35話:食材探し
「何か新しい食材が欲しいです!」
2体目のミノタウロスとの戦闘から約1週間。今日ものんびりしようと朝食後にダイニングでぼーっとしていると、後片付けを終えたメイプルが突然言い出した。
急にどうしたのかと尋ねると、モンスターの肉や家庭菜園の作物の品質はとても良く、それを自由に料理できるのは嬉しいが、やはりもう少し食材の種類が欲しい、あれがあればあの料理ができるのに、と熱弁をしだした。
メイプルの熱弁は10分くらい続いた。ここまで熱量があるのは本当にすごいな、と思いつつ、
「にんにくや胡椒を追加した時に決めただろう。3ヶ月は追加できないって。」
と、メイプルと約束したことを思い出させる。そこをどうにか!とメイプルは頼み込んでくるが、スキルポイントはあまり増えてないので余裕は無いし、約束をこの短期間で反故にするのは今後を考えても良くない。
「家庭菜園は無理だ。どうしても新しい食材が欲しいなら、ルビアと一緒に森に探しに行ったらどうだ?」
森に探しに行くのは構わないが、モンスターがいるのだから怖がってそれはやめておきます、という回答が来るかと思ったが、それを聞いたメイプルはそうでした!と言わんばかりの表情を浮かべて、モンスターを狩りに行こうと部屋で準備をしているルビアの元に駆け出した。
ルビアが断ってくれないかなと思っていたが、2階から「よし行くよ!」というルビアの声が聞こえてきたので、2人で行くことにしたんだろうな。ルビアも戦闘狂だし、メイプルと仲もいいから断れなかったのかな。
少しして2人で1階に降りてきた。メイプルはいつもより動きやすそうな服装になっており、カバンを背負い、手にはナイフを持っていた。
「2人で行ったら危険じゃないか?」
ルビアにそう聞いてみたが、護衛任務みたいなもので一度経験してみたかった、と言い出した。大丈夫かそれ。メイプルにも聞いてみたが、食材探しに行けるなら問題ないそうだ。
2人らしいといえばらしいが、ウキウキと家を出ていく2人を見送りながら呆れていた。
2人が森に行っている間は何をするかって。もちろんのんびりする。ベッドで寝転ぶだけ。あまりにも暇だしトランプ作ろうかな、でも紙が無いんだよな。木の板を削って作るか、いや無理だな、そんなに器用じゃないし。
なんてどうでもいいことを考えながら無駄な時間が過ぎていく。無駄な時間を過ごせるのは贅沢だな。
そろそろ昼食かな、メイプル帰ってこないな、と思い家を出て2人が向かった方向の柵の近くへ向かう。
すると、ちょうど森から2人が出てくる所だった。じゃあ戻るか、と思っていたが2人は走っており、奥から何かに追われていた。今度は何がやってきたのか見ていると、出てきたのはイノシシみたいなモンスターだった。ルビアなら倒しきれそうな気がしたが、メイプルがいるから念の為逃げてきたのかな。
2人が柵を超えてから、いつも通りイノシシが柵にぶつかった。
バチィッ
迎撃機能が発動して倒せたかな、と思ったがすぐにルビアが駆け出して倒れているイノシシの顔にナイフを突き立てた。出血したイノシシの様子を見ていたが、ルビアはゆっくり近づき解体を始めた。
あれは何なのかメイプルに聞くとワイルドボアというモンスターらしい。森の中だと木があってそこまでスピードは出ないが、木が無い場所だと逃げ切れないスピードで追われるようで、メイプルがいる中で戦うのは危険と判断して木の間を走り抜けながら連れてきたようだ。
しばらくして解体を終えたルビアと共に素材を保管場所まで持って行く。
ワイルドボア以外に何か見つけたのかをメイプルに聞くと、カバンから赤い小さな実を見せてきた。それは唐辛子の一種らしく、この後の料理に使うとワクワクしていた。
激辛だったら嫌だなと思ったが、ピリ辛で美味しい料理が出てきた。メイプルの料理技術は流石だな、と思いながらピリ辛料理を堪能させてもらった。
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ランク:4
レベル:20
取得スキル:
迎撃機能30、リフレクト、トラップ、アクセラレータ
家庭菜園8、教会
3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド2、ダイニングテーブル&チェア
所有スキルポイント 5/60




