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夢の覚書 第4夜

作者: 悠々

 目覚ましが鳴る。目を覚ます。時計は朝の7時を示している。いつも通り起き上がり出社のための準備を行う。ふと、天気が気になった。カーテンを開け、外を確認する。少し曇っているようだ、と思ったとき何か違和感を感じた。しかし、何がおかしいのか、すぐにはピンとこない。時間帯と風景のずれだろうか。否、外はいつもと同じ、朝7時の風景である。腑に落ちないがともかく、家を出なければと、窓から離れた。その時、ようやく私は違和感の正体に気が付いた。低いのだ。窓から見える風景が、いつもより低い視点なのだ。ここは私の部屋なのか。なぜかそこを疑問に起こったとたん、室内のあらゆるものが、少しづつ異なっていることに気が付いた。私は、青い目覚まし時計を使っていただろうか。確かオレンジ色だった気がする。私は、こんなサイズのテレビを持っていただろうか。いや、もう少し小さいものだったように思う。私はこんな柄の布団を持っていただろうか。別の柄だったように思う。しかし、いずれにせよ確証は持てない。どちらだったかは曖昧だ。考えていても、仕方がない。いつも通り身支度を整える。その間も、目に映るものの中に違和感を感じる小物がちらほら映る。私は、こんな種類の洗顔を使用していただろうか。私はこんな柄の靴下を持っていただろうか。様々な違和感を振り切り、扉を開け、外に出る。扉の鍵を差し込もうとした、その時、鍵が、鍵穴と全く違う形をしており、鍵穴にはならないことに気が付いた。

 そこで、目が覚めた。

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