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主人公は悪役令嬢と仲良くなりたい  作者: SST
第一章 そして姉妹になる
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ゲームの始まり

気がつけば、ハマっている乙女ゲーの主人公になっていた。

最初は戸惑った私だが、すぐに推しであるレベッカの存在に思い至った。私のことより、レベッカの命である。


まだゲーム開始時より前であることを確認した私は、学園に行って万が一にでもレベッカの断罪イベントのあるエドワードルートに行ってしまうくらいなら学園に行かないし平民のままでいい、と様々なことを画策した。


リシアは教会で神託を受けた設定なので、教会にいかないことにした。自分の部屋で神託を受けた。

神託を受けたことを隠そうとした。次の日には教会の人が家にやってきた。

人違いだとゴネてみた。教会にも神託があって間違いなくあなただと言われたと半ば無理やり連行された。


「なんでなの…もう…」


そしてとんとん拍子に貴族の養子とならされ、貴族の通う学園へと送り出された私である。


「困ったわね…断罪イベントに行かない様にエドワードルートは避けないと。エドワードルート以外でレベッカってどうなるか描かれてないのよね…」


どのルートを選べばレベッカが幸せになるか解らず途方に暮れながら学園へと向かっている最中だった。


「あ、そう言えば最初は!やばっ…きゃあ!」


このゲームの冒頭に学園に通う途中に主人公リシアはつまづいてコケそうになるのだ。

そこを偶然通りかかったエドワードに支えられ無事二人は出会いを果たす。


(まずい、このままじゃエドワードに…!)


少しでもエドワードルートに入りたくない私は、出会いイベントから回避する為にここでコケるわけにはいかない。


「んんっ…おっとっと…」


何とか奇跡的にバランスを取り戻した。コケずに済みそうだ。


「大丈夫かい!?」

「えっ」


(バランスを取り戻した最中、急に後ろから声をかけられたものだからまたコケそうに…ダメだ!無理!)


「おっと危ない。エドワード、女性に急に大声で声をかけるものじゃないぞ?」


コケそうになった私を支えてくれたのは、エドワードではなくレベッカ・ローエンリンデその人であった。

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