19話:追っ手
すごいスピードで向かってくるルビアを見て、何かあったのかと思っていると、
「追っ手に見つかった!家の中に逃げ込んで!」
この森に逃げ込んだとは思われていないという話じゃなかったの!?
とにかくルビアと共に家の中へ急ぐ。
家のドアを閉めるタイミングで、柵の外に見知らぬ2人を発見した。
あれがルビアの言う追っ手なのだろう。まさにその手の人、という覆面をしているのがより説得力を増している。
ルビアと共に家の中に逃げ込んだが、今の迎撃機能で対処できるのか、ミノタウロスと同レベルの強さだったら対処できないのではないか。対処できなかったらルビア共々やられてしまうのではないか。
そんな不安を抱えてドアが開かないように2人で押さえる。
バチィッ
「うっ」「くっ」
扉か柵に触れたであろう音と共に2人の声が聞こえた。これで追っ手を2人とも無力化できていたらいいのだが、もし無力化できていなかった場合を考えるとすぐには出られない。
無事であれば何かしらの音が聞こえるはず。そう思ってドアを押さえつつ、ドアに耳を付けて外の様子を伺う。
ドサッ
「はっ?」
初めて聞く音が聞こえてきた。落とし穴が発動したのだろうか。
1人分しか声が聞こえなかったということは、まだ1人無事なのだろうか。それとも初撃で1人無力化できているのだろうか。前者ならまだ動けないが、後者なら動き出す前に早く対処する必要がある。
「ルビアどうする?」
「出て確認しましょう。相手が1人だけなら私がなんとかできるはずよ。」
「わかった。俺が開けたら先に出て確認を頼む。」
精神を落ち着かせてから、素早くドアを開ける。すぐさまルビアが飛び出し、その後ろから俺も出ていく。
視界に見えるのは開かれた扉の向こうで倒れている人が1人。つまり、初撃で1人無力化できていたということで一安心。
そんな状況を確認していると、
『レベルが12に上がりました。スキルポイントを3獲得しました。』
『ホームのランクアップ条件を達成しました。』
いつもの声が聞こえた。レベルが上がったということは何かを倒したのだろうか。だとすれば向こうで倒れている人ではなく、落とし穴の方だろうか。
ルビアは落とし穴の上から中を確認しているようだが、何があったのだろうか。
「ルビア、そっちはどうだ?」
「こっちは落とし穴に変な形で落ちたみたい。そのままで大丈夫そうよ。扉の所で倒れている方を確認してくる。」
先程のレベルアップは、この落とし穴に変な形で落ちたことによって倒したのが影響しているんだろうか。そうだと思うが、一旦はルビアに付いてもう1人を確認することを優先する。
「こっちは気絶してるね。生かしておいても何もいいことないからやっちゃおうと思うけど問題あるかしら?」
「あ、はい。お願いします。ちょっと離れておくよ。」
さらっと恐ろしいことを口にしている。この世界は元の世界とは考え方とかがかなり違うみたいだ。見たくないから、先に家に戻っておこう。
レベルアップとランクアップがあったから、そっちを家で落ち着いて確認しよう。
そう、今は俺にできることをやるんだ、適材適所だ、そうしよう。
気を落ち着かせるために、自分で自分に言い聞かせながら、家へと戻っていく。
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ランク:2
レベル:12
取得スキル:迎撃機能20、リフレクト、トラップ、家庭菜園1、3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器
所有スキルポイント 4/36




