62話:噂話
翌日。
北門の前で一夜を過ごした奴らは、朝から北に向かって移動を始めた。
昨日の攻撃でどうにもならないのを理解したんだろうか。
レーダーの範囲外に行くまでは監視を続けたが、止まることなく北端を超えていった。
「奴らは帰っていったよ。どう思う?」
「このまま諦めるとは思えないね。
再度準備して、大砲とか魔法兵器とか軍の最新兵器を持ち出してくる可能性があると思うね。」
「それ持ってくるなら、軍はクーデター派に従っているってことになるな。」
「どうやらクーデター派は軍の上層部なんじゃないかって噂を商人達から聞いたから、その可能性が高いと思っているのよ。」
軍がクーデターの主犯か。何が目的だったんだろうか。
ぱっと思いつくのは他国への侵略をしたい軍部と現状維持を望む国王って感じかな。
そうじゃないと上層部に軍全体が従ってクーデターするとは思えないし。
まぁ詳しくは今後攻めてきた時に聞いてみるか。
◇◇◇
それから1ヶ月。
クーデター派はやってこない。
ただ、商人達の話によると軍が物資を集めているらしく、近くどこかに攻め込むのではないかという噂があるらしい。
その目的はこの街なのか、それとも他国なのか。
商人達は巻き込まれないように気を付けて欲しい。
あと、商人達によるとこの街の話が色々と流れているらしい。
あるものは、南の森の中にあるがミノタウロスも撃退する城塞都市である。
あるものは、王都よりも素晴らしい娯楽施設がある娯楽都市である。
あるものは、王族が隠れ住んでクーデター派を打倒するために戦力を集めている都市である。
あるものは、無尽蔵に食料を生産している農業都市である。
あるものは、広がり続けている生きた都市である。
他にも色々あるらしいが、この5つは事実だな。
いや、生きた都市ってのは違うか。戦力も集めてないし。
そんな話の影響か、商人達と一緒に移住希望者が続々と来るようになっていた。
カンドラにまだ移住希望者は募集しているのかと聞かれたので大歓迎だと伝えていたが、それが商人達に伝わって連れてきたらしい。
その結果、500人くらいだった人口は700人に増えた。
まだまだ増え続けそうだ。
ポイントは人口が増えたことで家を増やす方を優先したので5ポイントしか増えてない。
まぁ十分足りてるから構わないんだけどさ。
そろそろゲーセンとカラオケを作ろうか?
誰も使わないとしても俺は使うかもしれないし。
いや、仕事してた頃はどっちも使うこと無かったから無くてもいいか。
遊園地は大盛況だし、俺もちょいちょい遊びに行くし、こっちを拡張できるならポイントはこっちに使いたいな。
「ユーマ、そろそろこの街をちゃんとした普通の街運営にしようと思うんだけどどうかな。」
「普通の街運営って、前に話していた税金を取ったり、家賃を取ったり、食材を売ったり、そういうことだよね。」
「そうよ。人口もかなり増えたし。
クーデター派の攻撃が終わったらって思ってたけど、なかなか来ないからもう変えようかなって。
もし攻撃が来てもどうせ城壁を超えられないでしょうし。」
「問題ないんじゃない?
細かいルールとかをちゃんと作って、それが決まってから周知期間を設けて、それから移行って感じかね。
ルールとか俺は詳しくないから任せるよ。」
新体制に移行するための準備が始まった。
ルビア、アイビー、コリウスのいつもの頭脳担当3人組を中心に毎日家で話し合うようになった。
木材調達班と鉱山班には2人がいなくても回るようになっているし、病院は必要な時に呼ばれたら向かうようになっていた。
ますます俺がいなくても大丈夫になっていくな。
よしよし、のんびりダラダラ生活が近づいているぞ。
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ランク:6
レベル:37
取得スキル:
迎撃機能70、リフレクト、トラップ、アクセラレータ、バリスタ10
家庭菜園18、教会、商店、病院、宿屋兼飲食店、城壁、鉱山&製錬所、鍛冶場、遊園地、警察署兼情報屋
3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド4、ダイニングテーブル&チェア
所有スキルポイント 34/190




