29話:エモさん
「エモさん、色々聞きたいことがあるんだがいいだろうか。」
2人の会話に混じって、エモさんについて詳しく聞くことにした。
「実体ができたということは、街の中や森で活動できるということだよね。何が得意とかある?」
「実体はできましたが、実体でいられるのはこの教会の中だけですわ。教会の外では実体を保つことはできないようになっていますわ。」
「なるほど。じゃあ教会に住むってことになるのかな。食事や睡眠、風呂、トイレ、そういったものはどうなの?」
「実体はありますが、そのような生命維持機能・生理的機能は備わっていませんわ。食べること自体はできますが。この実体というロボット?着ぐるみ?に魂だけ入っている、みたいなイメージがよいかと思いますわ。実体を消すことも出すことも私の意思でできるようになっていますので、ずっと教会で1人きり、ということでもありませんわ。このように。」
そう言うと、突然目の前からエモさんが消えた。かと思ったらその位置の隣にエモさんが現れた。教会から出られないというデメリットがあるが、食事とか睡眠とか必要無いなら心配しなくていいかな。一緒に食事したい時は教会で食べるようにしよう。
「じゃあ俺達が教会にいない時は基本的には消えていて、今まで通りの天の声として一緒にいるってことかな。」
「そうなりますわ。あと実体がある時は今までの天の声よりもサポートは強化されますわ。具体的には未取得スキルについて聞かれても答えられなかったのが答えられるようになりますわ。」
それは便利だ。未取得スキルが増えてきたがスキルポイントにそこまで余裕は無いし、不要なものに手を出したくなくて慎重にポイントを使わないといけなかったけど、これならしっかり確認して、ルビアにも相談しながらスキルを取れる。
「それはありがたい。早速だけどいくつか未取得スキルの効果について教えて下さい。」
エモさんに気になっているスキルを質問していく。
大体はイメージ通りだったが、例えばシステムキッチンは今の小型キッチンが大きくなって、コンロの数が増えるだけじゃなくて、食洗機が追加されるようだ。
あとは聞かなきゃ分からないと思っていたものについて。
迎撃機能は予想通り40まで上げると次のスキルが獲得できるが、そのスキルの内容は秘匿されていた。
家庭菜園は3つ先まで増えるものを教えてくれた。6でにんにく、7で胡椒、8で甜菜、とのこと。薬味・調味料系がここで増えるのか、いつか欲しいな。
情報屋はルビアが言っていた通り、鑑定ができる場所でスキルが分かるとのこと。しかも所有者である俺は情報屋に行かなくてもホーム領域にいる他人のスキルが分かるらしい。現状は不要だが、人が増えてきたら作ってみたい。
あと解体所。解体するための場所なんて要らないだろう、必要だとしても3ポイントも使う意味は無いだろうと思っていた。でも実際は獲物を入れると自動で素材・部位ごとに解体してくれる施設とのこと。すごい便利だ。こちらも人が増えて、森のモンスターを狩る人が増えてきたら作ってみたい。
大体こんな所かな。何か聞きたいことが見つかれば、その都度教会に来て聞けばいいし。
そろそろ昼食にしよう。
「ユーマ、これから準備してエモさんの歓迎会をやるのはどうでしょうか。」
ルビアの提案を受けて、ささやかな歓迎会を3人で開催した。
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ランク:4
レベル:18
取得スキル:
迎撃機能30、リフレクト、トラップ、アクセラレータ
家庭菜園5、教会
3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド1、ダイニングテーブル&チェア
所有スキルポイント 3/54




