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異世界マイホーム  作者: 祐祐
2章

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33/55

33話:来訪

 家庭菜園の強化後は、食生活が更に豊かになった。調味料がすごいのか、それを作っているメイプルがすごいのか。

 そんな食生活に満足しつつ、それ以外は変わらない日々を過ごしていた。

 俺は引き続き家庭菜園の収穫以外は部屋でのんびりしたり、教会でエモさんと話したり。

 ルビアは狩りに行って、メイプルは家庭菜園と料理をしていた。



 レベルアップも何も無い平和な日々が続くこと1週間。

 いつものように家庭菜園で収穫をしていると、


 ピィーピィー

 ピィーピィー

 ピィーピィー


 メイプルがうちにやってきた時と同じく、ファストバードの鳴き声がいくつか聞こえてきた。まだ食材に余裕はあるが、もらえるものはもらっておきたいし、貯め込んでおきたいし。ということで、ルビアに頼んでファストバードをホームまで誘導してもらえるようにお願いした。


 すぐにルビアは鳴き声のする方へ走っていった。

 まだかなー、とルビアが帰って来るのを待っていると、ルビアの後ろから2つの影がこちらに向かってきた。人なのか、人型のモンスターなのか。どちらなのかを確認したくてよく見ると、ルビアより少し背の低い女性とルビアより背の高い犬耳を付けた2足歩行のモンスターだった。

 初めて見るモンスター!大丈夫か!?と思っていると、ルビアはモンスターに話しかけていた。よく見るとモンスターも荷物を背負っており、モンスターじゃないのかもしれない。

 モンスターじゃなかったら迎撃機能で倒したらマズイ!


 「ルビア!その後ろの犬っぽいのはモンスターか?人か?」

 「獣人よ、2人が襲われてたから助けた。2人をホームに入れてあげて。」


 獣人!人だけでなく獣人もこの世界にはいるのか。確認して良かった。

 俺の認識がモンスターではない、敵ではない、となったので迎撃機能は反応しないはず。

 俺の考え通り、ルビアに連れられてきた2人は扉を開けてホームに入ってきた。

 これで安心だ。安心しているとファストバードが追いついて襲ってきたが、いつも通りさくっと倒されていた。



 「助けていただきありがとうございます。」


 ファストバードの解体を素早く行い、落ち着いた所で2人について、どうして森にいるのかを確認する。

 2人の名前はカンドラ(女性)とクロム(犬耳)。カンドラは商人であり、行商のついでに護衛のクロムと共に森に何か売り物になるものが無いかを探しに来たそうだ。通常はクロムの聴覚によってモンスターとの戦闘を避けており、ミノタウロスに気をつけていれば戦闘をせずに探索をできていたそうだ。それが、今回は通常は見かけないファストバードの群れに遭遇してしまい、逃げていた所だったとのことだ。

 なお、クロムは犬の獣人であり、獣人を初めて見た人にはモンスターと間違えられることがあるそうで、俺の反応にも特に思う所は無かったようだ。


 ファストバードの群れを普段は見かけない、ということだったが、もしかしたらミノタウロスを倒したのが要因だったりするのだろうか。森の中の生態系のピラミッドのバランスを崩してしまったのだろうか。まぁ事実は分からないが。



 商人ということは何か商品を持っているのかと確認すると、あまり数は多くないが売ってくれるものを説明してくれた。

 その中には洋服や塩があり、メイプルは絶対に塩が欲しい、という顔をしている。メイプルが持っていた分はそこまで多くなかったので在庫が心許なくなっていた。塩が無くなると食生活がまた前の水準に戻ってしまうかもしれない。それは嫌なので塩を購入したい、ただしこちらはお金を持っていないので何か素材と交換する形にできないか、ということを伝えた。

 カンドラに何が売れるのかを聞かれてので、倒してきたモンスターの素材と家庭菜園で作っている作物なら売れることを伝えた。それぞれ保管しているものを見せると、作物は日持ちのする米だけ、他はモンスターの素材を持てるだけ買い取ってくれることになった。結果として、買取と同額くらいになるように塩と洋服を交換することになった。これで塩が無くなる心配は無さそうだ。


 その後も2人と情報交換をしつつ、今日は泊まってもらうことを提案した。

 ベッドは無いが部屋を使って欲しい、料理はメイプルが作る、と伝えると大変喜ばれた。


 夕食の最中、メイプルに聞いたのと同じように国の状況を聞いてみた。

 しかし、2人が知っている情報もメイプルとあまり変わらなかった。ただし、国の経済はクーデター前より悪くなっているようだ。商人独自のネットワークによる他の商人からの話も含めてのものであり、信憑性は高いそうだ。

 その後はお互いのことを話していたが、カンドラが将来は店を持ちたいという話を聞いて、


 「カンドラ、そのうちここで店を持たないか?」


 カンドラにこの街への移住を提案してみた。今後、色々な建物を増やしていくことになるだろうし、その建物を活用してくれる人が欲しかったのだ。カンドラがここに移住するなら商店を任せたい。ちなみに、メイプルに宿屋兼飲食店を任せてみたい。

 俺からの提案を聞いたカンドラはビックリしていたが、少し考え出した。もう一押し必要かなと思い、移住するなら商店の建物はこちらで用意して、利益が出るようになるまで賃料は無料でもいい、ということを伝える。また、移住は無理でも定期的に行商に来てくれたら嬉しい、特に調味料と服が欲しい、こちらは大体今日と同じものを提供できる、ということを伝えた。


 移住についてはすぐに回答できないが、行商はOKであり、1ヶ月ごとくらいには来るようにすると回答をもらえた。また来てくれるのはありがたい。それを聞いて、カンドラ以外の移住者も欲しいから他に移住希望者がいたら連れてきて欲しい、上限は無い、住居はこちらで用意する、ということもお願いした。

 住民が増えてくれたらいいな。今よりもっと俺は何もしないで済むんじゃないかな。それが理想だな。



 翌日、ホームを出ていく2人を見送る。モンスターと戦いたいというルビアに途中まで送ってもらうようにお願いした。

 1ヶ月後くらいに結果が分かるのだろう。ちょっと楽しみだが、期待しすぎないようにしよう。



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ランク:4

レベル:19

取得スキル:

 迎撃機能30、リフレクト、トラップ、アクセラレータ

 家庭菜園8、教会

 3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド2、ダイニングテーブル&チェア

所有スキルポイント 2/57

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