも聞けた。
理由がない場合は殺人が許可されないそうだ。
あればいいのか・・・まあ自分も人に銃を撃ってしまったが。
「おおお、ここが街ですか」
「ここら辺では一番大きい街でレイドといいます」
「すごいですねえ、活気が」
実際にすごい、イメージは中世だが魔法によってほぼ現代と遜色ないとみえるぞ!
「すみません、私は依頼仲介所にいって依頼の完了を知らせてきます」
「あ、自分もいいですか?どんなところか見てみたいんです」
「ええ、かまいませんよ」
都市が170と言われた時にはびっくりしたが見た目はとてもきれいな御嬢さんだから見ていて飽きない。
あれ、思考が変態じゃね?
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「これで依頼は完了です、お疲れ様でした」
滞りなく依頼は終わったらしい。こちらにリリアナが駆け寄ってくる。
「すみません終わりました」
「お疲れ様でした、では自分もそろそろここで。またいつか会いましょう」
そんなことを言って別れる。もっと一緒にいて話したいけどついて回るのも不自然だからね。うん、そうだよね。
「あ、あの!」
「・・・なんですか?」
「今晩泊るところはありますか!?」
そんな勢いのすごい顔をされたのは初めてだが・・・確かに寝床を考えてなかった。失敗だな。
「よければ私の家に泊まりませんか!?」
「・・・はい?」
・・・難しいですね、小説って・・・