往年のアイドル(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「往年のアイドル」です。
田守優子は独特な親友。
優子と夕食を共にしての帰り道。
「あれ、芸能人じゃない?」
私が言うと、優子はハッとして、
「あ、ホントだ!」
言うや否や、駆け寄っていく。
所謂八十年代アイドルとして活躍していた人だ。
「おばあちゃんが大ファンでした! 握手してください!」
興奮気味に言う優子だが、あんたのおばあちゃん、あんたが生まれる前に亡くなったんでしょ?
その人、そこまで年じゃないわよ。
ということでした。