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焔の魔法  作者: 有賀智樹
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入学初日なんてこんなもの

 2050年突如飛来した隕石により人間はマナというものが見えるようになった。それにより魔法が使え身体能力は大きくアップし、人類は新人類となった。これはそこから100年後に生まれたある男のお話である。


「眠い........ってもう8時じゃねえか!」


 俺は急いで身支度を整え家を出る。遅刻なんかはしてられ無い、何故なら今日は記念すべき俺の高校入学初日だからだ。


「はっ、はっ、どうにか間に合ったな」


俺は、何とかバスに間に合う事ができた、そしてちょうど空いてる席も発見した。


「ラッキー、これも日ごろの行いかな」


ガタッという音がしたかと思うと突如近くの奴が俺の狙っていた席に座ってしまった。青い髪のかわいいというより美人という言葉が似合う感じの女の子制服を見た感じでは同じ学校の奴っぽい。だが俺は女だからといって容赦はしない。


「ちょっとジロジロこっち見て気持ち悪いんだけど」


「すいません」


ここは譲ってやろうと思う自分だった。


 「やっとついたぜ! 対魔人養成高等学校」


魔法を人類が使うようになり、便利さはましたが逆に悪用するものも増えた。悪用するもの達のことを魔人と呼びそれに対応する為の人材養成するための場所がここなのだ。


「朝から嫌な奴と会ってはしまったが、まあ良い俺はこれから最強の対魔人になるんだからな」


という事で俺は今A組の前にいる最初からでっかい挨拶でかましてやる。とここで俺の肩を後ろからトントンする奴がいる。今俺は忙しいから後にして欲しいのだが。


「ねえ、精神統一なら人の邪魔にならないところでやりなよ」


「お前は朝の失礼な女」


「朝から人を視姦しまくった変態に言われたく無いんですけど」


 ぶっきらぼうな返事をして失礼な女はドアを開ける。その瞬間クラスから歓声が響き渡った。


「キャアアア、東雲様よ本物の! 」


「流石、人類で希少な氷魔法を使うだけはある溢れ出るオーラが違うな」


「おいおい、この朝日 焔を忘れてねえか! 」


その瞬間クラスは突然静けさを纏う。


「えっとアイツってなんか有名なやつなの? 」


「知らないけど東雲様の付き人とか? 」


「えーあんな暑苦しいやつじゃなくてもっとクールな人が似合うと思うけどな」


「…………ふっ」


完全にデビュー失敗というか付き人と間違えられてるしというか最後に笑ったやつ誰だってあの女じゃねえか。とここで先生が入ってくる。


「みんな席につけこれからオリエンテーションを始める」


 席にみんながついた所で学校の説明が始まった。まずは授業についてこれはおおよそ普通の学校と同じ、違う所は任務を受けて単位を一定以上取らなければならないという事。また今の俺たちは仮入隊の様な形であり、卒業の後様々な部隊に配属されることになる。そして次は自己紹介の時間となった。


 「みなさんこんにちは光屋 輝人です3年間ではありますが仲良くしてください」


ということでこの後は俺の自己紹介なのだが無難にいった方が良い気がするので付き人の話を訂正しつつ話そうと思う。


「俺は 朝日 焔 最強の対魔人になるのが俺の夢です、あと東雲の付き人では無いんでよろしくお願いします」


どうだ、普通に言ったぞなのに何でこんな重苦しい雰囲気なんだと思った時。


『はぁぁぁぁぁぁぁー』


全員がため息をついた。


「良かった、付き人だったらさっき無茶苦茶失礼な事言っちゃたからどうしようかと思ったよ」


良かったそういう事か。俺も心の中で安堵のため息をする。何とかやってけそうな気がしてきたぞ。


「よろしくね焔くん、仲良くしよう」


「おぅ」


お母さん……俺なんとか生きていけそうです。


「東雲 雫ですさっきの男が言ったようにアイツは付き人でも何でもないから、ただ朝私を視姦はしてきたけど気にしないでよろしく」


「へっ? 」


「視姦ってやばくない」


「あっ、焔くん私は気にするかもだけど気にしないからね」


「……ふっ」


この時俺は心の中で思った。あのクソメスやろうが!

結果この後俺は無事みんなから距離を置かれることになり、俺の高校デビューは終わった。








これから毎日投稿をしてこうと思います。きつくなったら3日に一度に切り替えるかもです。よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 未来の人間が魔力を身につけていくとどう魔人と戦うのか楽しみです。
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