激突雷帝VS氷の魔女
現在教室には、朝日抜きで49人もの生徒が居る。氷魔法を得意とする東雲にとって、分が悪いと言わざるを得ない状況だ。まだ二人ともが相手の手の内を探り合い目立った動きをしていない。ここでいち早く動いたのは、2人のどちらかではなく、黒原だった。
「みなさん今のうちに避難してください」
「分かった」
「みんな今のうちに早く行くぞ」
黒原も東雲ほどとは言えないまでも実力者だった。たがらこそ邪魔をしないようにすることそれが最善の策だということを分かっていた。なのでいち早く指示を出す。すぐに助けを呼び状況を説明しなければいけないのだ。
「みなさん、まだまだ授業は終わってませんよ」
インドラは逃げている生徒に対して雷魔法を放つ。
「やらせるか」
すかさずそれを魔法で大きな氷の壁を作り防ぐ。その間にほとんどの生徒が教室から出ることに成功する。
「おい、何笑ってる」
生徒に逃げられて悔しいはずのインドラが何故か笑っていたのだ。東雲はそれに異常なほどの不気味さを感じた。
「いやぁー、楽しみが増えたなと思いまして」
「何を言ってる」
その質問になぜ分からないという顔をインドラは浮かべたそしてより一層ニヤニヤしだした。
「だってー、抵抗してくれないと面白くないじゃん」
「虫とかってさ、最後まで抵抗するから殺しがいがあるじゃんでも人間は諦めて抵抗もしない時があるそれにならなくて良かったと思ってね」
「とことん異常者ね、でも残念そろそろ周りにいるプロや警察が保護してくれているはずよ」
「それは無理さ、僕が入ったと同時に魔法で結界を張っておいたからね、外からも中からも入れないよ」
大きく息を吐いた東雲は意識さらに集中させる文字通り彼女の肩にこの学校の命運がかかっているからだ。そして彼女は大きな魔法陣を作り出した。
「魔剣 クロセル」
魔剣、魔法の才に溢れたごく一部のものだけが使える、物であり、個人個人によって力が違う。人によっては、槍だったり弓だったりする時もある。
「魔剣持ちですか、ますますあなたが欲しくなりますね、ぜひそれを魔人達のために役立ててください」
「寝言は寝ていいな」
「がっ」
東雲のクロセルは、インドラの腕に小さな傷をつけた。
「こんな小さな傷で」
そうインドラが言葉を発っしたとき、ボトっという音をさせて腕が腐り落ちた。
「これは面白い」
「私の魔剣は傷が凍傷となり、その部分を腐らせる」
「いいでしょ僕も少し本気を出しますよ、この剣を使ってね」
そう言ってインドラは一つの黒い禍々しい魔剣を魔法陣から取り出した。
「では行きましょう、魔剣 ケルト」
その瞬間インドラが東雲の目の前から消えた。だが東雲の今までの戦闘経験での直感が左からガードさせた。
「がはっ」
東雲はかろうじてインドラの剣を受け止めたがその衝撃で教室の端まで飛ばされた。
「まだまだ行きますよーー」
だが東雲も反撃をするインドラの腕がない方に、剣で切り込む。
「氷結斬」
「ハウリングヴォルト」
「きゃぁぁぁ、あっ、あっ」
斬りつける前に東雲は雷魔法くらってしまい、その威力に失神寸前だった。
「まだまだ、楽しませてもらわないと、あっその前に腕は治しとかないとね」
インドラはその場で腕を治してみせて、東雲に力の差を見せていく。だが東雲はまだ倒れなかった。
「きなよ、変態魔将やろう」
「頑張る虫は好きだよ」
戦闘描写難しいですね。