あなたにとって
ほんとたまにですけど。
こうゆうのも、描かないわけじゃないです。
わたしにとって あなたは
すべてでも
あなたにとって わたしは
かけらですらない
わたしにとって あなたの笑顔は
宝石でも
あなたにとって わたしの笑顔は
綺麗な石ころにも劣る
わたしにとって あなたは
特別でも
あなたにとって わたしは
数のうちに入らない
わたしにとって あなたのとなりは
居場所でも
あなたにとって わたしのとなりは
腰掛け程度でしかない
わたしにとって あなたは
楕円の中心でも
あなたにとって わたしは
へりにひっかかるのだろうか
わたしにとって あなたの言葉は
メロディでも
あなたにとって わたしの言葉は
ミキシングで削られるパーカッション
ふたつの世界のわずかな重なりを
黒く塗り潰す毎日を送る
ちっともみじかくならない鉛筆で
狭い領域をせめて濃くしようと
もう一度 塗り直す
どっちかっていえば、たまにしか「描けない」のかも(笑)