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タンポポ



泣いてるんだね

僕が慰めてあげる

たいした芸は持っていないけど

笑ってくれるかな?


もしかしたら

笑われたのかもしれない

君が笑顔でいられるのなら

どっちでも良いのかな


『大丈夫』は君の口癖さ

それが悪い癖になるなよ

辛い時にしか言わないくせに

冗談だろ 心配だよ



『こんな様じゃもう駄目かも』

夢ってそんなもんなの?

離れる事に脅えてたら

新しい物は何も

手に入らないんだよ

駄目じゃない



笑ってるのに

なぜか涙でてきたよ

僕は笑顔を保ってきたけど

そろそろ崩れそう


お別れとか

信じたくはないけれど

本音とは逆さまの事しか

口に出せなかった


本当にもう これで終わりなのさ

言いたい事はそりゃあるけど

どの言葉も全部

最後は『ゴメン』に

繋がりそう それじゃ嫌だろう?


『もう僕は 大丈夫だよ』

君の癖が移っちゃった

本当はとても寂しいけど

離れた後もたまに

思い出して欲しい

僕の事



そういえば もう

春が過ぎ去ってゆく

屋根の上に咲いたタンポポ

綺麗に咲いてた 二人で見ていた

あの日思い出すよ


到着した電車の隅には

君が座る席があるらしい

隣は今なら空席なのに

踏み出せずにドアが閉まる



『やっぱ君が大好きだよ』

最後に言いたかったな

本当にとても後悔したけど

背中を押したのは僕だから

ほら 行っておいで


もし君がタンポポなら

僕の部屋にも咲くのにな

枯れてたはずの夢を追って

離れる間際になっても

言わないんだよ サヨナラは



ちゃんと咲くんだね

ありえない所にでも

水ならあげてるよ

君のコト思い出すと…

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