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恐怖の教室

教室に忘れ物をしてしまった。


学校には、まだ先生たちもいるし、部活をしている生徒もいる。


でも、教室のあの暗さを想像してしまうと、足がすくんだ。


友達に、良からぬ噂を聞いてしまったことも、関係している。


誰かが呪われたのだと。


恐怖が付きまとっているが、あのスマホがなければ生きてはいけない。


僕は、勇気を振り絞って、校舎に入っていった。


そして、急ぎ足で教室に向かった。


教室に足を踏み入れると、寒気が全身を包んだ。


そして、目の前に何か物体が現れた。




かかかかかかかかかかかかかかか

かかかか霊霊霊霊霊霊霊かかかか

かかか霊かかかかかかか霊かかか

かか霊か霊霊かかか霊霊か霊かか

かか霊か霊霊かかか霊霊か霊かか

かか霊かかかかかかかかか霊かか

かか霊かか霊霊霊霊霊かか霊かか

かか霊かかか霊霊霊か霊か霊かか

か霊か霊かかかかか霊か霊霊かか

霊か霊か霊かかか霊か霊か霊かか

霊霊かかか霊かか霊霊かか霊かか

かかかかかか霊かかかかか霊かか

かかかかかかか霊かかかかか霊か

かかかかかかかか霊霊霊霊霊霊霊

かかかかかかかかかかかかかかか




その姿は、まさによくテレビなどで見かけるもの、そのままだった。


距離をとって、ゆっくりと時間をかけて、後ずさりした。


しかし、霊らしき物体は狂ったように、こちらに向かってきた。




ううううううううううううううう

うううう襲襲襲襲襲襲襲うううう

ううう襲ううううううう襲ううう

襲う襲う襲襲ううう襲襲う襲う襲

う襲襲う襲襲ううう襲襲う襲襲う

襲う襲ううううううううう襲う襲

う襲襲ううう襲襲襲ううう襲襲う

うう襲ううう襲う襲ううう襲うう

ううう襲うう襲襲襲ううう襲うう

うううう襲ううううううう襲うう

ううううう襲うううううう襲うう

うううううう襲ううううう襲うう

ううううううう襲ううううう襲う

うううううううう襲襲襲襲襲襲襲

ううううううううううううううう




急いで逃げようとした。


だが、恐怖で身体は言うことを聞かない。


急激にモヤモヤ感が襲ってくる。


逃げても逃げても、一定のスピードで追いかけてくる。


体力と恐怖の限界に近付き、ゆっくり立ち止まった。


すると、霊らしき物体は、僕の身体のなかに、無理矢理入り込もうとしてきた。




くくくくくくくくくくくくくくく

くくくく憑憑憑憑憑憑憑くくくく

くくく憑くくくくくくく憑くくく

くく憑く憑憑くくく憑憑く憑くく

くく憑く憑憑くくく憑憑く憑くく

くく憑くくくくくくくくく憑くく

くく憑くく憑憑憑憑憑くく憑くく

くく憑くくく憑憑憑く憑く憑くく

く憑憑憑憑憑憑くく憑く憑憑くく

憑憑憑憑憑憑憑憑憑く憑く憑くく

憑憑憑憑憑憑憑憑憑憑くく憑くく

く憑くくく憑く憑憑憑くく憑くく

くくく憑くくくく憑憑くくく憑く

く憑憑憑憑憑くく憑憑憑憑憑憑憑

くく憑憑憑くくく憑くくくくくく




霊に乗り移られたら、その時の意識はなくなる。


そして、その時の記憶もなくなる。


ずっと、そう思っていた。


しかし、何もかも残っていた。


ただ唯一、身体がいつもと違った。


身体が少し軽くなった気がした。


自分の姿を確認しようと、水道にある鏡を目指した。


鏡に着いて、自分の姿を見たとき、もうこの世のものとは思えなかった。




ううううううううううううううう

うううう纏纏纏纏纏纏纏うううう

ううう纏纏纏纏纏纏纏纏纏ううう

うう纏纏纏纏纏纏纏纏纏纏纏うう

うう纏纏う纏ううう纏う纏纏うう

うう纏うううう纏うううう纏うう

うう纏うう纏纏纏纏纏うう纏うう

うう纏ううう纏纏纏う纏う纏うう

う纏う纏ううううう纏う纏纏うう

纏う纏う纏ううう纏う纏う纏うう

纏纏ううう纏うう纏纏うう纏うう

うううううう纏ううううう纏うう

ううううううう纏ううううう纏う

うううううううう纏纏纏纏纏纏纏

ううううううううううううううう




あの霊を着ているような姿が、ここにはあった。


戸惑っていると、聞き馴染みのある親友の声が聞こえてきた。


咄嗟に、陰に身を潜めた。


しかし、陽気に歌いながら、近付いてきた親友のスマホライトに照らされて、あっさり見つかってしまった。


そして、親友と目と目がしっかりと合ってしまった。


その途端、天にも届くくらいの大きな親友の叫び声が、校舎中に響き渡った。

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