48話:発見
鍛冶場ができてから数週間。
この間にあったことと言えば、まず住民が増えた。
カンドラが定期的にアンジオ王国に仕入れに行っているが、帰ってくる時に移住希望者を連れて来る。
仕入れは2週間ごとに向かうことにしているようだが、先日は12人連れてきた。
最初の74人、鍛冶師の10人と合わせて、住民は100人近くに増えた。
あと、ログハウスのポイント変換でポイントが5増えた。
新しい住民用のログハウスを追加したのと、もう少し余裕を持って確保しておくべきだろうということで、変換するのを抑えていた。
ポイントが増えた一方で、2ポイントを使ってベッドを2つ追加した。
部屋は余っていたのでアイビーとコリウス用のベッドを置いて、2人は我が家の一員になった。
ルビアと仲が良いなら一緒の方が良いよなと軽い感じで提案して受け入れられた。
新しい住民はそれぞれ木材調達班、建設班、鉱山班、カンドラの護衛兼荷物持ち班に配置されているが、護衛班はカンドラが街にいる時は休みとしている。
一番危険だしね。
それなのに、護衛班のメンバーは街にいる時はモンスターとの戦闘訓練に力を入れている。
クロムが中心となって、木材調達班とは街の反対側で活動している。
まぁ街の近辺なら危なくなったら街に逃げ込めばいいから、比較的安全に戦闘できるから止めはしないけど、無理しないで欲しいんだが。
そんな護衛班が毎日モンスターを街に引き連れてくる結果、レベルが1上がって29になった。
レベルアップによって街はさらに広くなったが、半径1kmを超えてからはもう大して変わった気がしない。
俺はほとんど家からしか城壁を見てないから分からないが、外に出ているルビアに聞くと確実に広くなっているようだ。
◇◇◇
ある日、木材調達班と街の西側から戻ってきたルビアが開口一番、
「ユーマ!ダンジョンを見つけたよ!」
と言ってきた。
ダンジョン?この世界にはダンジョンもあるのか。
詳しく場所や中の様子を聞いてみると、場所は街のほぼ真西。城壁から200mほど行った所にうちの鉱山と同じような入口があったそうだ。
200mならもっと前に見つかってそうだけど、森の中だし、門のある南北からも遠いから今まで見つかっていなかったみたいだ。
中は入ってすぐ出てきたので調査はできていないが、明日から調査に行くようだ。
「ダンジョンって危ない場所じゃないの?」
「1階層目なら森の中よりも安全だと思うよ。少しでも危険性のあるモンスターが出てきたら戻るようにするね。」
まぁルビアがそういうなら問題ないんだろう。
ダンジョンかー。俺自身が戦える能力を持っていたら行ってみたいと思ったんだろうな。
モンスター倒して、レベル上げて、宝箱見つけて。
「ルビア、ダンジョンって宝箱ある?」
「宝箱?何それ?」
どうやらこの世界のダンジョンには宝箱は無いようである。無いのかー。
「ちなみに、ダンジョンの中にいるモンスターが出てくることは無いの?」
「モンスターから逃げる結果として連れて来ることはあるけど、こちらから手を出さなければ出てこないと思うよ。」
ダンジョンと言えばスタンピードの危険性があるっていうのがお約束だけど、それも無いらしい。
本当にモンスターがいて、素材とレベルアップだけのための場所、ってことなんだろうか。
それだけならいいけど。
◇◇◇
「それじゃあ行ってきます!」
「はい、気を付けていってらっしゃい。」
翌日から木材調達班は木材調達と1日おきにダンジョンに行くようになった。
まだ浅い階層だからか大した素材は採れてないが、木材調達よりも戦闘は多いそうでレベルアップと練度向上にはなっているそうだ。
ますますルビアが強くなっていく。本当に彼女はどこに向かっているんだろうか。
まぁ楽しそうだし、街の安全にも繋がるから止めないけどさ。
----------------------------------------------------
ランク:5
レベル:29
取得スキル:
迎撃機能50、リフレクト、トラップ、アクセラレータ
家庭菜園8、教会、商店、病院、宿屋兼飲食店、城壁、鉱山&製錬所、鍛冶場
3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド4、ダイニングテーブル&チェア
所有スキルポイント 13/110




