プロローグ
『Ladies and gentlemen!!! Boys and girls !!! 本VRMMORPG最大のバトルイベント、コロッッッシアム、第三回目の開幕ですッッッ!!!!』
わぁ!! っと、アナウンサーの宣言に会場にアクセスしたプレイヤーが沸く。
会場は楕円形で石造りの、まさにイタリアにある遺跡を模している。電子の世界で構築された『コロシアム』会場の客席には本家が収容できる五万人を優に超える観戦者が座っている。
『今回で三回目の開催となりますが、初心者の方々の為にも一応、イベント説明を簡単にさせて頂きまッす!!! 本イベント「コロシアム」は、事前に申し込まれたプレイヤーが東西南北の四つのブロックに分けられ、それぞれのブロックでトーナメント戦を行ってブロック代表を選出。その後、ブロック代表の総当たり戦を行い、一番勝ち星の多かったプレイヤーが優勝となります。勝ち残れば勝ち残った分だけ報酬が豪華なものとなりますよぉ!!』
会場上方に設置されたモニターに報酬が豪奢なエフェクトとともに映される。報酬はゲーム内通貨はもちろん、超高額なアイテムや稀少アイテムからプレイヤーオリジナルの新アイテム創造権など、幅広い品揃えとなっている。
『バトルは一対一の個人戦! 先にHPゲージが五割切った方の負けです。初心者の方々の為にもう一度言いますよぉ、先にHPゲージが五割を切った方が負けとなります! 是非ともこの一年間磨き上げた個人の技量を思う存分発揮して下さいッッ!!!』
わぁぁ!!!
再び会場が沸き立ち、揺れないはずのデジタルデータの会場がわずかに揺れる。
『今から始まりますは第三回コロシアム、トーナメント戦の第一試合目。今回もたくさんのお申し込みがあった為、同時に百を超える試合が行われます!!! 見逃した試合は『コロシアム』の特設ルームにて記録映像がご覧いただけますのでご安心くだッさい!!』
アナウンサーは一旦言葉を切って、視線を上に向けた。
タイミングよくモニターに『READY』の文字が火花を散らしながら表示される。同時に長径百メートルのリングに赤と青の長方形、選手控え室に繋がる転移門が互いに向かい合って現れた。
『では!! 選手の準備も整ったところで、ここ南ブロック第五八会場で行われます第一試合のマッチングを紹介させて頂きます!!! まずは青コーナー、《ポーロ》選手!!!』
青い転移門をくぐって、《ポーロ》がバトルリングに入場する。歓声と共に会場の一部から拍手が起こった。その辺りにポーロの知り合いのプレイヤーが集まっているのだろう。ポーロはその方向に手を振った。腰に一振りの剣をはき、てっぺんがクシャッと潰れた尖り帽が特徴的な男性プレイヤーだ。
彼はこのコロシアムイベントには初参加だった。そこそこ大きなパーティーの前衛を任されるようになり、実力試しにと参加したのだ。
(さぁ、おれの相手は誰だ?)
ポーロは赤い転移門を見つめながら手に汗を握る。アバターにそんな機能はないけれど。
『続いて赤コーナー、、、、・・・・・』
しかし、選手名は呼ばれなかった。不自然に途切れたアナウンスに会場がざわめく。
『え、これ、これで合ってるの? 間違いじゃないの?』
アナウンサーが誰かと相談する声がもろに会場に放送される。
(だ、大丈夫なのかぁ?)
ポーロは無意識に腰につり下げた愛剣に柄を触る。
『え、これで合ってんのね。言っていい? ダメ? ダメか。でも言っちゃう。オレちん言っちゃう……ってうわ、マイク入ったままじゃん!!』
会場にドッと笑いが巻き起こる。
「笑い事じゃねぇよ」
ポーロは深呼吸して心拍数を抑え、服の裾に湿る手をこすりつける。
『えー、大変失礼しました。では、赤コーナー、《ハバト》選手!!!』
男性プレイヤーが歓声を浴びながら赤色の転移門をくぐってバトルリングへ足を踏み入れる。赤いバンダナを頭に巻き、作務衣のような服装、足は足袋。防具は胸当てのみ。腰に剣はなく杖を持っているようすはない。
(剣士でもなく魔術師でもないとすると、拳闘士か。にしては素手。いったい何の戦闘職なん、え!?)
ポーロは相手プレイヤーの腰につり下げられていたものを見て、一瞬自分の目を疑ってしまった。
(あ、あの小さなハンマーが武器なのか?)
相手プレイヤー、ハバトが持っているハンマーは戦士職がメインアームとして使う戦槌より一回りも二回りも小さく、まるで鍛冶師が使う金槌だった。
そしてその見立てが正しかったことがすぐに証明される。
『なぁんとなんと、《ハバト》選手の天質は生産系!!! 一回も転職したことのない生粋の鍛冶師、それも最上位鍛冶師!!!』
再び会場に笑いが巻き起こる。だが今回のそれは純粋な可笑しさからの笑いではない。嘲りや蔑み、無粋な好奇心が色濃く現れた笑いだった。
それも当然だ。
このゲームでは『生産系天質は強い戦士になれない』からだ。
その原因はこのゲームのルールにある。
このゲームでは開始と同時に特殊能力『アビリティ』を一つだけ得られる。アビリティは剣技や魔法などの『戦闘系アビリティ』と、生産系や鑑定などの補助系が含まれる『それ以外』の二種類に大別され、ルーレットによって決定される。
戦闘系アビリティをゲットしたプレイヤーは序盤からその強力な戦闘能力を以って経験値を荒稼ぎし、すぐに初心者を脱して中級戦士の仲間入りを果たす。
ルーレットの比率は戦闘が九割を占めるので、ほとんどのプレイヤーがこのルートを通るのだが、運悪く残りの一割に当たったプレイヤーは残念ながら戦士の道は絶たれたと言っても過言ではない。序盤に戦闘系アビリティがあるかないかで経験値の入りが圧倒的に違うのだ。どれだけ頑張っても戦闘系アビリティを持っている戦士の強さには追いつけない。
ゲームリリース時から生産系アビリティ持ちの戦士を育てている物好き曰く、「最近になってようやくいっぱしの戦士と胸を張って言えるようになったよ」だそうだ。この『コロシアム』が第三回だから、戦闘系アビリティがなければ三年かけても中級ぐらいまでにしか育たないのだ。いくらなんでもコスパが悪すぎる。
不幸な一割に当たった多くのプレイヤーがなにくそと戦士を目指したが、ほぼ全員がこの先天性の能力の壁に阻まれ、志半ばでリセマラに走ってしまうのだった。
そんな事はこのゲームのプレイヤーなら全員が知っている。
もちろん、この『コロシアム』がハイレベルプレイヤーのイベントだという事も。
だから彼らは嘲笑うのだ。
弱小生産職が意気がりやがって。
場違いにも程がある。
身の程を知れ。
と。
それはポーロも例外ではない。
(よっしゃラッキー!!!)
ポーロは心の中でガッツポーズを決める。
(初戦の相手が生産系とかもう勝ったも同然じゃん!! 二回戦進出確定キター!!)
そして更に嬉しい情報が投下される。
「しかも《ハバト》選手、この剣と魔法の世界で【剣技】も【魔法】も鍛えていない。生粋の職人なんですッッッ!!! いやぁこれはラッキーですね、《ポーロ》選手。一回戦で手の内を見せずに二回戦にヨユーで上がれそうです」
アナウンサーも、もはや一試合目は終わっているような口ぶりだ。
(いや、だってそうだろ。三年かけても中級にしかなれない生産職が、ダンジョンで前衛張ってるおれに敵う訳ないじゃん! 秒だよ。秒で終わらせてやるよ)
「さぁて、お待たせしました。第一試合のカウントダウン、スタートですッッッ!!!」
アナウンスに呼応して観客席直上のモニターに『3』と表示される。
ポーロは腰の鞘から剣を抜いた。彼の愛剣はスタンダードで使い勝手の良い、両刃の片手直剣だ。そして左手には盾。これはいつも使っている物より小さい奴だった。いつもダンジョンで使っている盾はコロシアムの持ち込み制限に引っかかるため、渋々一回り小さい盾を装備している。
ハバトは入場した時と同じく、鍛治用の金槌をダラリと下げたまま棒立ちだ。
ポーロは眉根を寄せた。
【剣技】も【魔法】も習得していないとアナウンスが言っていた。ならばそれなりに肉弾戦を極めたヤツなのだろうと思っていたが・・・
(コイツ、実は戦闘経験ゼロのド素人か?)
この時、ハバトがポーロの剣を見て、なかなか大切にされている剣だなぁと思っていたのは当の本人しか知らない。
『2』。
(いや、そんな事はないはずだ。だって最上位鍛治師だろ。おそらくこれは何かしらの策があるな)
ポーロは盾を前に出し、その後ろに刀身が隠れるように剣を構える。ダンジョンで未知の敵と戦うときにする構えの一つ。
ハバトと言えば、入場した時と同じく、金槌をダラリと下げたまま突っ立っていた。
(もしかしてコイツ、鍛治スキルフルコンしたから何とかなるって思ってるんじゃ・・・いや)
読めない。
眼前の鍛冶師が一体何者なのか、さっぱり分からない。
『1』
「READYッッ!!!!」
アナウンサーが叫ぶ。
ポーロは己の愛剣の柄を一際強く握りしめた。
ハバトは入場した時と同じく、金槌をダラリと下げたまま……いや、左足を半歩ほど後ろに下げた。
そして、
『0』
『FIGHT!!』
「ファイッッッ!!!!!」
開始と同時に二人は走り出す。
彼我の距離は三十メートル程。一回戦は互いに接触しやすいように距離が調整されている。
「おおっ!!? 鍛冶師の《ハバト》選手、基礎ステータスで勝る戦士職の《ポーロ》選手と走るスピードが変わらない!!! HPゲージが減ってるところを見ると、何かしらの【スキル】を使っているのか!!?」
このゲームでは魔力やMP、スキルポイントと言った物は存在せず、全てはHP——プレイヤーの命の残量——に組み込まれており、プレイヤーが【魔法】や【剣技】と言った後天的に取得できる【スキル】を使う際にはこれを消費する。いや、それだけではない。ただ走ったり、ただ剣を振るうだけでもHPゲージは減少する。
(そう、HPを削らなければおれたちと肩を並べられない生産職は圧倒的に不利なんだ。そこに戦闘経験やアビリティの差を加味するとおれの勝利はかたい!)
両者の距離はあっという間に縮まり、ポーロの剣の間合いに突入する。ポーロは踏み込みつつ盾の後ろから刺突をくりだす。
碌に防具をつけていないハバトはそれを、おそらく移動系の【体術】スキルでキレイに左へ躱す。そして金槌を振り上げた。
それを見たポーロはすぐに次の手を考える。
(攻撃を盾で受けて、一瞬動きが止まったところを斬る)
ポーロのHPゲージが少し減った。ダンジョンでゴブリン相手に何度も使って身に染みついた動きが、スキル【スラッシュ】発動込みで、一連の動作として自動的に反復される。
だが反復は盾で受けたところまでだった。
ゴンッ! という原始的な打撃音を聞くと同時にポーロはよろめいた。
(重いッ!!?)
バシャン! っとガラスが砕けるような効果音がなる。姿勢が崩れた事でスキル【スラッシュ】は不発となり、同時に剣を包んでいたライトエフェクトが消失する。
さて、ここで考えてみて欲しい。何時間も何日も何ヶ月も重い金槌を振るってきた鍛治師の筋力パラメータが如何程のものであるかを。
ポーロは一旦距離をとった。
追撃せず、手のひらで金槌をくるくる回して余裕を見せる鍛冶師ハバト。HPゲージの減りはいつの間にか止まっている。
(あの『重さ』は武器の重量だけじゃむりだ・・・。となると純粋な筋力によるもの。だとしたらコイツ、ダンジョンのボスゴブリンと相撲できるレベルだぞ・・・)
ポーロは相手を再評価し、剣を構え直す。
(盾を抜く程の威力は無いみたいだが、アバターに直撃したらかなりヤバそうだ。それに下手したらこっちのスキルが押し負ける可能性もある・・・)
【スキル】同士が衝突した場合、より重いほうに有利な判定がなされる。ちなみに『重い』の判定にはプレイヤーの筋力パラメータや武器の重量、武器を振るう速度、スキルの熟練度などが関係する。
(もしかしてそれが向こうの自信の源か? まぁ、ちょっと賢いボスゴブリンだと思えばやりようはいくらでもある。でも、まあ、まずはアイツのHPゲージを三割削ろう。それで・・・)
ポーロはハバトの手の平で回転する金槌を見つめる。
(おれの勝ちが決まる!!)
金槌の柄がすぐには握りにくい位置に来たタイミングで、ポーロは攻撃を仕掛けた。
「ッ!?」
ポーロの狙い通り、ハバトは対応にワンテンポ遅れる。
「おらああ!!」
盾の後ろから金槌を持つ右手に刺突。
(幅のある剣ならともかく、おれの標準的な直剣のさらに刺突を金槌でたたき落とすのは難しいだろ!?)
ハバトは咄嗟に金槌の柄と頭部の接合部に手をずらし、柄の端で剣を弾く。 これを誘導する事でポーロはあの重い打撃を塞いでから、
ドンッ!!
シールドバッシュを食らわす。
右足を下げて踏ん張るも、ハバトは体勢を崩すのを避けられない。
そこへ容赦なく剣と盾の連撃を叩き込むポーロ。
ハバトはそれをガードするしかない。
幾多の剣撃が鳴り響き、火花が散り、その度ハバトのHPゲージが削れてゆく。完璧にはガードできていないのだ。
「うおおおお!!!! 《ポーロ》選手の連撃が止まらない、止まらないぞ!!!!」
怒涛の攻めにアナウンスが吠え、観客が沸く。
HPゲージの減りが三割を超えそうな所で、苦虫を噛み潰したような表情と共にハバトの動きが加速した。少しだけハバトのHPゲージが削れて、減りが三割を切る。
スキル【速歩】。
移動速度に補正がかかる。だだし脚を始めとする下体の動きに影響する。
そうしてようやく二人の速さが揃う。
しかし、ハバトのHPゲージはダメージによる減りの代わりにスキル使用によってゲージが減ってゆく。
生産職はキャラの命を削らなければ本職の戦士には追いつけないのだ。そしてそれに輪をかけて不利な事がまだある。
(【スキル】は二つ同時に使用できないし、連続して使用することも出来ない。新たに発動するまでに何秒かの冷却期間が生じる)
ポーロは反撃の隙間を作られないように剣を振り続けながら考えを巡らす。
(ハバトの使ってるスキルはおそらく戦闘-体術スキルの【速歩】かそこらだろう。つまり、今すぐにアイツは金槌関連のスキルを使えない)
一瞬でHPゲージが刈り取られるような、未知の大技を食らう事はないという事だ。安心して攻められる。
(というか、向こうのHP三割。目標達成。ここは感謝の念を込めて早めに終わらせてやるのが男ってもんだろ)
ポーロは姿勢を前傾させ、盾の後ろに構えた剣を後方に振った。システムが特定の姿勢、初動のモーションを検知し、ポーロの剣が赤色のライトエフェクトに包まれる。
しかし、ポーロのHPゲージは削れない。
「HPゲージが削れていない!! これは【スキル】ではなく【アビリティ】だ!!! それもこの色は四連撃の【スクウェアスラッシュ】か!!!? 《ポーロ》選手、この一撃で決めるつもりだッッッ!!!!」
【スクウェアスラッシュ】
並のプレイヤーの総HP二割を消し飛ばす超高威力攻撃。こんなものが序盤から使えるならば、確かに、それを持たないプレイヤーとの間に圧倒的な経験値の差が生まれる。
ポーロは勝ちを確信しつつ剣を振るう。
だが、その自信の隙間を冷たい風が撫ぜる。
「させねえよ」
システムに【スクウェアスラッシュ】の動きを促されながら、ポーロは目を見張った。信じられない事が起こっていた。
ハバトの金槌が【スキル】のライトエフェクトでオレンジ色に染まっていたのだ。
「な、なにぃ!!!? 《ハバト》選手が【スキル】を連続使用!! これはバグか? エラーか? 違法改造か? しかし運営からの修正がないところを見ると、これは異常ではない! いったいどういうカラクリだ!!!?」
会場のざわめきが一気に大きくなった。
「く、クールタイムはどうしたッ!?」
ハバトは答えない。
クールタイムが発生するのは戦闘系の【スキル】を連続使用した時だけ。戦闘系以外の【スキル】につなげた場合にはクールタイムが発生しない。
などと言う事を懇切丁寧に教える義理はない。戦闘系スキルしか使わない奴には絶対に分からないカラクリだ。
「足りない頭で考えろ」
ハバトはポーロの剣に合わせて、鍛造を行う時のように、正確に、金槌を振り下ろす。
「まだだ」
ポーロは呟く。
(鍛治用の金槌とおれの剣ではそのサイズ的にもおれの剣の方が重い。それにおれの【スクウェアスラッシュ】の熟練度は869/1000。多少は減じられるだろうが、おれの攻撃の方が有利に判定される! されてくれ!)
しかしその願いも虚しく、バシャン、とガラスが砕けるような効果音と共に【スクウェアスラッシュ】がキャンセルされる。そしてあまりの衝撃にポーロは剣を取り落した。
生産系スキル【鍛造】。
槌を振るうというモーション限定で筋力パラメータが上昇する。本来なら、熱しても柔らかくならない素材を成形する際などに使われるものだ。
それを馬鹿高い筋力パラメータの持ち主が戦闘で使うと、こうなる。攻撃が有利に判定されるどころか、相手のスキルをキャンセルしてしまう程の威力をたたき出す。
ハバトの攻撃はそれで終わらない。剣を取り落し、ガラ空きになったポーロの懐に飛び込む。そしてオレンジ色のライトエフェクトを纏った金槌を振るう。何度も何度も何度も何度も。
ガンゴンゴンギガンゴシャゴギガンッッッ!!!!
あまりの重さの為、ポーロは剣を拾いに行くのもままならず、地面に倒れてしまう。
原始的な打撃音が響く度にポーロの身体がバウンドし、HPゲージが削り取られてゆく。
「おおおおお!!! 《ハバト》選手のハンマーラッシュが止まらない!! もう既存最長の連続技【イクリプス】二十七連撃を超えてしまっている!! これは一体どこまで続くんだああ!!!?」
ゴンッ!
ハバトは金槌を振り下ろた。
もうポーロのHPは六割を切り、五割と少し。
頭を抱え、地面で丸まっているポーロを見下ろし、ハバトは言う。
「鍛造っていうのはな、二十三十叩いて終わるもんじゃねぇんだよ!」
ハバトは最後の一撃を振り下ろした。
「生産舐めんな!」