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Ⅲ,兎野アリス&相棒登場

昨日は変な先生に会ったな。今日もまたいるんだろうか。放課後になったら見に行ってみよう。

今はお昼だ。けど俺はぼっち(´・ω・`)いつものことだがな。

普通の男子高校生だったら学食に行き教室とかで食べるだろう。 俺の場合は手作り弁当だ。なぜなら欲しい小説があるので節約中だからだ。

まあそこまではいいのだが、食べる場所は教室ではない。なにせ俺がいると空気が重いからな...。

だから、いつも学校の裏庭で食べてる。

今日もまたいつものように裏庭に行こうと弁当を持ち、階段を下りた。

靴を履き替え外に出るとすぐ目の前には庭が見える。外はいい天気だ。

俺がノホホンしていると向こうから、

「だれかぁぁぁ!その子を捕まえてなのだぁ!!!」

と声がした。

俺はその声の方を向くとこちらになにかが走ってくる。

あれはなんだ、兎か!?と少女!?

真っ白な兎と金髪の少女がこちらに走ってくる!?

少女といってもよく見たらこの高校の制服じゃねーか!

どしたら...。まあ、兎のほうは捕まえるか。少女のほうは...どうにかなるさ。

俺は走ってくる兎をなんとか捕まえることができた。

兎は真っ白な毛で清んだ赤色の綺麗な目をしている。首には...鍵か?これ。

俺が兎に見とれていると少女は

「はあはあはあはあ...。ありがとなのだ...ぁ。」

とかなり息切れしてるようだった。

「え、いや。どういたしまして。」

「すーーはーーすーーはーー。」

少女は深呼吸をはじめた。

「はーーーあーーー。疲れたぁ。あ、さっきはどーも。ありがとなのだ。助かったよぉ。相棒を檻に入れて鍵かけようと思ったら逃げ出しちゃうんだもん。夢中で追いかけてきたのだぁ。」

「あ、そうなんですか(;^ω^)」

思わずなんか苦笑いになっちまったよ。てゆうか、兎の名前相棒っていうの!?あの有名なサスペンスドラマの名前だよね!?

よく見ると、少女はけっこう可愛い。いやいや、まあ、可愛い。短く言うと金髪美少女で髪の毛がふわっふわっ。頭には黒いうさぎみたいなカチューシャがのっている。目は青色?ハーフなのか?笑うと八重歯が見える。俺の肩ぐらいの身長だ。

「自己紹介するね、ボクの名前は兎野アリス。君と同じ二年生なのだ。僕は二年二組だぁ。まあ、このとおり背は低いから二年生とは思わないだろうけど。この兎は僕の友達の相棒。よく逃げ回る。お前の名前は?」

「えっと、俺の名前は高橋剛です。よろしく...。」

なんか唐突すぎる自己紹介で頭が真っ白っ。

「へぇー。剛君っていうのかぁ。見かけない子だなぁ。もしかして転校生なのか?」

「はい。2ヶ月くらい前に転校してきました。」

「へぇ。まあよろしくな。あと、敬語じゃなくていいから。同年だからな。」

「はい...じゃなくて、わかった。よろしくな。」

「うん(o^-^o)あ、そういえば、剛これからなにしようとしてたのだ?」

「えっと、昼飯食べに。」

「そうなのか。て、こんな暑いなか外で!?」

「いやいやいや、中庭だよ。日陰あるし。それに...一人になれるし。」

「...よし!ボクも付き合ってやるのだ!」

「え。ええええ!?」

「だって、ご飯は一人で食べても美味しくないぞぉ!だから、ボクも一緒に付き合ってあげるのだ!」

「え、ちょっま―――――」

「まあまあいいからGO!!!」


《中庭にて...》


「おーーー!弁当かぁーー。おいしそー!」

アリスは俺の弁当を見て目を輝かせている。

とても食べづらいな...。

「食べるか?」

俺は今日の朝頑張って作ったコロッケを兎野に差し出す。

「え、いいのか?じゃあ、遠慮なくいっただきまーすっ!」

おいおい、ほんとに遠慮ねーな。

パクっ

「んーー!!!んまいぞぉー!!!」

まあいっか。こうやって、人とご飯を食べるのって久しぶりだな。

いつもは俺はぼっちだからな(ノ_・,)グスン


☆ ☆ ☆


はぁ、なんか今日も昨日と引き続き充実?してたな。

ここは教室。さっき兎野とバイバイしてきた。

最後になんか今日の日の締めくくり?として図書室にでも行くか。

俺はいつものように階段をおり図書室を目指した。

廊下を歩いていくと目の前に俺の大好きな図書室の扉があった。

ガチャ

いやー、この音がたまらんですな。

俺はいつもの特等席の場所へまず行き、机の臭いを嗅いだ。

すーはーすーはー...なんか俺きもっ

誰にも見られてないよなとまず確認。

見られてないと確信したあとに本を取りに行く習慣なのだ。

俺はいつも小説コーナーに行く。

小説コーナーにはラ○ベ、電○文庫、青い○り文庫など沢山の有名な会社の小説が置いてある。

まさに聖地とよべるだろう。

でも、その日はなぜか小説のコーナーの本棚の上になにか大きい本が置いてあった。

俺はどうせ誰かが誰にも本を取られたくないから隠したんだろうと思い、その本を手に取った。

気になるんだな、これが。

その本の題名は...白雪姫。絵本かよ。

まあ気になる見てみよう。

白雪姫...皆さんもご存じの通り簡潔に言えばお妃様が白雪姫の美しさを憎み毒リンゴで殺害しようとするが最終的には王子様の...その...キ、キスで目覚めてハッピーエンドになる話だ。

まあ、まず読んでみるか...


☆ ☆ ☆


はあ、面白かった。若返ったぜ。

ん?なんか後ろのほうに落書きが...って、これってこの前もなんか見かけたな。

気のせい...じゃねーな。

まあいいや、また押してみよう。

ポチッ

なんか効果音入ったぞ!?

...。何もおこんねーな。

まあいいか。帰ろう。

俺はあの絵本に呆れ半分期待半分の気持ちで図書室を出た。

本から金色の光が放たれていたとも知らずに。







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