子鬼「たなばたさま」
掲載日:2026/07/07
今日は、たなばたさま。
お父さんが大きな笹を
買ってきました。
うわぁ、モサモサだぁ。
子鬼は嬉しくなって、
笹にワサワサァっと
手を突っ込みました。
チクッ。
「いたい!」
子鬼の指に小さな傷。
ちょっと血が出ています。
「あら、笹で切っちゃったのね。
お薬、お薬」
お母さんがすぐに
ペタペタとお薬を塗ってくれました。
もう大丈夫。
子鬼は、ちょっと用心しながら、
お母さんと一緒に笹に飾りつけをしました。
ビールを飲んでいたお父さんが
「さぁ、願い事を書くぞー!」
と、ペンを持ってきました。
「子鬼ちゃんは、なんて書く?」
お母さんが子鬼の顔を覗き込みました。
「お父さんみたいな強い鬼になる!」
お母さんは短冊に子鬼の願い事を
綺麗な字で書いてくれました。
そして首をかしげました。
「お母さんのことは?」
子鬼は少し困って、
小さなでべそを
イジイジといじりました。




