54話:娯楽
祝勝会でお腹いっぱいになって、襲ってきた眠気に負けた翌日。
朝食を食べながら、ルビアにランクアップの内容、獲得できるスキルの一覧を伝えて、今後の方針を話し合う。
「住民も増えてきたし、娯楽施設は1つ作るべきかもね。
どれがオススメなの?」
娯楽施設の候補は、劇場、ゲーセン、カラオケ、今回追加された遊園地、動物園、水族館、温泉の7つ。
それぞれに問題点があって、劇場は人手が必要、ゲーセンと遊園地は皆知らない、カラオケは皆が知っている歌が入っているのか不明、動物園と水族館は動物と魚はどこから手に入れるのか、世話をどうするのか。温泉は他人と一緒に風呂に入る習慣はあるのか。
こう考えると、ゲーセンと遊園地が一番現実的というか手間もなく楽しめそうだ。
メンテナンスはどうなっているのかと思うが、家の風呂やキッチンもメンテナンスは自動的にされているのかと思うくらい、常にキレイなのでそこは気にしなくていいだろう。
そうするとここは遊園地かな。遊園地の方が世界中にあったから万人受けするだろうし。
ということでエモさん、3ポイント使って遊園地設置して下さい。
場所は教会から北に500mの場所で。
『遊園地を設置しました。』
設置完了したし、どういう感じなのか確認しに行こう。
街の東西は住宅地、北は商業地、南は農地と鉱山という感じだったから、北の商業地の先に遊園地を作ってみたがどうだろう。
メイプルを含めたいつものメンバーも気になるそうなので一緒に向かう。
家を出て教会の脇を通って、教会の北側がちゃんと見えるようになると大きな施設が目に入ってきた。
向こうの世界の超有名な遊園地ってわけじゃないが、各都道府県にある小さめの遊園地って感じだ。
メリーゴーランド、コーヒーカップ、ゴーカート、小さいけどジェットコースターや観覧車もある。
立派なもんだな。これで3ポイントとか安くない?ランクアップのご褒美かな?
そう思っていると後ろのメンバーが付いてきていないのに気づいた。
後ろを振り返ると、4人がぼーっと固まっていた。
「どうした?何かあった?」
「いやいやいや。何よこれ!これ何よ!」
とルビアが動き出して大きな声をあげた。
何と言われても遊園地だよな。
そう思ったが、こっちの世界には遊園地が無いのかもしれない。
この遊具も初めて見るものだったら、そりゃ固まるかもな。
「一度遊んでみるか。今日は木材調達も建設も鉱山も護衛も休みにして、みんなで遊ぼう。」
ルビアは急いで街の中心部に向かっていった。
みんなに休みの連絡と遊園地のことを伝えに行ったのだろうか。
あそこまではしゃいでいるのは珍しいな。
しばらくして、ルビアが沢山の住民を連れてきた。
多分全員なんじゃない?
多くの住民は遊園地を見て足を止めている。
一方で若い住民は遊園地に向かって走り出していた。
「さて。1つずつ説明するから着いてきて。」
どう遊んだらいいか分からないだろうし、ここは俺が案内役となるしかないな。
それぞれ遊具を起動させてからすぐに乗り込む。
「この遊具は自動的に回ったり上下したりする。乗るものを変えて楽しんでくれ。」
メリーゴーランドは乗ってるだけだし安全なのはすぐに分かったのですぐに人気になった。
「この遊具は自動的に回るだけじゃなくて、この真ん中にあるテーブルを回すことで自分でも回せる。」
コーヒーカップは目を回す人もいたが概ね好評。
「この遊具は自分で操作して楽しむものだ。足元の右側のペダルを押すと前に進み、左側のペダルを押すと止まる。目の前にある丸いハンドルで遊具を左右に動かして、道に沿って1週する。」
ゴーカートは乗り物自体がこの世界に無いようで操作が難しく、慣れるまで時間がかかったが、一部の人はずっとゴーカートで遊んでいた。
「この遊具はしっかりとバーを下ろすこと。あとは自動的に動くからスピード感を楽しんでくれ。」
「この遊具は箱の中に入って高い所でゆっくり周りを見たりして楽しんでくれ。」
ジェットコースターと観覧車は動いているのを見ると危険に感じたのか、なかなか乗る人はいなかった。
一番人気になりそうなのに予想外だった。
まぁ休みの度に少しずつ経験していけば、人気も変わるだろう。
この日は遊園地の案内をして終わった。
たまにはこういう日があってもいいだろう。
----------------------------------------------------
ランク:6
レベル:37
取得スキル:
迎撃機能70、リフレクト、トラップ、アクセラレータ、バリスタ10
家庭菜園8、教会、商店、病院、宿屋兼飲食店、城壁、鉱山&製錬所、鍛冶場、遊園地
3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド4、ダイニングテーブル&チェア
所有スキルポイント 4/144




