57話:レーダー
アンジオ王国側の街が衰退している話を聞いてから2週間後。
カンドラ達はいつもと別の街に向かって買い出しに行った。往復で1週間くらいかかる予定とのことだ。
初めての街だから無事に戻ってきて欲しい。
カンドラ達を見送っていつも通り家庭菜園の収穫をしたり、ログハウスのポイント変換をしたり。
ポイントは2週間で4ポイント増えた。
今回の買い出し先の街から新しい移住者は来ないと思うが、帰りにいつもの街から連れて来る可能性があるので、ある程度は用意してある。
さてどうなることやら。
◇◇◇
カンドラ達が出ていってから1週間が過ぎた。
ポイントは2ポイント増えて余裕が出来てきた。
そろそろカンドラ達が戻って来る頃だよな。
そういえば新しいスキルのレーダーって使ったこと無かったな。
暇だし使ってみるか。エモさん、レーダー使って下さい。
『レーダーを使用しました。』
すると、目の前にヘッドアップディスプレイのようにレーダー画面が表示された。
これはリアルタイムで動いているのかな。
中心部には沢山の白い点がある。これは街の中心近くにいる建設班とかだろう。
そこから外側にはしばらく何も無く、レーダーの範囲の半分より外側に1つの大きな円がある。
これは城壁かな。そのすぐ外にも点がいくつかあるので、木材調達班か護衛班だろう。
そこから外側にはぽつぽつと赤い点が表示されている。
全方位にあるが、1個から多くて10個程度の赤い点であり、周りに白い点は無いのでモンスターかな。
そのまま観察していると、北の端にいくつかの白い点が出てきた。
もしかしたらカンドラ達かな、無事に帰って来れたのかな。
そう思っていると、点のうち1つが赤い点で表示されていた。
モンスターに襲われている?
でもモンスター1体なら護衛班が対処できるはずだ。ミノタウロスでも無い限りは。
ルビアがいればすぐに向かわせた所だが、木材調達班の所だからそうもいかない。
待つしか無いが、少しでも早く確認するために北門に向かう。
向かいながらもレーダーはそのままにしているが、カンドラ達と思われる白い点はゆっくりと街に近づいているし、赤い点も一緒に動いている。
これってこの街に対して敵対関係にある何者かが一緒にいるってこと?
北門に到着すると、北の森からカンドラ達がちょうど出てきた所だった。
まだ赤い点は一緒にいる。
エモさん、カンドラ達と一緒にいる赤い点が街に入ってくる時、迎撃機能で倒して欲しいんだけど、威力を弱くして気絶させるだけにできる?
『問題ありません。そのように変更しました。』
これでもし誤解だったとしてもなんとかなるだろう。
「おかえり、カンドラ。今回も移住希望者がいるの?」
「ユーマさん、ただいま戻りました。
今回は移住希望者ではなく、こちらの街と商売がしたいという商人の方を連れてきました。」
「そうか。もし継続的に取引ができるならこちらとしてもありがたいね。
ようこそ、どうぞ街の中へお入り下さい。」
赤い点は商人なのか。うちの街と普通に取引したいなら白い点だろうから、何か悪いことを考えているんだろうか。
カンドラ達が門をくぐって城壁の内側に入っていく。
それを追う形で商人達も入っていく。
バチィッ
バタッ
赤い点の人が入ろうとした所で迎撃機能が発動したようだ。
気絶しただけだよね?
「護衛班の皆さん。その倒れた人を捕縛して、街の中心部まで連れてきてもらえますか。
その人には何かやましいことがあるようなので。」
さて。一体何が目的でここに来たのだろうか。
厄介なことにならなければいいんだけどな。
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ランク:6
レベル:37
取得スキル:
迎撃機能70、リフレクト、トラップ、アクセラレータ、バリスタ10
家庭菜園18、教会、商店、病院、宿屋兼飲食店、城壁、鉱山&製錬所、鍛冶場、遊園地
3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド4、ダイニングテーブル&チェア
所有スキルポイント 12/162




